つくるを選ぶ#1【サロン経営「金山りか」】

つくるを選ぶ#1【サロン経営「金山りか」】

人生の選択肢として、会社を創るということはとても大きなこと。 自分の力で起業し、経営者としてはたらき輝く続ける女性たちに、そのきっかけや仕事の楽しみ、工夫などを直接聞いてみました!


近年、若くして起業する学生や、女性が増えています。会社を立ち上げるということは、生半可な気持ちじゃいけない、人生にとっての大きな決断ともいえます。 そんな世界で挑戦し続ける起業家さんたちの、起業したきっかけや、仕事の楽しみ方、思いを知りたい。
今回はセラピストとして会員制のアロママッサージサロンを経営している金山りかさんにお話を伺いました。

起業(きぎょう)とは、新たに事業を手がけること。その担い手を起業家(アントレプレナー)と呼ぶ。創業ともいう。

自己紹介をお願いします

金山りかです。31歳です。普段は銀座で会員制のアロママッサージの経営をしながら、耳つぼジュエリーの講師をやっています。美容学校などで教えるほかにも、少数精鋭のセミナーなども行っています。副業で読者モデルやサロンモデルもしています。

起業したきっかけは?

私の場合は、一言でいうと働きたいお店が無かったからですね。 というか、起業しかなかったという感じです。
自分自身、肩こりがよくマッサージに行っていたことがアロママッサージに興味をもったきっかけ。専門学校を卒業して、数年間色々なお店へ修行をしに行きました。セラピストはみんな、自分自身に顧客がつくという、個人事業主なんです。だけど、お店によってマッサージのやり方やルールがそれぞれにあります。
たとえば、だれがついても同じ圧で、同じ時間、同じコースをタイムウォッチを見ながら指導するお店だったり、"自由にやっていいよ"、といいながら会社の方針がどんどん変わっていくお店など。
アロママッサージってたくさんお店があるので、それぞれにルールが違っているんです。 もちろん従業員は従うしかなくて。入りたいと思ったお店がどんどん変わっていくのも残念だったし、会社に対して「もっと私をうまくつかってほしい」と思ったこともあります。

マッサージをすることが好きなので、機械的な"作業"をしたくなくて、オーダーメイドのマッサージをやりたいと思って起業を決めました。
お客さまの身体に触ったときに「この人は足よりも、肩・首の方が凝っているな」と思っていても、決められたことしかできないマッサージじゃ、コリはほぐせないし、お客さまにも満足してもらえない。
今は自分でお店をもったので、その人に合ったマッサージのコースを毎回考えています。メニューに90分、120分、150分とあるんですが、大体の人は120分。人によっては肩と首だけで1時間かかることもあるし、ホットストーンを使ったりすることも。
その人の疲れ具合などに合わせて毎回メニューを変えています。

起業に不安はなかった?

私は不安はなかったです。お客さんに喜んでもらうには自分自信でやらなきゃ、という思いが強くて。誰かに相談することもなくお店をつくりました。
ただ、実際にお店を出すまではリサーチをかなり重ねましたね。たぶん、リスク分析はすごいと思います。マッサージサロンって、作ろうと思えば200万円くらいあればつくれるんです。スペースとベッドとオイル、消耗品があれば。ただそこにお客さまがどれだけ来てくれるかが勝負。会話の内容、お客さんの予算感、来る頻度などは把握できるようにしました。連絡もかなりマメになりましたね。営業は一切しない、だけど来た連絡にはすぐ返しています。

リスク分析に関しては最初、今までの顧客は、独立するしたら8割減るだろう、と考えました。今まで働いていたところから近い場所でお店を開くのはルールとしてNG。立地が変わると、お客さまの来店頻度も変わります。
だから、2割の人がどれだけ自分についてきてくれるか、貢献してくれるかを具体的に考えました。でもこの2割が実際やってみると4割かもしれないし、6割かもしれない。最小限の想定でも、ちゃんと運営ができるか判断したからこそ不安はなかったともいえると思います。

お店を持ちたいと思っている人にアドバイスするなら?

ズバリ、レンタルサロンをおすすめします。
時間貸しで、その都度家賃を払うことができるんです。ベッドもあって環境が整っているから、まずはそこで実際にお客さまを呼んでみて、自分の実力を試すことができます。
独立したけど2~3ヶ月で辞めた人たちをたくさん見てきたので意識が固まってきてからお店を出した方が良いと思います。

今までのお客さんも必ずついてきてくれるとは限りません。値段設定も安すぎず、高すぎずがいちばん良い。もちろん立地によって客層にも変わりはありますよね。
いろいろな職業の人が来てくれて、お話をするからこそ、たくさんの刺激や影響、知識を得られます。癒しを提供して、いろいろな学びを得ることができます。ひとりひとりの人間として、尊敬しているからこそ、長い付き合いができるのだと思います。

モチベーションや楽しみって?

