「生きる。 その実体は瞬間にしかない」ウーマンダイアローグ #35

「生きる。 その実体は瞬間にしかない」ウーマンダイアローグ #35

こんにちは、ライターの渡辺彩季です。 この連載では「多様な女性の働き方」をテーマに私とゲストで対談をさせていただきます。 今回のゲストは、華書家の永島美織さん。日本文化のなかでも代表的な『書道』『墨絵』を融合した作品を手掛けるクリエイターです。国内、海外で開催されるライブパフォーマンスでも注目を集めています♡


今回のゲスト♡ 永島美織さん

永島美織(ながしまみおり)
山口県出身、東京在住の華書家(書道家)。
しものせき海響大使。

書道と墨絵を書き描く中で見る人の心に寄り添う華やかな作品を作り上げる。
大筆を使ってのパフォーマンスも行っている。

時に繊細で時にポップな作風は、国内外の公演において、日本文化を身近に感じさせると好評を博す。
また企業ロゴデザイン、書やオリジナル作品のオーダー制作も行っている。

インタビューする人♡ 渡辺彩季

渡辺彩季(わたなべさき)
京都府出身、東京在住のフリーライター。
女性をターゲットにしたメディアを中心に美容、ファッション、ライフスタイルなどの幅広い記事を執筆中。
美容が大好きで、コスメコンシェルジュ、全米ヨガアライアンス、アロマテラピー検定1級、温泉ソムリエなどの資格を取得。

ウーマンダイアローグ#35 【華書家/永島美織さん】

渡辺:本日は、よろしくお願いいたします。

永島:よろしくお願いいたします。

渡辺:早速ですが、永島さんの現在の仕事について教えてください。

永島:私はアナウンサーをしながら、華書家として活動しています。華書家としては作品作りのほかに依頼をいただいてお店のロゴなどを作成しています。命名書や名刺の作成依頼にも応えていますし、文字に関することなら割と何でも引き受けます。

渡辺:そういえば、名刺やお店のショップカードでオリジナリティーのある文字デザインを見かけることも多いです。フォントとはまた違う味が出ていてすごいと感心していたのですが、ああいったものは永島さんのようなクリエイターさんが代筆されていらっしゃったのですね。

永島:はい。紙だけでなく看板を書くこともありますよ。あとは、自分の作品のカレンダーも毎年作成しています。定期的に個展も開いていますし、海外に行って書道のライブパフォーマンスをするというイベントもしています。

渡辺:え、ちょっと待ってください。アナウンサーの仕事もされていらっしゃるんですよね? 華書家の活動だけでもとても忙しそうですが……。

永島:どんどん展開しているのですが、実は華書家の活動を始めてまだ3年なんですよ。5歳から習字教室に通っていたので、書道歴自体は長いのですが、きちんとお金をもらってプロとしての活動をスタートしてからは日が浅いです。安定しているかと言われると一本にするのはリスクを感じるので、現在は新卒からしているアナウンサーの仕事と並行しています。

渡辺:慎重に考えられていらっしゃるのですね。やりたいことをするために仕事を掛け持ちするというのもひとつの答えですし、どちらも自分の人生に必要なものであれば両立したいですよね。

お金をもらった時に初めて『プロ』としての自覚が芽生えました

渡辺:永島さんが華書家を志したきっかけを教えてください。

永島:私が高校生の頃は、現在しているような書道のライブパフォーマンスの活動が一般的ではありませんでした。イメージ的にも書道の先生は、おじいちゃんおばあちゃんが多かったと思います。しかし、近年は高校生でも『書道ガール』として活動している方もいますし、一概に書道家と言っても活動の幅が広くなりました。

渡辺:たしかに私の地元にも書道教室がありましたが、先生はおばあちゃんでした。由緒正しいと言いますか、本当にお堅い感じで文字を美しく書くスキルを学ぶという印象しかないです。どの日本文化にも言えることですが、近年は教室だけでなく、多方面で需要が高まっていますよね。

永島:私は5歳から高校生まで書道教室に通っていたのですが、実は途中で一度書道を辞めてしまったんですよね。そして大学卒業後にアナウンサーの仕事を始めて、しばらく経ってから「何か日本らしいことをしたいな」と思い、再び書道をやろうと思いました。せっかく書道を再開するなら1からきっちり復習したいと、基礎から学び直しました。さらに、そこから墨絵の勉強もしたんです。

渡辺:子どもの頃から書道を習われていたのですね。現在されているライブパフォーマンスはどのような経緯でされたのですか?

