今回のゲスト♡ バーバラさん
『バーバラ』
ニュースタッフプロダクション所属のお笑いコンビ。
都内を中心とした様々なライブ会場で活躍中。
鬼頭(写真右)
1990年12月26日生まれ
愛知県出身
ワタナベエンターテイメントの養成所、WCS18期生
おーくら今に見てろ!(写真左)
1993年2月27日生まれ
東京都出身
人力舎の養成所、JCA23期生
インタビューする人♡ 渡辺彩季
京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。
ウーマンダイアローグ#20 【お笑い芸人/バーバラさん】
渡辺:今回のゲストは、お笑い芸人のバーバラさんです! この対談連載『ウーマンダイアローグ』は毎回女性の方をゲストにお招きしているのですが、バーバラさんは男女コンビということで……今回は特別に男性にも出演していただきました。しかも3人での対談も初めてです♡ どうぞ、よろしくお願いいたします。
鬼頭:よろしくお願いします!
おーくら:よろしくお願いします!
渡辺:早速ですが、バーバラさんの現在の活動内容を教えてください。
鬼頭:ニュースタッフプロダクションという芸能事務所に所属して、バーバラというコンビで芸人をやっています。コンビを組んだのは2か月前なので割と最近ですが、私は芸人をはじめてからは、2019年4月で6年目に入ります!
おーくら:僕は、2019年4月で5年目に入ります!
鬼頭:大学を卒業後、養成所でお笑いの勉強をして、そこから芸人としてのキャリアをスタートしました。現在は、主に池袋にある『ラスタ』という劇場で週2日公演をしています。
渡辺:ほかにも営業をしたり、オーディションを受けたりされているのですか?
鬼頭:中野や新宿辺りで自分たちでライブを催しています。あとは、ほかの芸人さんと一緒にエントリー制のライブをすることも多いです。オーディションも条件の合うものを受けるようにしています。今はまだコンビを組んでから2ヶ月と間もないのですが、今後はTVなどのメディアにもどんどん進出していきたいです。
芸人になれば、ネガティブをポジティブに変えることができる!
渡辺:お笑い芸人を志したきっかけを教えてください。
鬼頭:私が中学生の頃にいわゆる“お笑いブーム”がきて、そこから一気にハマりました。大学生になってからは地元の愛知から東京まで1人でライブを観に行くようになりました。どんどん熱が上がって、好きな芸人さんを追っかけるようになり、気がつけば地方にも遠征していました。そして、公演をみているうちに……「自分も舞台に立ってみたい!」という気持ちになってきて(笑)
渡辺:元々はお客さん側だったのですね! 私の周りにも芸人の追っかけをしていた友達はいましたが、「舞台に立とうと思った」という話は聞いたことがありません(笑)
鬼頭:私は昔から「人前に立ってみたい!」という気持ちをずっと持っていて、芸人以外にも舞台女優や声優に憧れていました。最終的にどの道に進むかを考えたときに「芸人として生きていこう!」と決めました。
渡辺:芸人を選んだ理由を教えてください。
鬼頭:ある芸人さんがトークライブで「苦い経験や辛さを笑いに変えることができることが、芸人のメリットです」と話されていて、そのときに「いいな!なりたい!」と思ったのがきっかけです。
渡辺:たしかに、ネガティブな経験も明るく話して誰かを笑顔にすることで、マイナスからプラスに変えることができますね。
鬼頭:どの職業でも失敗して得るものはありますが、失敗が成功に直結することはないじゃないですか? でも、お笑いの仕事は失敗するとおいしくなる場合もあるんですよね! そこがほかの職業にはなかなかない、芸人ならではの良さだと思います。実際に自分の過去の恋愛経験やおっちょこちょいな部分をさらけ出して、ネタにしています。誰かの心に響いて、笑っていただけたらうれしいですね。
養成所での一番の思い出は、発表会で“同率1位”を取ったこと
渡辺:お笑いの養成所について、お話を伺いたいです。“養成所”と聞くと、厳しいイメージが強いのですが……実際はいかがでしたか?
鬼頭:私はワタナベエンターテイメントの養成所を卒業したのですが、辛いというより楽しいことのほうが圧倒的に多かったですね。1番の思い出は、演技の授業の学年全体の発表会で1位を取ったことです。その発表会では同率1位が2人いたのですが、そのもう1人が昔コンビを5年一緒に組んでいた相方だったんです!
渡辺:すごい! 養成所の優等生2人のコンビだったんですね!
鬼頭:既にコンビを一緒に組んで活動していくことを決めていたので、発表会の結果ありきでコンビを決めたわけではないのですが、同率1位を取ったときは運命を感じましたね。まさか一緒に1位を取れるとは、思っていなくて!
渡辺:生徒みんなが同じ養成所で“演技論”を学ぶのは同じですが、そこに個々の性格や独特の雰囲気がプラスされますよね。それを発表会に向けて一生懸命仕上げてきた人たちのなかで評価されるということは、とても素晴らしいですし、しかも同率1位で一緒だったのが相方とは……喜びも感動も倍増しますね! ワタナベエンターテイメントといえば、大手のプロダクションなので同期もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか?
