18年新卒は、初の“フルゆとり世代”。マネジメントはどうすれば?



今年の新入社員の特徴とは?

2018年の新卒が入社して早いもので、3ヵ月。職場にも慣れて活動的になっている時期かと思います。今年の新入社員の大半を占める95年生まれ。唯一小学校入学~高校卒業までゆとり教育を受けた世代(フルゆとり世代)であり、スマートフォンの存在が何かの判断の際の情報収集のしやすさがある年代です。

そんな今年の新入社員にはどんな考え方の傾向があるのでしょうか?「ファーストキャリア」は、2018年度の新入社員や人事・研修担当者、研修担当講師へのアンケートをもとに「新卒・若手層育成研究所」調査レポートを実施しました。

二極化が進む新入社員

新入社員自身が思う「強み」と「弱み」

新入社員へのアンケートでも、本人たちが自覚しているプラス面の項目として、強みは「コミュニケーション能力が高い」(60%)や「向上心が高い、積極性がある」(42%)があがる一方で、弱みは、「主体性・積極性に欠ける」(46%)、「控えめで大人しい」(33%)があがり、二極化を裏付ける結果になりました。

今年の新入社員は、積極的で活発な社員が増えることで、過去5年で大勢を占めた「おとなしくて同調性重視の安心・安全型」と「積極的で自分基準重視の自己偏重型」との2つのタイプへと「二極化」が進んでいる傾向にあります。

過去5年のアンケートでは、新入社員の行動特性として、「まじめで素直」「周囲との関係性を築くことが早い」「集団では出過ぎない」という「おとなしくて同調性重視」の傾向が多く見受けられました。2018年度の新入社員を対象にした今年のアンケートでは、「自分の考えを持ち、積極的で発言力がある」「自分の考えに合致しないことに関しては、時に排他的になる」という「積極的で自分基準重視」の傾向が加わり、これまでの「おとなしくて同調性重視」の傾向を持つ新入社員との二極化が進んでいると捉えられます。

育成する側が抑えるポイントとは

「実践の機会を与えて欲しい」(52%)や、「自ら考える機会の提供を望む」(50%)など、全体的に挑戦意欲が現れた項目が多い結果となっています。

上記のような傾向から、育成する側は、個人の自己肯定感を大切にしながらも少しハードルを上げた目標・役割を与え、同時に内省のサポートを行っていくことが要諦と考えられます。また、「自分視点」だけでなく「相手視点、全体視点」を身につけることの重要性も意識させることが必要と言えます。

先輩から見た新入社員の「強み」「弱み」とは?

新入社員の周りからみた結果については、「成長意欲が高い」(77%)、他者への貢献意欲が高い(42%)など、前向きな面が強みである一方で、「相手視点・全体視点が弱い」(42%)「正解がないものへの動きが鈍い」(35%)、「報連相の不足」(31%)など、周囲との連携面が弱みであるという傾向がみられました。

新入社員は「強み」を伸ばすことを意識、先輩・上司は「弱み」を引き上げることに

今年の新卒は、全ての教育課程で「ほめて伸ばす」「興味関心への没頭を推奨」する教育を受けた世代。また、情報を自分基準で瞬時に取捨選択することに慣れているスマホネイティブ世代にあたると同時に、超売り手市場の就職活動の中「評価する立場、選ぶ立場」を強く体感している世代でもあります。

このような環境から、近年と比較して、より「自己肯定感」や「自分視点軸」が強まっているので、その点をより深めていき、「弱み」の箇所を補うよう指導していくのが先輩・上司の役目とも言えるでしょう。