永島:私はお酒を飲むのが好きなのですが、たまたま飲んでいた時に出逢った方が飲食店の経営者をされていて、書道をしていると話したところ「今度シンガポールの一号店の周年パーティーを大々的に開くから、一緒に仕事をしない?」とお話しをいただいて。本当にその日初めてお会いした方だったのですが、トントン拍子に事が進んで2ヵ月後にシンガポールで開催されたパーティーに呼んでいただけたのです。そこで、ライブパフォーマンスをさせていただいて「あぁ、初めて書道を仕事にしたな」と実感しました。初めてお金をいただいて華書家として活動をしたので、「これからはプロと名乗らなくてはいけないな」と自覚するようになりました。このパーティーでの活動で自信もついたし、依頼をしてくださった方がいるので、もう人前で名乗らなくてはいけないと……そうじゃないと申し訳ないですよね。

渡辺:フリーランスとして活動をしていると、いつからプロと名乗っていいのか境界線が曖昧ですものね。私も“お金をいただいた以上はプロとしての自覚を持たなくてはいけない”と、永島さんと同じ意識を持っています。

『華書家』の由来について

渡辺:『華書家』は書道家とはまた違う新しいジャンルなのでしょうか? どういったものか説明していただいてもよろしいでしょうか?

永島:はい。書道というと紙に墨で文字を書くイメージが強いですが、先程お話したとおり私は文字だけでなく墨絵も描くんですよね。私は花の絵を墨で描くので、もう自分から『華書家』と名乗ってしまえばいいと思いました。

渡辺:文字と合わせて、花の絵も一緒に描かれるのですね!

永島:そうですね。以前は花の絵に文字を添えていたのですが、最近は文字の中に花が入っている作品を作りはじめてとても好評です。あとは、華やかな雰囲気を持つ作品を作っていきたいので、『華書家』というネーミングにしました。自分自身も人前に立つ仕事をしているなので「華やかで在りたい」という想いも込めています。

渡辺:素敵! ブランディングもしっかりされていらっしゃいますし「華やかで在りたい」という気持ちは大切だと思います。

永島:もちろん作品によって様々な感情の演出をしていますが、基本的には私はポジティブな人間なので、明るいオーラを出していければいいなと考えています。みなさんが元気になるような作品を生み出していきたいです!

ライブパフォーマンスでは、その場の空気を大切にしています

渡辺:ライブパフォーマンスをされていらっしゃるとのことですが、事前にどういう作品を描くか決めていらっしゃいますか? それとも会場の空気に合わせて、その場で即興で描かれるのですか?

永島:両方あります! 私は文字だけでなく詩も書くこともあるのですが、事前に準備をして行くよりもその場で感じたことを書くほうがいいのかなと考えております。「次はなんて書くんだっけ?」と考えながらだと、なかなか作品に集中して書けないんですよね。たとえ拙い文章でも気持ちが乗ったもののほうがインパクトもありますし、等身大の感情を伝えることができます。ライブパフォーマンスの何がいいかと言うと、オーディエンスがワクワク期待している様子を体感できることだと思うんです。

渡辺:たしかに。事前に用意するよりアドリブがいい場合もありますよね。就活生の面接対策じゃないですけど、当日の質問内容を予想して事前に丸暗記した文章よりも、上手くまとめられなくても真っ直ぐさが伝わるような回答ができれば、そっちのほうが心に響くと思います。臨機応変に対応できるというのも盛り上がるひとつのポイントですし、ライブの醍醐味と言っても過言ではないのでしょうか。