鬼頭:それが、お笑いが下火の時期だったので、同期は200人くらいしかいませんでしたね。
渡辺:いやいや! 200人のなかでトップを取ることは、簡単なことじゃないですよ! 養成所に通える人が限られていて、途中で辞めていく人もいるなかで、その成績を残せたということは一生ものです。
鬼頭:そうですね。発表会で1位を取ったときの気持ちは、今でもずっと胸のなかに残っています。
コンビが解散したとき、心が折れそうになりました
渡辺:芸人の仕事をしていて、心が折れそうになったことはありますか?
鬼頭:一番辛かったのは、先程お話しした、養成所から一緒だった相方と5年続けていたコンビを解散したときでしたね。そのタイミングで元相方は芸人を辞めてしまったのですが、自分はどうしようか……本当に迷いました。新たにコンビを組むことも決めていなかったので、ピンでやっていくのかと考えると不安でしたね。
渡辺:今までずっと一緒に活動していたわけですから、コンビが解散することは死活問題ですよね。
鬼頭:そうですね。コンビが解散するまで、半年間はずっと話し合いを続けました。
渡辺:辛い。引き止めたい気持ちがあっても、無理矢理一緒に活動を続けるのも……と複雑になりますね。
鬼頭:そうですね。元相方は地元に戻って転職したのですが、今後私が活躍している姿を届けることができたらうれしいです。もし自分が売れたときに“感動の再会”の企画があれば、ぜひゲストに来ていただきたいなと思っています。
渡辺:“感動の再会”! ぜひ実現していただきたいです! その辛かった時期を乗り越えたきっかけはなんだったのでしょう?
鬼頭:前にコンビを組んでいたときは、元相方がネタを書いていたのですが、自分でネタを作っていないなと気付いたときに「まだやっていないことをやってみたい」と思うようになりました。2018年11月に自分でライブを開いて、自分が考えた企画を初披露したときに反応がよかったので、もう少し続けよう、と。もし辞めるなら、納得のいくところまでいってからにしようと思っていました。今は、まだやりたいことがあるので芸人を頑張ります!
お笑いコンビ『バーバラ』結成秘話
渡辺:2人の出会いについて教えてください。
鬼頭:3年前に浅草の劇場でライブをしていたときです。出演している芸人をシャッフルして、いつもとは別のコンビとしてユニットを組む企画があったんですよ。そのときに偶然私とおーくらが一緒に組むことになって、はじめてネタを披露したんですが、評価が高くて好感触だったんですよね。その後、元相方とのコンビを解散したので、一緒に組むことにしました。
渡辺:二人で一緒に仕事をしていくわけなので、恋愛? とは違うと思うのですが……相手に「コンビを組みたい」と伝えることは、いわゆる“告白”みたいなものじゃないですか。どちらからアプローチしたのですか?(興味津々)
鬼頭:私が元相方とコンビを解消したくなくて先輩に電話で相談をしていたのですが、その先輩から「おーくらと組んだらいいじゃん!」とチラッと言われていたんですよね。本気で思い詰めていて、私が泣きながら話しているタイミングで、先輩と一緒にいたおーくらが電話を代わって「本当にコンビが解散することになったら、一番最初に僕に連絡をください!」と言ってくれました。
渡辺:え~~~~~! やっぱり少し恋愛みたいですね。少女漫画にも待ってくれる男子の登場は多いですもん!
おーくら:俺言ったかな、そんなこと(照)
鬼頭:言ったよ(笑) だから、コンビの解散が決まったときに一番最初におーくらに連絡しました。
おーくら:……恥ずかしいわ(笑)
鬼頭:いや、これ一生言われるやつやで(笑)
渡辺:そうですよ! これからいろんなシーンで、たくさん聞かれますよ!
おーくら:うわ~。
渡辺:念願叶って鬼頭さんとコンビを組むことができてよかったですね♡
芸人同士でルームシェアをしています
渡辺:芸人といえば、ルームシェアをされている方が多いですが、暮らしについて伺ってもよろしいでしょうか?
おーくら:まさに! 現在ルームシェアをしています。芸人とスタッフの女性4人、男性3人の7人暮らしです。
渡辺:7人暮らし! もうルームというか、ハウスの規模じゃないですか(笑) 7人暮らしならではの思い出深いエピソードはありますか?
おーくら:ルームメイトに素直でなんでも信じちゃうようなメンバーがいるのですが、その人に「おーくらは亡くなった友達を忘れないために腕にタトゥーを入れている」「だから、夏でも長袖を着て隠している」というめちゃくちゃな嘘をついたヤツがいて。結局、普通に腕を出しているときに「え?タトゥーないやん!」ってバレちゃったんですけど、僕としても「何が?」ってなりましたね(笑)
渡辺:悪いですね(笑) エイプリルフールでもないのに?
