女性の一人暮らし、部屋選びの基準は? 住みやすいお部屋選びのコツ【単身編】



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働く女子の一人暮らしは、ワクワクした感情と共に、何か大きなトラブルに巻き込まれるかもしれないという不安もあります。同じように一人暮らしをしている女性は、どんなお部屋を選んでいるのか、気になりませんか?

そこでお部屋探しのプロであるアットホーム株式会社の西嶋 優理子さんに、働く女性に人気がある部屋の特徴と、気を付けておくべきポイントについて聞いてみました。

都内で一人暮らしをする女性に人気の間取りは「1K」

アットホームの調査で、一人暮らしをしている都内の社会人女性に現在のお部屋の間取りを聞いたところ、「1K」が60%以上、次いでワンルームが23.2%で人気だという結果になりました。

不動産の間取り表示においては、キッチンスペースが仕切られているワンルームを「1K」、仕切られていないワンルームを「1R」と区別しますが(アットホーム不動産用語集より)、キッチンの匂いが部屋に届いたり、玄関から部屋の中が丸見えになったり…という点が気になる方には、1Kが向いていると思います。逆に、手の届く範囲に何でもあるのが好きな方は1Rが向いているのではないでしょうか。
コンパクトな分、掃除がしやすいなど、1Rにも利点があります。

こだわりは「独立洗面台」「バス・トイレ別」「キッチンコンロ2口以上」!

また、設備について、どの程度が必要か? を聞いたところ、男性に比べて「独立洗面台」「バス・トイレ別」「キッチンコンロ2口以上」にこだわる方が多いようです。

調査対象:2017年6月以降に賃貸物件引越しをして一人暮らしをしている東京都在住の18~29歳の社会人女性99名

特に「バス・トイレ別」は絶対条件! という女性も多いそう。これらの条件で譲れるポイントが多ければ多いほど、家賃も安くなる傾向に。

便利かつセキュリティにも気を付けたい方には、洗濯物を外に出さなくて済む「浴室乾燥機」や「室内物干し」付きのお部屋。また最近は、テレワークの普及にともない、「インターネット接続料込み」(インターネット無料)も人気があるようです。

働く女子の一人暮らしに人気! 「1K」の間取りの例

「日当たりが良い」という条件を重視する人が多いですが、「通気性の良さ」を重視する必要もあります。

理由は、風の通りが悪い物件はカビが生えやすく、室内の空気もよどみやすくなることにあります。間取りを見る際には、「お部屋に窓が2カ所あるか」や「お風呂に窓があるかどうか」をチェックしてみると良いかもしれません。

内覧時に聞いておくべきポイント!

また、その他に内覧時に聞いておくと良いのが

・「新調する予定のものは?(フローリングは張り替えるか?新しくなる設備はあるか?など)」
・「自分で用意した方が良いものは?(照明器具・物干し竿など)」
・「周辺環境は?(近くのスーパーは何時までやっているか?工事中の場所には何が立つのか?など)」

の3点です。これらはあまり聞いたことがない人も多いと思いますが、事前に知っておくことでお部屋選びの失敗を防ぎやすくなります。

一人暮らしの女性が住むエリアの治安が心配…そんな時は?

治安面を気にされる女性は多いので、最寄り駅から家までの道が明るく人通りが多い街かどうかもチェックポイントです。治安については不動産会社に聞いてみるのも良いですし、時間があれば駅から物件まで歩いてみるのも良いかもしれません。ちなみに、アットホームタウンライブラリーでは、東京都のアクセス数ランキングも公開しています。

アットホームタウンライブラリー「東京都のアクセス数ランキング」
https://www.athome.co.jp/town-library/tokyo/

収入のうちのどれくらいを家賃に当てるのが相場なの?

調査対象:2017年6月以降に賃貸物件に引越しをして一人暮らしをしている関東在住の18~29歳の社会人女性206名

関東在住の社会人女性に家賃事情を聞いたところ、平均212,669円の収入額(総支給額)に対し、家賃は平均68,873円と、収入の約32.4%を家賃に充てているようです。

また、入居審査が通りやすい割合は、一般的には20%~30%のようです。必ずしも年収だけで判断されるものではなく、勤務先や勤続年数、家族構成、年齢等のバランスを踏まえて判断されます。

予算オーバーの場合、条件面で妥協しても良いと思うのは「築年数」と「階数」

アットホームの調査で、一人暮らしをしている社会人女性に途中で妥協したことを聞いたところ、「築年数」と「階数」がトップ2でした。「築年数」に関しては、一人暮らしをしている20代社会人の33.6%が築20年以内まで許容できると回答しています。

築20年以上でも、リフォーム・リノベーションされている場合もありますし、気になる部分はリメイクシートなどを活用して可愛くすることができます。「階数」に関しては、マンション自体が1段高いところにある場合、1階でも外から見えにくいこともあるので立地条件でカバーできる場合もありますね。築年数、階数などは数字だけで条件を絞り込みすぎず、いろいろなお部屋を見てみることをおすすめします。

一人暮らしは自由を謳歌できる空間ですが、納得いかない部屋を選んでしまうとしばらくは引っ越しするのは難しいものです。今回教えてもらったポイントを参考にしながら、予算内に収めつつも自分のライフスタイルに合う部屋を見つけましょう。

教えてくれたのはこの人!

アットホーム株式会社 マーケティングコミュニケーション部 広報グループ
西嶋 優理子

2017年アットホーム入社。家・街・暮らしの情報サイトの制作を担当したのち、
2018年より広報を担当。アンケートによる住まいや暮らしのトレンド調査に携わる