転職活動に疲れてしまったら? 転職で疲れるパターンと乗り越え方



[記事内に広告が含まれています]

おはようございます。キャリアアドバイザーAです。
人材紹介業でキャリアコンサルタントを16年経験し、現在は医療・介護系職種にターゲットを絞り込んで活動しています。転職したい方だけでなく、現職に不満はなく、転職するつもりはないけれど、シフトの合間に資格を生かして副業したいというニーズ等もお応えしています。

キャリアは千差万別

皆さん人材会社を利用する理由は様々です。

「大学病院の循環器科病棟で勤務しているが、急性期病棟なのでとても忙しく、個々の患者様とじっくり向き合う看護はできない。退院後の介護施設で看護師が入居者様にどのようなフォローをしているのか知りたい」という看護師さんもいれば、「夜勤が体力的にきつかったし、人がどんどん亡くなっていく現場に耐えられなくなって、美容クリニックに転職したけど、【看護師】というより、いろいろな治療や薬を勧める【営業職】みたいになってしまった。やっぱり看護の現場に戻りたい」という看護師さんもいます。

同じ「正看護師」という資格を取得する努力をし、看護師としてのキャリアをスタートさせていても、キャリアの積み方や志向によってこんな違いが出てくるのです。まさに「キャリアは千差万別」で、【こうしておけば正解】というものはないな……と日々感じています。

私は「いま抱えている問題は転職すればすべて解決する」と思っていらっしゃる転職者でも、ご職歴をみて「いま転職することは得策ではない」と思ったらそのようにお伝えすることにしています。
こういった「いま転職するべきではないとアドバイスします」という人材紹介会社の広告は、たくさんご覧になっていると思います。

これには少しカラクリがありまして、
①その紹介会社が持っている案件にはまらなかった(=売れないと判断された)場合
②本当に、今の会社に留まったほうが良いとキャリアコンサルタントが判断した場合
です。ご自分がどちらに当てはまるか、じっくり考えてみたほうが良いでしょう。

①である場合、面談の時間がとても短い(20分以下が目安でしょう)ケースが多いです。応募書類の段階で売れないと判断されたか、面談させていただいた際の転職者の姿勢・態度によって「このヒューマンスキルではどこにも紹介できない……」と判断された可能性があります。厳しい現実ですが、しっかり受け止めていただきたいと思います。

これまで比較的小規模の人材紹介会社に在籍することが多かったため、「大手のR社やP社はじめ、もう何社も転職支援会社に登録に行っていて、本当は転職活動にすっかり疲れきっている」という状態の転職者にもしばしばお目にかかりました。もう活動をやめたい…。現職を続けられない訳ではないから…と転職活動を休止する方もたくさんいます。

本来、転職活動は孤独で疲れるものなのです。活動期間が長引けば、それはなおさらのことです。

転職活動に疲れを感じてしまうパターン

転職活動に疲れてしまう方は、大きく2つのパターンに分かれます。一つはNG連絡が届いてメンタル的に疲労が重なること。二つ目は、現職との調整に疲れてしまうケースです。

1.不採用が続いてダメージを負う場合

企業から立て続けに不採用連絡が届いてしまうとガックリくるものです。特に志望度の高い企業の最終面接でNGだったりすると、自分の能力だけでなく人格まで否定されたようなショックを受け、その後転職活動に取り組めなくなってしまう方がかなりいらっしゃいます。

2.現職との調整に気疲れしてしまう

繁忙期と重なってしまい、面接と現職との調整が難しいこともあります。面接日程の調整に時間を要してしまい、気疲れするという方もいます。
調整のため有給休暇を使う頻度が増えると、現職の同僚の中に勘の良い人がいて、「転職活動しているのでは?」と指摘されてしまった、とおっしゃった方もいました。

転職活動疲れ…。みんなはどうやって乗り越えているの?

転職に成功した人達は、どうやってそのダメージから立ち直り内定通知書を手にしたのでしょうか。

1.不合格通知を受け取った時こそ、振り返りのチャンス

不合格通知とその理由をきちんと受け止めることは、いわば企業のクレーム対応と同じ。受け止め方によって、次に生かせる人・生かせない人とその後が大きく変わります。
NG理由から、今の自分には何が不足していて、どんなスキルが足りないのかがはっきりみえてくるはずです。

そして、重要なポイントですが、不採用通知は、あなた自身が否定されているのではなくあくまでもこれまでの経験や保有スキルミスマッチと判断されただけです。
失敗を生かすためにも、しっかり受け止めて、しっかり落ち込んで、明日からまた再スタートです。

2.優先順位が高いのは現職?それとも転職後の自分?

実は現職との調整自体も、転職活動における重要な選考ポイント。採用企業も、現職とどのように調整して面接に臨むか、その姿勢をしっかりみているのです。
もちろん現職に後ろ足で砂をかけるような辞め方は感心しませんが、「現職が…」と言い訳ばかりしていると、採用企業への志望度まで疑われてしまいます。

まとめ

繰り返します。
本来、転職活動は孤独で疲れるものなのです。活動期間が長引けば、それはなおさらのことです。疲れるのはあなただけではないことに、ぜひ気付いてください。
転職活動の先に、自分の人生が掛かっているのです。面接の前日に緊張して眠れなくなったり、企業研究に時間がかかって疲れてしまうのは当たり前のことです。

採用企業側からしても、実は緊張して採用面接に臨んでいることにも気付いてください。
昨日まで全くの赤の他人だった人材を、本当にとして自社に迎えて良いのかどうか、限られた時間の中で見極めようと必死なのです。
「採用担当者も緊張している」そう考えたら、採用面接の場の緊張感の中にも親近感がわいてきませんか?

あなたの次回の面接が、良いご縁に繋がることをお祈りしています。

それでは、またお会いしましょう!

キャリアアドバイザーA