転職エージェントを利用するのと、直接応募。どちらの方が自分にとって良い?

転職エージェントを利用するのと、直接応募。どちらの方が自分にとって良い?

転職エージェントを利用するのと、直接企業に応募するのは自分にとってどっちが良いのでしょうか? メリット・デメリットを知り、一度きちんと整理してみましょう。


Cinq読者の皆さま、おはようございます。キャリアアドバイザーAです。
今回、初めてこの連載に目を止めていただいた方もいらっしゃると思います。はじめまして!
毎週月曜日にCinqに掲載していただいているこのコラムでは、今すぐ転職活動をしたいと思っている方、転職は全然考えていないのだけれど、万が一将来転職しなくてはいけない事態に遭遇した時に慌てなくて良いようにしておきたい…。とお考えの皆さまに向けて、人材紹介業界のウラ情報も交えたお役立ち情報をお伝えしています。

そもそも、何故、このような情報を連載させていただきたいとCinq編集部の担当者にお願いしたかというと、人材紹介業に携わっていると本当に「丸腰」という状態で、無防備に転職活動する人が多い! と常々感じていたからです。
終身雇用が当たり前だった日本では、転職するときに何を準備すべきなのか、教えて貰える場はほとんどありません。学校でも、職場でも、「転職活動の仕方」は教えて貰えません。
でも、終身雇用の制度自体が崩壊した今、「丸腰」状態のままでいることがどれほど危険なことか。
今回の新型コロナウィルス禍のように、東日本大震災やリーマンショック等、会社の存続や個人のキャリアにダイレクトに影響が出るような天災・人災は今後も起こり得ると私は考えています。どんなことがあってもサバイブできるようにするために、個人個人が「転職スキル・知識」をもっと磨いておく必要があると思います。そのために、今後も有益な連載を続けていきたいと思っています。

転職エージェントを利用するのと、直接応募。どちらの方が自分にとって良い?

さて、今回のテーマは、「転職エージェントを利用するのと、直接応募。お得なのはどっち?」です。一度きちんと整理してみましょう。

転職エージェントを使うメリットは?

転職エージェントを使う場合のメリットとしては以下が挙げられます。

1.キャリア相談が出来る
2.受験企業の特徴や比較をしてもらえる
3.受かるためのノウハウを教えてもらえる
4.公募されていない秘匿案件を教えてもらえる

1.について、転職希望者それぞれのキャリアについて考えられるのが転職エージェントですし、一企業だけでなく、業界全体を熟知していて、企業の強み・弱み・特徴を掴んでいるのが転職エージェントです。企業のホームページに掲載されている情報以上の情報を掴み、人事とのやり取りの中で「どんな人物像をこの会社は欲しているか?」を知っているのが転職エージェントですから、例えば同じ業界のA社とB社の差は何なのか、どうしてそこを受けるべきなのかをきちんと話してくれるのが本当の転職エージェントです。
志望企業の選考プロセスについても、過去事例などから書類・筆記試験・面接などの対策を伝授出来るのもエージェントを使う大きいメリットです。
また、プロジェクトの立ち上げ時に必要な中途採用等の場合、社内外にも内密に採用活動を行う必要があるため、重要なポジションは「特定の人材紹介会社経由での採用のみ」とされることもあります。

転職エージェントを利用するデメリットは?