おーくら:エイプリルフールとか関係なく(笑) そういったやり取りは日常茶飯事です。芸人ならではのノリでふざけ合ったり、どっきりを仕込んだり、楽しく暮らしていますね。
渡辺:芸人が集まると、にぎやかで楽しそうですね。
おーくら:誰かが誕生日のときは、いろんな芸人が押しかけてきてお祝いします。
渡辺:仲良しですね! もちろん下積み時代は金銭面のことを考慮してルームシェアを選ぶ方も多いし、家族のような存在ができるという部分でもいいのかなと。実際にどこかメリットを感じてルームシェアを選んでいらっしゃると思うのですが、いかがでしょうか?
おーくら:僕は都内に実家があるので、劇場までも近いし、正直言うとわざわざ家を出なくてもよかったんです。しかし、ずっと実家暮らしだったので、一度親元を離れて生活してみようと思い、ルームシェアをはじめることにしました。もし、今の7人暮らしが解散することになったら、普通に実家に帰って生活をすればいいので、気楽に毎日過ごしています(笑)
渡辺:実家近いんかーい! あ。すいません。ついツッコんじゃいました(笑) たしかに7人暮らしは、いい人生経験になりそうですね。7人暮らしと聞いただけで「おもしろそう!」と興味が湧きましたもの。話のネタとしても絶対においしいと思います。
“BL大好き芸人”です
渡辺:目立ってなんぼ! の世界だと思うのですが、人気者になるために努力していることはありますか?
鬼頭:私はいわゆる“腐女子”で中学生の頃から、BL(ボーイズラブ)が大好きなんですよ。それを最近どんどんいろんな場所で発言していて、同じBL好きの女性がファンになってくれたらうれしいなと思っています。
渡辺:趣味が同じだと親近感がアップしますものね。私はドラゴンボールが好きなのですが、「ドラゴンボール好きに悪い人はいない!」と本気で思っていますし、好きな人同士で話が盛り上がれば一気に距離が近くなります♪
鬼頭:そうですよね! 「BL好きという層から共感と支持を得ることができれば」と、ネタにもBLを盛り込んでいます。TwitterもBL好きのフォロワーが少しずつ増えてきました。
SNSで言えば、ツイキャスで芸人同士でBLについて話すという配信をしています。もちろん、劇場でもBLネタをしているので、興味のある方はぜひチェックしていただきたいです!
『バーバラ』鬼頭さんのTwitterアカウント
『バーバラ』おーくら今に見てろ!さんのTwitterアカウント
今が人生で一番楽しい!
渡辺:今後の目標を教えてください。
おーくら:やはり、賞レースで結果を残したいですね。漫才やコントの大会で賞をもらえるような芸人を目指したい。あと、好きなTV番組に自分も出れるようになりたいです。よく見ている『日曜チャップリン』、昔から見ていた『エンタの神様』に憧れています。
鬼頭:私もTVに出たいです! 『アメトーーク!』に出れるようになりたい! そして、私の芸人としての最終目標は、アニメのゲスト声優をすることです。元々、芸人、舞台女優、声優のどれかになりたかったのですが、芸人をすれば全部できるんじゃないかなと思いました。お笑い芸人がゲストの枠で声優をするというのは、その人のファンも見ることを想定されて経済効果が見込めるということなので、かなりの売れっ子じゃないとできません。簡単なことではないのは重々承知ですが、声優の仕事への憧れはずっと胸にあるので、絶対に叶えたいです!
渡辺:お2人の夢を語る姿がキラキラしていて……本当になんでも叶っちゃうような気がします。夢は口に出すことで叶いやすくなるというので、言霊の力を信じましょう!
おーくら:僕の青春は、お笑いを仕事にしたときからはじまりました。今が人生で一番楽しいです! これからも楽しい毎日が続くように、バーバラ2人で頑張っていきたいです!
インタビューを終えて…
お笑い芸人のバーバラさんと対談をさせていただきました。大人になって「特にやりたいことがなく、なんとなく就職をした」「生活のために好きではない仕事をしている」という人も多いなかで、自分がやりたいことを発見して「今が一番楽しい」と言い切れるのは本当に素晴らしいですよね。
私も常に「今が一番楽しい」と即答できる人になりたいし、“最高”を更新していけるような人生を歩みたいです。
また、お笑い芸人といえば「養成所は厳しい」「下積みは大変」というイメージを勝手に持っていましたが、2人の話を聞いて、全ては“心の持ちよう”なのかなと感じました。
同じ過酷な状況でも、それすらを楽しむ心を持つことができれば、無理なく続けることができます。鬼頭さんが「芸人になれば、ネガティブをポジティブに変えることができる!」とおっしゃられていましたが、その心を持つことは人生を豊かにする大きなヒントではないでしょうか。
「自らも楽しみ人々にも喜びを与える。大切な人生をこうした心構えで送りたい。」
楽しそうな人は、それだけで周りを幸せにすることができます。
お2人と対談をして、私も自然と笑顔になれました。今後もバーバラさんを見た全ての人が幸せな気持ちでいっぱいになるような、素敵なコンビでいてほしいです♡