「仕事と遊びを区別したくない」|#つくるを選ぶ 【サロン経営 小田切 奈央】



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若くして起業する学生や、女性が増えている現代。会社を立ち上げるということは、生半可な気持ちじゃいけない、人生にとっての大きな決断ともいえます。 そんな世界で挑戦し続ける起業家さんたちの、起業しようと思ったきっかけや、仕事の楽しみ方、思いを知りたい。
今回はセラピストとしてタイ古式マッサージを経営をしている小田切 奈央さんにお話を伺いました。

起業(きぎょう)とは、新たに事業を手がけること。その担い手を起業家(アントレプレナー)と呼ぶ。創業ともいう。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B7%E6%A5%AD

前回は小田切さんのお仕事についてご紹介をしました。第2弾では次回は価値観の変わった出来事、これからのこと、ライフスタイルについてのお話もじっくりお伺いします。

「本業」とは全く違った「副業」への意欲

今後やりたいと思っていることは?

タイ式マッサージサロンの経営を続けていくのはもちろんですが、その他には「モノ作り」をしたいと思っています。特にアクセサリーを作るのは今後もやっていきたいことの1つなんです。

タイ式マッサージサロンを開くそのさらに前には、今と全く違って不動産の営業をやっていました。そのお休み中に、ハワイ旅行に友達と行ったんです。その時にオーダージュエリーを作ってもらったことが、とても嬉しくて。モノを作る仕事にも憧れたんです。それから、学校で勉強をするようになりました。でも、実際にやってみると、売れる商品を作らなくてはいけないのがすごくつまらないとも感じました。自分の作りたいものを売っていきたいからこそ、売れる売れないで判断したくないんです。だけどもちろんこれでは食べていけない。だからこそ、副業にするべきなんだと思いました。

耳についているピアスも小田切さんが作ったものだそう

異業種に挑戦するタイミングはどうやって見極めるの?

タイ式マッサージサロンのペースが掴めてきた今だからこそ、これからはモノ作りへのウェイトも増やしていきたいと思っています。作ることは、体力と意欲がないと湧いてこないと出来ません。だからといってずっとやりたいと思っていたことを我慢したくはない。「副業にできるかも」と思えるこのタイミングで挑戦しないと、と単純に思いました。

最初に、アクセサリー作りを始めたいなと思った時も、リーマンショックのあとでデザイナーの募集しているとこはなくて。本業にするのはもちろん、副業にするのも難しいほどでした。そこで悩み、体調を崩してしまったことをきっかけに、タイマッサージに出会い、今に至ります。ある意味、選択する順番が違っただけなのかも、と思っています。

だけど人生の中で「働く」はかなりの時間を占めますよね。だからこそ、せっかくするなら自分の楽しく好きなことで働きたいと思って。モノ作りは「ここでしょ!」と。

すごくアグレッシブですが、他にも出来としたら何をする?

私、第一産業をリスペクトしていて、食べ物を作ることにもずっと憧れていたので「農業」にもチャレンジしたいと思っています。実は最近、茨城に家を借りることができました。今はセカンドハウスとして使っているのですが、移住も考えています。

え、もうすでに? どうしてまた「農業」を?

食べないと生きていけない、けど食べ物を自分たちの手で1から作ることが出来ないのが今の私たちです。それを作っている人ってすごいですよね。なるべく早く体力があるうちに野菜作りも習得したくて。偶然きっかけをもらったので、行動に移しました。よく聞く老後に始める、という話は、今よりも動けなくなる分辛いんじゃないかと思って。

移住した場合、マッサージはどうするのですか?

茨城に移住するなら、ここを残すのは難しいでしょうけど…。場所を変えても、自宅サロンを作ることは出来ると思っています。特に農業は、すごく体を使うお仕事でもあるので、疲れた人にマッサージをしてあげる代わりに、野菜の作り方を教えてもらう、なんてことも出来るんじゃないかな、と(笑)

地元の人と仲良くなるきっかけにもなると思うので、仕事にできるかは別としてもマッサージは続けていきたいですね。

「いつかじゃなくて、今やらないと」と思うからこその行動力

たくさんのやりたいことがあると思うんですが、そう行動し続けるのはどうして?

自分の中に、価値観が変わった瞬間があったんです。母の死を経験したことです。守ってくれていた人が急に居なくなったことで、「やりたいことがいつかできる」じゃなくて「今やらないと」に変わりました。

以前は、母親の繋いでくれたことだから、と成功に力を入れていた感覚が抜けませんでした。それが七回忌をすぎたあたりからは、何かから晴れたみたいに成功に対する感じ方も変わってきて。経験値が余裕をくれたから、他のやりたいことにも目が向くようになったのかな、と。今は、がむしゃらに成功を掴むんじゃなく、人生を楽しくするために「仕事」があると思っています。

私のやりたいことに付いてきてくれる旦那さんにも感謝ですね。私は感覚で進めることが多いのですが、彼はしっかりリサーチをしてくれるので。もちろん最初は大喧嘩でしたけど(笑)今は楽しみにしてくれているみたいです。

まとめ

興味を持ったものに対して「上手くいくときは、パズルがはまるようにうまくいくから。」と挑戦していく彼女は、仕上がったパズルを仕事として取り組むことを生活の軸としています。ある意味、非常にシンプルな生き方を実践ですよね。

エネルギーに溢れる、魅力たっぷりな小田切さん。
素敵なインタビューをありがとうございました!

私たちもシンプルに素直に、かつ行動的な生活を楽しみたいものですね。

Cinq編集部 写真−松本 唯: 文−古河 莉奈