逆にデメリットとしては以下が挙げられます。

1.転職エージェントによっては、半ば強制的に「できるだけたくさん応募しましょう」と応募させられてしまう
2.比較検討のために複数のエージェントに登録するのは結構時間と手間がかかる

たくさんの転職エージェントを渡り歩いた挙句、結果が出ずに何社目かで私のところに相談に来られる転職者は多いのですが、そのほとんどの方が「今までどんな会社を受験したんですか?」と質問しても「わかりません」「よく覚えていないんです…」と答えることに唖然としてしまいます。
面談に行った途端に求人票をどさっと渡され、「どこを受けます?」と聞かれ、わけもわからず半ば強制で受験させられた、というようなことはよく起こっているようです。

このコラムでも何度か触れていますが、転職エージェントのほとんどはゴリゴリの「営業職」です。「今週、何件応募させたか」「何件面接させたか」等のKPIでガッチリ管理されているエージェントは数多く存在します。彼らは「この転職者にはどんな企業を提案をすべきか」ではなく、「確率論」で転職支援をせざるを得ない状況に追い込まれていることが多いのです。
一か月に1人の成約を取る(内定受諾を取る)には、月に何人と面談しなければいけない、一人に何件書類選考許可を取らなければいけない…だから、「できるだけたくさんの企業を受験しましょう」となるわけです。
転職エージェントすべてがこうだというわけではありませんが、その傾向があること自体は知っておくべきです。

転職エージェントは世の中にたくさんあるため、いったいどの転職エージェントが自分と相性が良いのか、自分のキャリア相談に親身に乗ってくれるのかという「転職エージェント選定」に時間がかかってしまう、ということが、転職エージェントを使うデメリットです。

直接企業に応募する場合のメリット

直接企業に応募する場合のメリットとしては以下が挙げられます。

1.人事と直接連絡が取れるため、日程調整や選考が早く進む場合がある
2.受かりやすい場合もある

直接応募の場合、転職エージェントを介していない分、入社の際に企業はお金を支払う必要がありません。よって、採用ハードルが下がる傾向があります。

結局、転職エージェントを利用するか、しないか。どちらが正解?

ここまで【転職エージェントを使うか、自己応募か】を見てきて、「私はどちらで活動を始めたらよいかしら」と思った方は、以下の視点で見極めてみましょう。

転職エージェントを使うのに適しているのはこんな方

自分の今後のキャリアに迷いがある方です。
そもそもどんなキャリアの可能性があるのか客観的に知りたい、その上で受験企業対策なども知りたい、という方です。
比較的若年層はこちらを選んだほうが成功しやすいでしょう。現に第二新卒~若手キャリア層の支援に力をいれている転職エージェントは数多く存在します。

直接企業に応募するデメリット

逆にデメリットとしては以下が挙げられます。

1.選考の日程調整や年収交渉なども自分で行うことになるため、特に現職中は負荷が大きい
2.受験対策が分からない

一人で転職するのは、とても孤独な活動です。書類選考になかなか通過しなかったり、面接で落とされたりすると、自分という人格そのものを拒絶されたような気持ちになることもあるでしょう。落とされ続けた挙句、「自分を必要としてくれる会社なんてもうこの世にないのでは」とまで絶望的な気持ちになり、転職活動自体をやめてしまう方もいます。
一方、人事の立場で見てみると「どうしてこの経歴でこのポジションに受かると思ったんだろうか?」と思うような、的外れな応募が多いことも事実なのです。自信を持つことは悪いことではないものの、自分自身の経歴を客観視できる人は少ないということですね。
ほんの少しのコツで、転職活動がうまくいく方も多いのですが…。第三者目線で自分のキャリアを見つめてみるということができないということが、「自己応募」の最大のデメリットだと思います。

直接応募に適しているのはこんな方

既にキャリアの方向性が固まっていて、業界や企業についても詳しく、受けたい企業も明確に決まっているという方です。
こういった層は、「知人のつて」等、人脈を生かした転職も考えられると思います。わざわざ転職エージェントを使わなくても転職可能な層です。

いかがでしたでしょうか?
個人的には、自分のキャリアを客観視することの難しさを知るだけに、転職エージェントを利用したほうが良いと思いますが、その場合にも「転職エージェントの言いなりにならない」「簡単に流されない」注意が必要だとご理解いただければと思います。
今後の転職活動の参考にしていただければ幸いです。

それでは、またお会いしましょう!

この記事のライター

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