なんでイライラするの?
気持ちがおだやかな時と、イライラする時は何が違うんだろう?と思いますよね。
薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)ではエネルギーの巡りが悪くなっている気滞(きたい)という状態の時がイライラしたり鬱々してしまう時だと考えます。
不要なものは出して必要なものがスムーズに巡っているのが理想なのですが、ストレスや食習慣などが影響して気が過剰にあがってイライラしたり、滞りが悪くなって落ち込んだりするというメカニズム。
ですので、イライラした時は気の巡りを下げて、巡りをよくする食材を頂くことがストレスケアの1つの方法です。
薬膳的、ストレスにオススメの3つの食材とは?
イライラMAX! クールダウンに「大根」を
イライラMAX…そんな日の夕飯には大根サラダを一品加えましょう。
と、いうのも大根は高ぶった気をクールダウンしてくれる代表食材!イライラしている時は身体の熱がかーっと上にのぼっている状態。ですので、その熱を鎮静させるのが一番最初にしたいこと。大根はその熱を下げるのに一役買ってくれます。
大根サラダがいいというのは、大根は加熱するとクールダウンする働きが弱まってしまうから。冷えやすい人は煮物やお味噌汁に入れる方がいいですが、イライラしている場合は生のまま頂ける大根おろしやサラダが◎
気分のアップダウンが激しい時には「レモンorグレープフルーツの柑橘類」
気持ちがあがったりさがったり…気持ちのアップダウンがあるのもストレスになってしまいますよね。そんなアップダウンがある時にはレモンやグレープフルーツなどの柑橘類を摂り入れて。柑橘類には滞った気をスムーズに巡らせてくれる働きが期待できます。
イライラした時はコンビニでグレープフルーツジュースを買って気持ちを落ち着けましょう。夕飯にはレモンを絞ったサラダなんていいですね。
胃もたれ、お腹の張り…ストレス不調を改善したいときには「そば」
麺類の中で唯一気の巡りをスムーズにする働きが期待できるのが蕎麦。
さらには胃もたれ、お腹のハリ、吐き気など胃腸の不調を改善する効果も期待できますのでストレスを食で発散させてしまう人に特におすすめです。
先にご紹介した大根と組み合わせて「おろしそば」は最高のイライラした気持ちを落ち着ける組み合わせ。仕事でイライラすることがあったランチはおろしそばで決まりですね!
注意! イライラしている時は生姜は控えて
ストレスが溜まっている時は体に余分な熱がこもっている時。身体が熱を持っている時に体を温める生姜やにんにく、スパイス類の身体を温める作用が強い食材を摂り入れてしまうと余計にイライラしやすくなります。例えるならば火に油を注いでしまうようなイメージですね。
身体を冷やす食材は良くないというイメージがありますが、こういう時は上でご紹介した身体の熱をクールダウンする食材が力を発揮してくれます。
お酒や脂っこい物、甘いものも熱をうむ原因になりますのでストレスがたまっている時はグッと我慢して。レモンをぎゅっと絞った炭酸水を飲んでクールダウンしてくださいね。
イライラした時こそ口にしているものを見直そう
イライラしてしまうと自分の心が狭いの?とご自身を責めてしまう方が多いのですが実は、食習慣が自分にあっていないことも考えられるんです。
ストレスが溜まって無理…!そう思ったらまずは今回ご紹介した食材を摂り入れてクールダウンして気持ちを落ち着けてあげてくださいね。