生理は女性にとっても欠かせない大切なもの。
けれど、毎日忙しく働く女性にとってはこの生理が悩みのタネになることもあります。下腹部や腰に鈍痛が続く生理痛や、いつもよりイライラしたり、情緒不安定になったりする心の変化、さらには冷えやむくみなど……。
男性には理解してもらうことができないし、だからと言ってわざわざ「生理なんです」なんて発言するのも恥ずかしい。なかなか人には相談しづらい悩みも多い生理について、働く女子にアンケートをとってみました。
仕事に行きたくない…。 生理の日は「働きたくない」のが本音
生理についての症状は置いておいて、まずは単純に「生理の日は働きたくないって思う?」という問いを投げかけたところ、やはり84%という大多数の人がYESに回答しました。
体のダルさや眠気など、寝て起きた瞬間に違和感を感じるという方も多く、やはり生理は働く女子を憂鬱にさせていることがわかります。
生理の日に工夫していること
そんな本音を抱きつつも、いつも通りに頑張って働く女子たち。
一体どんな工夫をして、生理と仕事を両立しているのでしょうか? 「生理の日に工夫していること」についても聞いてみました。
温める
みなさんとにかく、生理の時はお腹や腰を温めるように注意している様子。オフィスでもなるべく暖かいドリンクを飲むようにしたり、ブランケットを使ったり。冷えて血液の滞りが悪くなってしまうと生理痛がひどくなってしまうこともあるので、夏場でもホッカイロを使っているという意見も。
腹巻きをしてしてお腹を冷やさないこと(tomomiさん/31歳/秘書)
暖かい飲み物を飲む
(ゆうほさん/25歳/編集)
腰とお腹を温める。
冷房が効いているので、夏でもホッカイロを貼って過ごしています
(ゆうきさん/歯科衛生士/29歳)
なるべく早く休むように
また生理の時は過ごし方にも変化があるという意見が多数。単純にお腹や腰が痛いから、眠気がひどいから「動きたくない」という気持ちにもなりますが、貧血や疲れを感じやすい生理の日は大人しく過ごすのがベストなのだとか。暖かくしてお家でゆったりとリラックスタイムを取りましょう。
疲れやすいので、なるべく早めに寝るようにしています(snさん/25歳/ホテル業)
外食の予定はなるべく外す、お腹が冷えるのでお酒を飲まない(ゆきさん/27歳/営業事務)
薬やピルに頼る
辛い時はガマンをせずに、薬を飲む。これも女性にとってはとても大事なことです。また、病院に行って低用量ピルを処方してもらってから、ひどい生理痛への悩みが緩和されたという意見もありました。痛みやPMSがあまりにもひどい時、「耐える」だけではない方法も取り入れて行きましょう。
痛みを無理せず、ロキソニンと一緒に胃薬を飲む。
腰痛がひどいから、カイロを腰に貼る。普段はハードタイプを使っているけれど、ソフトタイプのガードルを使う(ちーさん/36歳/パート)
生理痛がひどかったので、普段から低用量ピルを内服しています。PMSも経血量も減っていいことだらけ。(ゆうさん/23歳/看護師)
さらには洋服選びまで
生理の時には洋服選びにも変化が。
「ナプキンのズレが怖いから、絶対にパンツを選ぶ」という意見や、「経血が漏れてしまったら怖いので、なるべく濃い色のアイテムを選ぶ」などの意見があがりました。朝から夜まで外で働いている女子は、急な生理で衣類を汚してしまうこともあり、すぐに着替えができない状況であることも多いので、家を出る前に対策をしているのです。
スカートやパンツはとにかく暗い色を選ぶ!(ゆか/29歳)
洋服の色味を気をつける
機嫌の悪さを表に出さないこと
(あーかさん/26歳/不動産営業兼モデル)
「生理日休暇」があればいいのに…
また、生理日休暇に関してもアンケートを実施。
労働基準法の第68条をみると「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」という生理休暇が定められていますが、実際に自分から「生理痛がひどいからお休みを頂戴します」とは申告しづらいものです。
もっとカジュアルに休暇を取れるようになればいいのに…。
実際に、職場に生理日休暇が設けられている会社は、読者の3割ほど。生理日休暇が設けられていない会社もまだまだ多く、生理日休暇が設けられていない会社で働く女子の78%が、「生理日休暇が欲しい」と願っているようです。
いかがでしたか?
洋服選びから過ごし方まで、みなさんそれぞれに生理の日は、自分へのケア心がけています。それでも、時にはイライラしたり、急に泣きたくなったりすることもあるかもしれません。本来であればもっと「生理だから、今日は休もう」なんて働き方の選択肢が増えるのが理想ですが、まだまだ全ての会社で生理日休暇の取得は浸透していないのが実情です。
だからこそ、生理の時は自分がいちばん自分のことを大切にしてあげて。誰よりも、自分に優しく過ごしてあげましょう。生理の日だって頑張っている、働く女子の気持ちをいつかもっとみんなが理解してくれますように。