自分の不満は自分で気づきにくい
他人の不満を聞くのは、気疲れしたり相槌をうったりとエネルギーを使うもの。しかし、自分が思っている不満を話しているときは、エネルギーを使うのではなく「気持ちが良い!」「スッキリした!」など聞いてもらうことに快感さえ感じることもあるでしょう。
この他人と自分の“不満のギャップ”には、少し気をつけた方が良いと思います。なぜなら、自分の不満は他人にとってエネルギーを使わせてしまっている状態になりかねないのと同時に、不満の言葉は自分自身が一番耳にしているから。
一度は経験があるであろう、人の不満を聞くエネルギー。そして、自分で不満を口にするほど「自分はうまくいっていない」「恵まれていない」とネガティブな印象を周りに与えるだけなのです。
不満は、公私共々連鎖し始める
もう一つ、不満に対して気をつけた方が良いのが、不満に思った原因とはまったく別のところにも連鎖していくことです。プライベートで起こった不満を引きずってイライラして、仕事先でもなんだか冴えない。または、仕事でつまずいたことを家に持ち帰ってしまう……など、うまく発散できないとどんどんよくない方向に向くばかりだと思います。
「何か一つに集中しないと物事はうまくいかない」という考え方もありますが、私は「すべての物事がうまくいくにはすべてのバランスが必要」だと考える派です。プライベートがうまくいっているから、仕事もうまくいく。パートナーとうまくいかないと、仕事にも影響が出る。
良い連鎖を作るのも、よくない連鎖を作るのも、自分次第なのです。
一瞬で不満をなくす方法。それは……?
そこで、不満を感じた時に一瞬で気持ちを切り替える方法があります。どんなに理不尽だと思うことでも、辛いことでも、自分が悪くないと感じることでも共通して言えること。
それは、「私が選んだことだから」「自分が決めたことだから」と、全部“自分のせい”にすることです。自分が悪くないと不満が溢れるとき、周りのせいや環境のせいにしたくなる気持ちもわかります。しかし、それでも全部「自分のせいだから」と矢印を自分に向けてみましょう。
恋愛でうまくいかないならば、「その人を選んだのは自分だから」。
仕事でうまくいかないならば、「この仕事をやると決めたのは自分だから」。
そう思えた瞬間、不満を感じていることがきっと消えていくはずです。周りの人や環境を変えることに注力するのではなく、自分の選択や決断を変えることで、また一歩成長できる気がしています。