「悔しい」「妬み」……その気持ちは一体なに?
大人になると、生活スタイルやパートナーなど選択するものが増えますよね。そんな時に、周りの女性を見て「いいな、あの人は…」と嫉妬心が湧いたり「なんであの人ばっかり?」と僻みへとエスカレートしたり。
これらの気持ちは、一体どこから来るのか考えたのですが、私が最終的に辿り着いた答えは「嫉妬心=自分の不足部分」だということです。「活躍している人が羨ましい」なら、自分のキャリアに満足していない証拠ですし、「仕事もしながら恋愛も順調な人が不満」なら、本当は心のどこかで愛されたいと思っている証拠。
自分の嫉妬心と向き合うことで、自分が一番何を求めているのか?を見つけることができるのです。
自分と他人の嫉妬するポイントは違う
私が「嫉妬心=自分の不足部分」だと気づいた理由は、同じ物事を見ても自分と他人では嫉妬するポイントが違うと思ったからです。
例えば、私は車に興味がありません。田舎育ちなので、運転免許証は一応学生の時に取得しましたが、大人になってみて思うことは交通機関やタクシーの方が便利だと感じています。
日本の電車は時間通りに来ますし、移動中も読書をしたり音楽を聴いたりする時間が作れます。いっぽう、これが車だと助手席ならまだしも、自分が車を運転するとなれば他の作業はできません。また、車を維持する保険料や車検料、ガソリン代など、トータルして考えると少しの移動ならタクシーを利用する方がお得だからです。
しかし、車が好きな人にとっては、高級車に乗っていると「いいな〜!」と羨ましく思ったり、「なんで自分も一生懸命働いているのに、同じ車が買えないの?」と感じることもあるのではないでしょうか。もし、自分が憧れている車を突然友人が買ったら、ちょっぴり嫉妬!なんてこともあるかもしれませんね。
まさにこれが、嫉妬心の「肝」で、自分にとっては「ふーん」と興味がないことでも、見る人が見れば嫉妬心に繋がる。と言うのが、不思議な現象なのです。
嫉妬心をポジティブに変換する方法2つ
嫉妬心は、良くも悪くも厄介です。ネガティブに嫉妬心を捉えて、相手にぶつけたり陰口を言ったりすれば悪口や嫌味に聞こえてしまいます。
そこで重要なことが2つあります。ひとつ目は、上記の例であげたように「自分の嫉妬心=全員が持つ嫉妬心」ではないことを理解すること。車で移動するより電車やタクシーの方が好きな人。ホテルの豪華なディナーをするより自宅でテレビを見ながらほっこり家族と過ごすご飯が好きな人。恋人が常に欲しいわけではなく、一人で生きることが好きな人——。
十人十色の価値観を、批判したり強制したりせずに、個々の自由だと受け入れることです。そしてふたつ目は、自分の嫉妬心に気づいたらラッキーだと転換しましょう。
「次に欲しいものが見つかった」「達成したい目標が見つかった」とありがたく受け止めることで、執着心が消えていくと思います。
また、自分の欲しいものを先に手に入れている人に対して、素直に学びの姿勢を持つことも大切です。自分の方が年上だから、経験数が長いから、と妙なプライドを抱えるより、自分にないものがある相手に対して尊敬できる心を持つことが成長の分かれ目ではないでしょうか。
僻んだり妬んだりしている時間があるならば、良いところを真似て自分の肥やしにした方が自分のライフスタイル向上に繋がります。ぜひ、ポジティブに嫉妬心を捉えてみてくださいね!