「椅子取りゲーム」は、焦りと嫉妬に繋がる
キャリアアップを目指して仕事を変更したい、今の仕事にプラスアルファで副業をしたい。など、女性の働き方の多様性は広がるばかりです。しかし、ひとつ注意したことが良いのは、仕事を「椅子取りゲーム」のように考えることです。
すでにそのポジションは埋まっているから私にはできない、ここのポジションを守らないと私の居場所がなくなる!など、強い向上心があればあるほどこの感覚に陥りやすいのではないでしょうか。
さまざまな考え方がありますが、私の解釈で言えば、「椅子取りゲーム」で仕事をしても焦りと嫉妬しか生まれないと思います。良きライバルとして刺激をもらう存在を見つけることは素晴らしいことですが、ポジション争いに精を出してもまったく発展性がありませんし、さらに言うならば「蹴落としあい」「足の引っ張りあい」に繋がりかねません。
限られた椅子に座るのではなく、自分で作る
私が好きな言葉、「適材適所」を重ねてみましょう。自分の居場所を見つけるために、今の環境や状況、人間関係を蹴落としたり奪い合ったりするのではなく、“自分らしさ”を作れる場所を作ってはいかがでしょうか?という提案です。
椅子取りゲームは椅子に限りがありますが、現実の社会では椅子は無限にあります。自分で椅子を置くのです。言葉を言い換えれば、「企画力」や「独自性」ですが、元々ない場所でも、昔からあったものでも。自分の居場所を作れるか作れないかは、自分次第だと思うのです。
例えば、私はライターの仕事をしていますが、執筆ジャンルのひとつで美容があります。美容資格を取得したところから、美容ライターとして参入しました。しかし、周りを見れば「美容ライター」はものすごくたくさんいます。
モデルのようなビジュアルで化粧品を自らの顔で説明する美容ライター、カラー診断が得意でメイクのレッスンに力を入れる美容ライター、いち早く新作イベントに参加してトレンドを重視する美容ライター。本当に、いろんな特徴を持った方々が活躍しています。
そんな中、自分には何ができるのか?自分らしさって何だろう?と考えたときに、私は元々肌トラブルが多くて吹き出物や痒みが辛かった経験や、化粧品を選ぶときに何を基準で選んだら良いのか知識がなくて分からなかったことを生かした美容記事を書くことを意識しています。
「特別より、共感」が、私にはしっくりきたポイントなのです。
ナンバーワンよりオンリーワン
もしかしたら、周りから見ると「ああ、たくさんいる美容ライターの一人」だと思われているかもしれません。しかし、自分の居場所を見つけて仕事ができているのは事実です。
まとめとして今回の記事でお伝えしたいことは、どの業界でも「ナンバーワン」は存在しないと言うこと。業績がナンバーワンだったとしても、ランキングがナンバーワンだったとしても、それはあくまでも「数字」としてのナンバーワンです。日本で有名だったとしても、違う国からみたら無名かもしれません。
そう、どこの業界なのか、誰が見ているか、何を判断基準にしているかで、「ナンバーワン」基準は大きく左右されます。それと同時に、「数字」でみた時のナンバーワン争いに注目しすぎると、焦りや嫉妬に繋がったり自分にはチャンスがないと諦めてしまったりする原因になります。
改善策としては、「自分の中のナンバーワン」を見つけることができれば、やがて「オンリーワン」となり居場所が自然と見つかっていくと思います。
どの仕事でも、可能性はひとつではありません。あなたの居場所は常にあります。
ぜひ、個々を活かせる考え方にシフトしてみてくださいね!