永島:あとはライブパフォーマンスの時に必ず和のテイストを取り入れた衣装を着るようにしています。日本文化を伝えるというところで、ムードを作りも欠かせないので、そういったディテールにもこだわるようにしています。

やりがいを感じる瞬間は、オーディエンスの反応

渡辺:永島さんが華書家の活動をしていて、やりがいを感じる瞬間を教えてください。

永島:ご覧になったみなさんがリアクションをくれた瞬間ですね。ライブパフォーマンスをしている途中は集中していて周りが見えないのですが、出来上がったあとにみなさんが質問をくださったり、写真を撮ってくださると「興味を持っていただけたのかな?」と嬉しくなります。日本文化の『書道』を広げるという意味でも、私のライブパフォーマンスを見て、何かを感じていただけたらいいなと。また観に来てくださったらもちろん嬉しいし、そうでなくても「観てよかった」と心を動かせることができれば自分の活動に意味があったなと幸せな気持ちになります。

渡辺:海外でもライブパフォーマンスをされていらっしゃるとのことですが、反応はいかがでしょうか?

永島:すごく好感触で手ごたえを感じています。大人はある程度の距離をとるのですが、子どもは本当に近くまで寄ってきてくれて飽きないでずっと見てくれるから嬉しいです! 

渡辺:日本では書道は馴染みのある文化ですが、海外の方からするとめずらしいものですよね。

永島:そうですね。海外の公演は長く時間をかけて書くこともあるのですが、大人だけでなく小さな子どもたちも興味を持って見ていてくれているんですよ。驚きと同時に、とても嬉しくなりました。子どもの頃からアートに触れる機会が多いからなのかはわかりませんが、日本でもそういう文化が広がるといいなと思います。

2020年の目標は、ライブ30本&ワークショップの開催

渡辺:華書家を始めて3年が経ち、どんどん活動の場を広げていらっしゃいますが、今後はどのように展開していきたいですか?

永島:2020年はライブパフォーマンスの回数をさらに増やしていきたいと思っています! 目標は30回! 2019年は海外で多く活動するという目標を達成できたので、2020年は2019年のご縁を大切に、さらに海外での活動を広げたいですね。もちろん日本国内でも活動の場を増やしていきたいと思います。

渡辺:2020年は東京オリンピックも開催されますし、いつも以上に海外から日本を訪れてくださる方が増えると予想されていますしね。国内でのそういった日本文化に関するイベントは需要がより一層高まりそう!

永島:そうですね。あとは、海外の方が日本をたくさん訪れているので、観光客や留学生に向けてワークショップを開催したいですね。書道の楽しさを知っていただけたら嬉しいです。ほかにもおもしろい依頼をいただいたら可能な限り応えて、自分の可能性を広げていきたいです! 私は書道や墨絵に関する歴史や文化を話せるので、国際交流ができるかなと。

渡辺:たしかに日本文化を体験することで、旅行や留学がもっともっと思い出深いものになりますものね。

永島:私は目標を常に書き出すようにして意識を高めていますので、2019年もたくさんの夢を叶えたように、2020年も精進していきたいと思います!

インタビューを終えて…

華書家の永島美織さんと対談をさせていただきました。少しお話しをさせていただいただけても前向きな姿勢が伝わってきて、行動力がとにかくすごいと感動しました。どれだけすごい才能を持った人でも行動力がなければ、ここまで早い段階で海外進出はできないはずです。はじめの一歩を踏み出せない人もなかなか多いと思いますが、踏み出してしまえば意外とことがスムーズに進むことも多いので、2020年という新しい年の幕開けに勇気を持って挑戦してみてはいかがでしょうか?

「生きる。 その実体は 瞬間にしかない。」

芸術家の岡本太郎さんの名言です。

ライブパフォーマンスを大切にされている永島さんですが、とにかくポジティブオーラが眩しかったです。これからも見る人を魅了させる素敵なパフォーマーとして、国内海外を問わずたくさんの場所で日本文化を伝えていただきたいです! 2020年も夢をどんどん叶えてください♡

この記事のライター

京都出身、東京在住。
ファッションや美容が大好きなおしゃれミーハーです♡

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