上司からの感謝がカギ!若手のパフォーマンスを上げるマネジメント法



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上司には、厳しく指導する人や、上下関係なくフレンドリーに接するタイプなど、様々なタイプがいますが、結局はどんなマネジメントが若手に響き、仕事上のパフォーマンスを上げることができるのでしょうか?

Unipos株式会社は、20~30代の男女ビジネスパーソン2,064名を対象に、感謝の頻度と会社満足度・目標達成など「感謝と仕事に関する調査」を実施。その結果「感謝を言われる頻度」、「会社満足度」、「正当な評価」、そして「上司からのフィードバックに対する満足度」が、仕事のパフォーマンス(年間目標達成)に影響していることが分かりました。詳しくデータを見てみましょう。

成果を上げている人は週1回以上褒められている

データで見てみると、感謝を言われる「頻度が高い」と思っている人は、全体の67.6%。
「頻度が高い」と思っている人は平均で約9日、「頻度が低い」と 思っている人は平均約28日に1回のペースで感謝の言葉をかけられているようです。
「頻度が高い」と思っている人の、75.2%が週1回以上の頻度で感謝を伝えられています。これは、「頻度が低い」と思っている人の36.8%と比べて約2倍の数字に。

また、目標達成別に見ると、「頻度が高い」人の73.8%が目標を達成しており、「頻度の低い人(55.3%)」に比べ18.5ポイント高いという結果です。

さらに、自分が会社で正当な評価を受けていると感じているかを聞いたところ、66.4%が正当な評価を受けていると回答。また、目標達成別でみると、「感じている人」の70.4%が目標達成し、「感じていない人」に比べて18ポイント高いという結果です。正当な評価を受けていると感じている人ほど、目標を達成しているとも言えます。

若い人ほど、直接褒められることで評価されていると感じる

評価されたと感じる時を聞いてみると、「直接の感謝・賞賛」が56.8%と、「昇給・昇進」の60.2%と3.4ポイントの僅差になりました。
「昇給・昇進」という、大きな節目はもちろんのこと、日頃の感謝・賞賛の方が評価を感じる方が多い傾向にあります。

さらに、世代別に見ると、「直接の感謝・賞賛」は、20~24歳は62.4%で、35~39歳以上が51.2%と11.2ポイント差。若い人ほど、“直接褒められること”により評価されたと感じているようです。

8割以上の人が「上司からの評価」で評価されたと感じる

誰からの評価で、評価されたと感じるかを、シチュエーション別に聞いたところ、いずれも“上司から”が8割以上という結果に。評価されたと感じる対象として、上司は絶対的な存在であると言えそうです。

また、同僚から評価されることは、顧客以上のインパクトがあるようです。
とくに「間接的に評価・評判を聞いた時」には66.6%の方が、同僚から評価されたと感じており、顧客とも21.6ポイントと大きな差があります。

プラスα、褒める以外にするべきこと

褒めることでパフォーマンスが上がる傾向にあるのは事実ですが、上司に対して不満を持った人も居ます。上司からのフィードバックに対し、「満足していない」という人は全体の57.2%と過半数を超えていました。

「年間の仕事上の目標」の達成・未達成別に見ると、上司のフィードバックに満足している人の内「目標達成」している人が79.5%いるのに対し、「満足していない」人は62.7%と16.8ポイント低い値となりました。上司のフィードバックに「満足している」か否かが、パフォーマンスにまで影響するということのようです。

まとめ

過半数の人が直接褒められることで「評価された」と感じ、若い人ほどその割合が高く、業務に対する直接の評価を求めている姿が見て取れます。

そして、8割以上もの人が評価されたと感じるのは、上司からの評価と答えているにもかかわらず、半数以上の人が「上司からのフィードバックに満足していない」という不満の声を持っていることも分かりました。

“感謝“を誰から、どのように、どのくらいの頻度で伝えられるかにより、仕事のパフォーマンスは大きく変わることがわかります。上司や会社へのエンゲージメントへも影響するという結果が浮き彫りになりました。上司は、直接の感謝・賞賛を織り交ぜながら、若手のパフォーマンスを引き出す評価をしていくのが望ましいと言えそうです。

元々、日本人は賞賛ベタで、フィードバックベタ。
それらがモチベーションやパフォーマンスに関わっていると言われています。また、多くの方が、学生のときは、勉強などにより競争・賞賛などが当たり前に行われていましたが、成人になるにつれ、褒められる機会、感謝される機会は減少傾向にあることも原因であるとも考えられます。

さらに、ミレニアル世代と呼ばれる現在の20代以下の若者は、その競争自体が減り、学生時代の賞賛機会も失われつつあります。近年は、デジタル化が進み、コミュニケーション自体が減ってきました。それにより、感謝も相対的に減ってしまう傾向に。
離職率の高まりや、人口減少により人材確保が必須となってきている昨今、会社へのエンゲージメントやモチベーションがより重視されてきています。デジタル時代の皆が受け入れやすい方法で、賞賛や感謝を実感できるキッカケ作りをすることが、今後のエンゲージメントに繋がるのではないでしょうか。