Cinq読者の皆さま、おはようございます。キャリアアドバイザーAです。
新型コロナの感染第2波が来ているといわれています。お勤めの企業によっては、「在宅勤務期間が延長された」方もいらっしゃるでしょうし、「自分が勤務しているビルで感染者が出た」という方もいらっしゃるかもしれませんね。私自身は、オフィス出勤時に自分のデスクに設置されたアクリル板をアルコール消毒することが朝のルーティンに追加されました(涙)このコラムをお読みの皆さまが安全な場所で、感染リスクに晒されない日々を過ごしていてほしいと強く願っています。
転職者から聞かれることの多い、代表的な質問
「転職」を考えている読者の方々にむけて、人材紹介業のウラ側のお話を交えて毎週お送りしているコラムですが、今日は面談時に転職者から訊かれることの多い、代表的な質問について一緒にみていきたいと思います。
<質問例1>転職回数の多さはどのくらい問題になりますか?何回までなら転職OK?
単純に「回数」だけが問題になるわけではありません。転職回数が多くても、その理由が「筋の通った」ものであればOK、という企業もかなり増えてきました。
一般的に、「固い」社風の会社は転職回数が少ない方を好みます。一方、「転職回数ゼロの40代以降の方は…社風が合わない可能性が高いので」とお断りされる場合もあります。
一番不利だと思われるケースとしては、「1年間に短期で転職を3~4回繰り返している」等です。
<質問例2>転職活動を始めたら、どのくらいで転職できるものですか?冬のボーナスをちゃんと貰ってから辞めたいんですけど…
現職中での転職活動の期間ですが、通常は、書類応募してから内定まで1.5ヶ月くらいが目安です(あくまでも選考がスムーズに進んだ場合ですが…)。お勤めの会社の就業規則を確認しておいていただきたいですが、おおよその企業の規則では、退職を申し出て退職するまでの期間を1ヶ月程度と規定しているところが多いです。書類応募から転職まではおよそ3ヶ月必要と考えましょう。
冬のボーナスの時期は12月上旬ですか?「ボーナスを貰ってから」と考えると、逆算してその3か月前から書類選考をスタート…ですが、あなたが「満額ボーナスを貰って辞める」と考えているとしたら、きちんとした【戦略】が必要かも。辞める(転職する)とわかっていて「満額ボーナスを出す」会社など、そうはないでしょうから。現職に転職活動をしていることはくれぐれも気付かれないように活動を進める必要があります。少なくとも、ボーナスの査定時期が終わるまでは気付かれないようにしないと…例えば、面接に行くために有給休暇を頻繁にとっていると、周囲に気付かれる可能性が高くなります。
「現職で満額ボーナスを貰って辞める」ことが優先か、「転職する」ことが優先なのか。優先順位を今一度ご自身で整理してみてください。目的に集中しなければ、転職活動を成功させることはできません。
<質問例3>求人票の見方について知りたいです。「要英語力」と書いてある場合、具体的にはどの程度の英語力が必要なのでしょうか。
「英語力」としてアピールできるTOEICのスコアは600~800点くらいが目安です。また、英語を日常的に実務で使っている方はその旨きちんと応募書類に記載しましょう。
また、TOEICの受験時期も問題です。取得して10年も経つスコアを記載している方がいますが、ブラッシュアップを怠っているように見えてしまい逆効果です。注意しましょう。
<質問例4>ある紹介会社から、ベンチャー企業の求人を勧められました。ベンチャー企業への転職は初めてなので不安です。将来性あるベンチャー企業と、そうでない企業の見分け方ってありますか?
ベンチャーキャピタル等の投資会社からの投資が入っているかどうかが、ひとつ見極めのポイントになり得るでしょう。外部の資金が入っているという事は、そのベンチャー企業のビジネスモデルが第三者の審査を通過しているということだからです。その紹介会社のキャリアコンサルタントに質問してみましょう。
また、ベンチャー企業が時流に乗れるか・乗れないかは【運】も関係してくると思います。その会社の将来性だけでなく、どんな仕事を選択することでご自身のキャリアにプラスになるのかという視点も必要ではないでしょうか。
<質問例5>地方に住んでいて、首都圏にある企業への転職を考えています。転職活動に不利でしょうか?
地方にいるから就職活動に不利ということはないと思います。以前は面接のために複数回上京する交通費や宿泊費等の負担もあり、経済的な意味で不利な面は否めませんでしたが、今はリモートで一次面接等を実施する会社も増えてきました。「最終面接は対面で」という企業も、多くは交通費や宿泊費を補助することが多いように思います。
<質問例6>書類選考を通過しました。一次面接を受ける予定で企業から面接の候補日が来ましたが、急なことで調整が難しいです。一度でも断ると印象が悪くなってしまうでしょうか?
一方的に日程の提示があった場合、それを断っただけで印象が悪くなるということはありません。逆にどの日程なら調整が可能か、幅広く提案するようにしましょう。一方、自分自身で出した日程をキャンセルしてしまうと、「調整力」が疑われかねないので注意しましょう。
<質問例7>より条件の良い会社から内定が出たのですが、既に内定受諾書類を提出してしまった会社があります。入社日前に断わることはできますか?紹介会社からは「書類に法的拘束力はない」と言われたのですが。
確かに法的根拠はないですが、文書であっても口頭であっても、受諾意思を明確に伝えた場合、その後に断ることは道義上、そして社会人としても問題があると言わざるを得ないです。
内定受諾のサインは、どうかくれぐれも慎重に。
当てはまった方はぜひ参考にしてみて!
いかがでしたか?今のあなたのお悩みにピッタリくるヒントは隠れていたでしょうか。
それでは、またお会いしましょう。ごきげんよう!