お金は使うのが“悪”なんじゃない! お金に関するギモンQ&A



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“お金”に関する間違った思い込みを無くそう

みなさんは「お金」に対する知識をキチンと持てていますか?
スキルアップのための勉強や学びは、学生時代や、社会人になってからも常にアップデートされているはずですが、意外と身近にある「お金」に関しての知識をつける機会は少ないものです。

「貯金は必ずしておいた方がいい」という言葉はよく聞きますし「お金は多ければ多いほど良い」ということはなんとなく理解できますが、実際にお金を貯めるためには? お金に関する情報や知識は? どこで手に入れれば良いのでしょう。今回は、身近だけど意外と知らない“お金に関するギモン”に関して、FPプランナー(フィナンシャル・プランナー)のYさんに聞いてみました。

Q. お金が貯まらない=浪費グセが激しいの?

お金が貯まらない人は、どうしてお金がなくなってしまうのでしょうか?
ムダ遣いが多いから? それとも選ぶモノの金額が自分の身の丈に合っていないからなのでしょうか。そもそもお金はどれくらい使うのが適正なのでしょう。お金が貯まらない人=浪費グセが激しいの? という質問です。

A. お金は使うことが悪なのではない

お金を使うことは決して“悪”ではありません。
例えば、女性が都内で一人暮らしをしているとして
家賃に7万円、光熱費に8千円、携帯代に1万円、食費に2万5千円、交際費に2万円、生活費や雑費に2万円をかけたとしても毎月の出費に最低15万3千円がかかります。これでも、出費をかなり抑えて計算した場合です。これに、飲み会が多い月があったり、少しでも娯楽費を増やしてしまうと、貯金ができないのは仕方のない話だともいえます。

お金は使わなければ使わないでいることの方が経済に負担を与えます。
節約思考が高まれば高まるほど、モノやサービスが売れなくなり、企業は人件費を削減する流れに。そうすると、私たちの生活に必要になる収入やボーナスが減ってしまうという悪循環にハマってしまうのです。お金は循環するものなので、使うことによってその機能を発します。どちらかといえば、お金を使うより、節約してお金を使わない(=お金が循環しない)ことの方が社会の経済にとって“悪”。大事なのはお金を、どう使うかです。

Q. お金が貯まるお金の使い方って?

お金は使った方が良い、ということはわかりましたが、お金はどのようにして使うのが良いのでしょう? ムダなモノにお金を使うのではなく、自分の身になる・将来的に自分の財産になるお金の使い方を考えたい。お金が貯まるお金の使い方についても聞いてみました。

A. お金を使うことを“投資”と捉えてみて

お金を使う時に意識しておきたいことは「それは将来自分のためになるか?」ということです。お金を使うことを投資だと捉えるようにすれば、その答えがわかるはず。欲しかったモノを買って満足するのか、それとも資格を取得してスキルアップや収入アップに繋げるのか、という違いですね。先ほども言った通り、お金は循環するもの。お金を使うことによって、どういったリターンがあるかを考えておいた方が間違いないはずです。

お金を使うことは悪ではありませんが、そのお金を使うことは自分にどんな幸運をもたらしてくれるのでしょうか。費やすお金にどのような価値を求めるかを考えることが、正しいお金の使い方の第一歩。自分の収入にさらに余裕をもたせたいと思うのであれば、スキルアップのための勉強など、お金を使う場面を考えてみることが大切なのです。お金を使うことは自己投資だと考えると、今ここが財布をだす場面なのか、そうじゃないのかがわかるハズ。

そして、同じ「お金を使う」行為でも、それが活きたお金になるのかならないのかを意識するとさらに良いでしょう。例えば、交際費に関しては単価がまちまち。
打ち合わせでコーヒーを頼むとしても、コーヒーが1000円のところもあれば、200円で楽しめるお手軽なお店もあります。大切なのは、その時に使った “金額以上の何か”を得ることです。人との繋がりであったり、情報であったり。なにも持ち帰るものがないのか、それとも今後の自分を作る何かになるのか、お金を使うことに対しての価値を自分で見つけて、ムダだと思うものは削ることです。

Q. お金を貯めたい人がモノやサービスにお金を使ってはいけないの?

お金を使うことを自己投資と考えることによってムダな付き合いやムダな出費が抑えられることがわかりました。では、お金を貯めたい人はモノやサービスにお金を使ってはいけないのでしょうか? 女性はとくに洋服や美容など……何かとお金がかかります。またそういった“他人からの見え方”が大きく印象を変えるのです。付き合いを増やすためにも“見た目を整える”作業は必要。欲しいものがあった場合はどう考えればいいのでしょうか。

A. 購入したあとの使用回数・時間を考えてみて

モノやサービスにお金を使わなければお金はかかりますが、それは難しい話ですよね。必要なもの、欲しいものはどうしても生まれてきます。またそういうものを投資だと考え、リターンを求めるのは難しい話です。その場合に大切なのはやっぱり「どれだけその商品・サービスを利用するのか」ではないでしょうか。どれだけお得に見えても、あまり使わないものにお金は使わない。
ものやサービスをどれだけ利用するかによって購入の意思決定をする“自分ルール”を作っておけば良いのではないでしょうか。

使用する回数を自分ルールとして設けておく。それにクリアできそうな商品やサービスであれば購入すると決めておくのは良い方法です。買ったものの使わない……というお金の使い方こそがもったいないからです。あとは、どれだけの期間、その商品やサービスを使うかを考えてみても良いでしょう。
どんな場面でそれを利用するのか、いつまで使えるものなのか、時間を基準にルールを定めてみる方法もあります。

Q. これを知っておけばいい! というお金の知識はある?

ここまでお金の使い方を中心に質問してきましたが、ではお金のための知識として、知っておいた方がよいものは一体なんなのでしょうか? 賢く生活をしていくため、スキルアップのため、知っておくとお得になるお金の情報についても聞いてみました。

A. お金に関する知識は知っておいて損はない!

税金についての情報を知っておくと強いのではないでしょうか。消費税や取得税は変えられないものなのでどうしようもありませんが、所得税や住民税については別です。知識があれば、必要以上に損をすることはありません。収入によって金額が変わるものなので、そういったお金の知識は持っておいて損はないハズです。
女性の不動産投資が話題にもなっていますが、不動産所得で赤字を出すことによって、自分の給与所得を通算して所得税の還付を受けることができます。知識があると選択肢も増えるので、興味がある人は一度そういった勉強をしてみてもいいかもしれません。もちろん保険に関してもです。

お金の情報というのは、知っていると損にはなりませんが、知らないと損をすることや後悔することもあるので、最初難しい……と思っても諦めず取り入れてみてください。理解ができてくると楽しい、と思うこともあるかもしれません。

【おまけ】お財布=黄色じゃない! 実は“深緑”が正解

いかがでしたか?
学校ではなかなか知ることのないお金の知識。
なるほど……と思った方も多いのはないでしょうか。ここで、箸休めになるマメ知識をひとつ。金運をアップさせるためには「黄色いお財布を持つといい」というおまじないを聞いたことがあるハズです。

けれど、金運と財運は違います。
金運アップは一時的な表現ですが、財運アップは長期的な捉え方をします。一時的ではなく継続的に、財力に恵まれるために一番いいカラーは、実は“深緑”。日本企業が使っていた金庫のカラーが深緑だからだと言われています。そして、暗く落ち着くところにお金は集まると考えられているのです。
ぜひ、お金を貯めたい! と思っている人はこの深緑というカラーを取り入れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに2019年は、2月1日にお財布を変えるのが開運的に良いそうですよ♡