出会い、繋がり、シェアして、新たな可能性を発見する。
現在、働く女性が、今よりもっと生き生きと輝くためのエッセンスとなるような、キャリアイベントが多く開催されているのは知っていますか?
今回、Cinq編集部が取材にお邪魔したのは『WOMAN TIES』というワークショップ型キャリアイベント。2018年5月20日に開催されたイベントでは、「メインキャリア(本業)以外の強みを見つける」ことをテーマに、パラレルキャリア活動を続けられている、大塚靖子さんをゲストに迎え、キャリアに対するモヤモヤを抱えた女性たちとトークセッションを行いました。
パラレルキャリアという働き方を選択し、自分らしいライフスタイルを叶える。新しい社交の場となる『WOMAN TIES』の、イベントの様子をレポートします。
トークライブゲスト、大塚靖子さんプロフィール
1985年生まれ。三重県出身、東京都在住。
本業では通信系の営業として従事しながら、訪日外国人向け料理教室YOROKOBI kitchenマネージャー、専属カメラマン。パラレルキャリア情報発信メディアchoice!デスク&ライターなどの活動を行う。
ネガティブスタートに始めたパラレルキャリア
「やりたいことがあったからパラレルキャリアを始めたのではなく、落ち込んだ時に他にできることを考えてたどり着いたのが、本業以外の仕事を見つけることだった」
現在、平日はメインキャリア、休日はパラレルキャリアを中心に、とエネルギッシュに活動を続ける彼女ですが、パラレルキャリアを始めるきっかけになったのは、意外にもネガティブな発想がはじまりだったのだと大塚さんは言います。
何かに失敗したり、誰かに批判をされたとき、必要以上に落ち込んでしまった経験は誰にでもあることでしょう。大塚さんはパラレルキャリアという働き方の多様性を認めたことによって、気持ちのバランスをとることが上手になったそう。
「例えば、本業で落ち込んだり沈んだ時に、他の仕事で成果を出すことができる。これがパラレルキャリアの魅力でもありますね」
落ち込む要因をひとつに絞らないことで、気分の浮き沈みに振り回されなくなる。これは、仕事に対するパフォーマンスにも繋がります。パラレルキャリアを始めたことで、自分自身にとってはもちろん、本業にも良い影響があったということがわかります。複数の名刺を持つことが、自分の弱みを克服するきっかけになったのです。
また「以前は、自宅と会社の往復を繰り返し、“今の環境に居て、成長はあるのか?”という漠然な不安とモヤモヤを感じていた」という大塚さんですが、「『モヤモヤしている』ということは簡単だけど、その言葉は思考を停止する言葉だよ」というアドバイスをもらったことをきっかけに、自分の中にあるモヤモヤを、口に出すことは無くなったのだそう。
「社外活動を通して、自ら仕事を生み出すことを覚えたことで、仕事に対する意識にも変化があった」
大塚さんは、自分の強みでもある、カメラや資料作りといったスキルを、企業のサポート役として活かし、現在のパラレルキャリア活動に繋げています。必要な時に、「縁の下の力持ち」の役割をしてくれるサポート役がいるのはとてもありがたいこと。自分の特技と、相手(企業)が求めていることが上手に当てはまっているからこそ、それが「仕事」となるのです。
パラレルキャリアでは、強みを伸ばすことが個性になり、結果それが自信にも繋がると教えてくれました。
女性は特に、コミュニケーションの輪の中で過ごすことが多いことから、周囲からの見え方や意見をつい敏感に察知してしまいます。だからこそ、自分の強みをしっかりと見つけ、揺らぐことのない「軸」をもつことが、自分活動には欠かせないのです。
強みと弱みを理解して、「自分活動」のタネを見つける
自分の弱みと強みを知ること。これは、自分のキャリアの選択肢を増やすことに繋がります。『WOMAN TIES』では、事前課題として、参加者のみなさんにこんなシートが配られていました。
このシートを通して、自分の伸ばしていきたい「強み」や改善したい「弱み」を見つけることができます。
・満足していること
・自分にとっての強み、楽しいと思えること
・人から評価されたこと、褒められたこと
・弱み、改善したいこと
・モヤモヤしていること、不安の要素
・理想について
を記載する欄がそれぞれに『仕事』と、『生活』で分かれています。
読者のみなさんはいかがでしょうか。
仕事は生活の一部だから、とこうして改めて考えることは意外と少なかったはずです。ぜひ自分を分析するきっかけにトライしてみてください。
また、イベント中には「本業以外の強みを見つける」ためのワークも。
自分活動を増やすためには、①方針を決める(強みを強化するか、弱みを改善して強みにするか)、②育てたい強みのタネを見つける(好きなこと、楽しいと思えること、続けられそうなこと)、③タネの育て方を考える ことが大切なのだそう。
自己分析により、弱みと強みの両方を見つけたあとは、実践に向けての動きについて、それぞれチームに分かれてディスカッションしていきます。
自分活動を始めるためには、他者が求めることを知る必要もあります。
年齢も、ライフスタイルも違う女性が集まる『WOMAN TIES』だからこそ、様々な意見を生で感じることができ、「タネを育てるために必要なこと」が理解できるのです。
グループディスカッションでは、具体的に「これをはじめてみる」「いつまでに?」というように、実践にあたる期間までもが設けられていきます。学びをインプットし、自分の口からアウトプットすることで、「やってみたい」から「実行する」までに変化がありました。
繋がることが継続のカギになる
「何かを始めたい」と言う方は多くても、なかなかそれを実行し、継続し続けることは簡単なことではありません。だからこそ、定期的に刺激を与えてくれる環境に身を置くことが大切だと、大塚さんは言いました。
『WOMAN TIES』は、ワークショップ型キャリアイベントですが、ここで得られるものは、知識だけではありません。『TIES』には「つながる」や「きずな」という意味があります。普段出会うことのない新しい「繋がり」を見つけ、共有することが、新たな可能性に発展していくのです。
『WOMAN TIES』では、今後もさまざまな女性のモヤモヤを改善するため、このようなワークショップ型キャリアイベントの開催を予定しています。次回の開催も、ぜひお楽しみに。
また、このようなリアルイベントに参加するのが難しい、という方にもオススメしたいのがインターネットを通じたオンラインコミュニティ『Think in Move(TIMサロン)』です。
オンラインコミュニティ『Think in Move(TIMサロン)』
自分の軸に沿ってアウトプットできる場所として。
自分の想いや考えを、人に伝えたりカタチにする機会をつくるために。
こちらも合わせて、ぜひチェックしてみてください。
女性がもっと生き生きと自分らしく、新しい可能性に挑戦できるように。
◾️取材協力
WOMAN TIES/Think In Move