ネットの誹謗中傷、周りの人からの批判的な意見。ときに私たちは、人から傷つけられるようなことがあります。それもなんの前触れもなく。もしかすると何か自分に原因があったのかもしれません。ですが、例えそうであったとしてもそれが人を批判していい理由にはならないのですよね。
そう、誹謗中傷、批判的な意見というのは避けようのないアクシデントなのです。そんなアクシデントにもし出会ってしまった時。心に大きなダメージを受けすぎないよう、未然に自分を守っていくための考え方をご紹介いたします。
その批判的な意見が、全てではないことを理解する
人は自分に対する肯定的な意見はなかなか信じきれず、逆に否定的な意見は驚くほど信じ込んでしまいます。本当はあなたに対する否定的な意見と同じくらい肯定的な意見もあるはずなのですが、やはり否定意見のほうがダメージが大きいので心に強く残ってしまうのですよね。
まずは誹謗中傷や、批判的な意見を目の当たりにしたときは「やっぱり私はこう思われているんだ」と考えるのではなく、「そういう意見もある」とご自身が心から理解することが大切です。あなたに対する否定意見があなたの全てではありません。まずはそのことを忘れないでください。
自分への信頼を高める
自分に対する否定的な意見を受けたとき、強く落ち込みやすい方は日頃から完璧主義であったり、極端に自分に対する自信がなかったりする場合が多いです。自己評価が低いと、他人から「あなたはダメだ」と意見された時に、ご自身も強く同意してしまうのですね。
批判的意見を間に受けすぎないようにするためには、何より自分への信頼を高めることが大切。これがなかなか難しいことなのですが「私は大丈夫」と思えるように気持ちを整えてみてはいかがでしょうか。
自分への信頼を高めるには、自分の過去の経験を認め受け入れ、自分で評価する行程が必要不可欠です。あなたは過去、何か努力をしたことがありますか?その努力の結果がどうあれ、一生懸命に何かを挑戦した経験があれば、その経験を丸ごとご自身で認めて「良く頑張った」と受け入れてみることから始めてください。一見、批判への対処法としては全く関係のないことのように思えますが、ご自身の人間性をご自身が認めることで、他人からの批判に打ち勝つ強さを身につけることができます。
誰かの自己満のために、あなたが傷つく必要はない
とくにネットの誹謗中傷は目に余るような状況。有名税と言われ、反論すらも許されなかった有名人もいよいよ法的措置をとる事例が出るほど深刻化していますよね。こうした背景から、ようやくネットリテラシーが広く見直される状況になってはいますが、それでも誹謗中傷や批判は簡単に消えることはないでしょう。
だからこそ、大事なのはご自身の心をしっかり守ること。見知らぬ誰かのストレス発散や自己満足のためにあなたが深く傷つく必要は全くないのです。いざ、批判されても気にしすぎず自分を信じてくれる人との絆を深めていきましょう。