毎回マッサージの内容を変えているので、私は常にバリエーションを増やすことと技術の研究を行っています。バリはアロママッサージの聖地なので、1年に1回行きますね。5~6日行って、毎日3ヶ所くらい、マッサージをひたすら受けては、メモ。
アロママッサージの技術も増やせるし、それが楽しみでもあるんですよね。バリも1年に1回に施術を変えているのかな。やっぱり毎回同じマッサージだと、自分もお客さまも飽きてしまうので。気分転換とスキルアップのためにバリに行くことは毎年の決まりです。

あとは日本酒とあら塩を入れたお風呂に入ることですね。アロママッサージって、直接お客さまに触れるから、その人の"気を受け取ってしまう"、といわれているんです。もちろんサロンに来る人は、疲れがあったり、癒しを求めてきているわけだから、その人の気を全部受け取ってしまうと大変なことになりますよね。
だから、従業員の子とかにも、疲れ気味だなと思った時には、日本酒とあら塩を入れたお風呂に入ることをオススメしています(笑)
先ほども言ったことなんですが、アロママッサージは技術職で、自分自身に顧客がつくので、やっぱり常にモチベーションは高めることが大切です。

素直に、やりたいこととか目標とかもどんどん口にだしてます。言ってたらいつかなれるかもしれないし、夢を語ることでモチベーションを高めたり、周りだって影響されますよね。たぶん明るい目標を話してて、嫌な気分になる人なんていないんじゃないかな。

この先も考えてる?

最近は自分との闘いだなっと思っています。結婚して子供ができたりして辞めていく人も多いし、体力がもたなくなったりすることも。今まで1日に5人みてきたのに、3人しかできなくなったりするんです。同じ年齢で現役でやっている人はほんのわずかです。耳つぼの講師をはじめたのもそれがきっかけでした。耳つぼマッサージはアロママッサージの効果を高めてくれるんです。耳には100個以上ものツボがあるんですよ。
例えば、今後右腕としてお店も任せられる人が居たら、任せるかもしれない。だけど私はマッサージをして、人のコリを見つけたら嬉しくなっちゃうくらいなので、自分のお客さまはやっぱり自分で対応したいんです。
今後、マッサージを続けていく体力もなくなってきたとき、次はなんだと考えて、耳つぼの勉強をしました。マッサージが大好きだからこそ出来なくってパニックにならないように、常に先手先手を打ってく。たくさん考えるし、計画も立てています。

ライターまとめ

言葉・姿勢が直球

インタビューをしてるとき、全ての発言に迷いがなかったことに驚きました。起業するまでの道筋も今後についても、常に考えているからこそ、すんなりと回答が出てくるのでしょう。行動も感情にも意思にもしっかりとした想いがのっています。

試行錯誤→自信

自分のやりたいこと、熱意・情熱はずっと保ったまま、冷静に自己分析するところを忘れていないところが彼女の強みでもあるのでしょうか。理想に対しての可能性を考え、確信を持てたときに行動するので、すべてが自信につながっています。
その自信が更なる魅力につながって、活躍の場を増やしているのだと思いました。人生をかけた決断をするときには、冷静な分析と、モチベーションを高めることが大事ですね。

愛が深い

アロママッサージ業界は、1日にお客さんが来なかったら売上が0になるという実力社会だだそう。その日に報酬が結果として現れる、現実主義の世界で仕事を楽しむというのはなかなか大変なこと。だけどそれを継続しながら、今後も一生の面倒を見る覚悟で、お客さまとは付き合っていきたいと金山さんは口にしていました。
金山さんは、お店の情報も何もかもを非公開にしています。
会員制にしている理由としては、今までのお客さまを大事にしたいから、なのだそう。一時は自由に集客を増やしたこともあるけれど、客層が変わったり、今までのお客さまの予約が取りづらくなってしまったりしてしまったことを理由に、集客をやめて紹介制にしたそうです。ビジネス戦略のひとつでもあるのでしょうが、一番の底にあるのは、今いるお客さまへの配慮と思いやりなのだと思います。
そんな愛情が肌を通じて、お客さまにも伝わっているのではないでしょうか。
今後も金山りかさんの活躍に期待! もっと自由によくばり女子に、可能性を広げていってくださいね。

Cinq編集部 写真−松本 唯: 文−古河 莉奈

この記事のライター

Cinq(サンク)-よくばり女子のはたらきかた-

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