職場の人とうまくいかない…人間関係で悩む人がやりがちなコミュニケーション



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仕事をしていく上で人間関係の悩みは尽きないもの。「上司が気に食わない」「部下から慕われない…」その原因はコミュニケーションにあるのかもしれません。今回は、人間関係で悩む人がついやってしまうコミュニケーション方法についてご紹介。

「上司が気に食わない!」という人がやってしまっているコミュニケーション

「あの上司が気に食わない。嫌味ったらしいし、すぐ怒るし……」
職場にいる上司と馬が合わないと、仕事をしていても楽しくないし、顔色を伺ってしまったりと辛く感じるものです。これに対し、「全ては上司が悪い!」と思ってしまいがちですが、意外にもあなたとの会話が原因で、上司との不仲が起こっている可能性があります。

上司が気に食わない! という人がやってしまっているコミュニケーションは“名前で呼ばない”ことです。一度仲が悪い人同士を観察すると、如何にお互いがお互いの名前を呼びあっていないのかがわかるはずです。

嫌いな上司の名前を呼んでいますか?
「部長」「課長」などの役職だけで済ませていないでしょうか。おすすめは「○○部長」「○○課長」のように「名前+役職」で呼ぶことです。もちろん「○○さん」と、名前だけでも大丈夫です。

名前を呼ぶという行為は、友好な人間関係を構築する上でとても大切なことです。自分の名前を呼ばれて嫌な気持ちになる人はいませんし、心理学の調査がそのことの大事さを教えてくれます。

とある心理学の実験で、男女に15分間会話をしてもらい、その中で名前を呼び合ったグループと呼ばなかったグループの違いを調べた結果、名前を呼び合ったグループは相手に対して「フレンドリーに感じた」「もう一度会ってみたいと思った」などとポジティブな印象を受けたといいます。
さらに別のアメリカの実験では、55組のカップルを対象に調査したところ、名前を呼びあっていないカップルの86%は5ヶ月以内に別れているということが判明しました。これだけ「相手の名前を呼ぶ」ということは大事だということです。
「○○部長、頼まれていた資料が完成したのでチェックをお願いします」
「○○課長、お疲れ様です。休憩ですか?」というように積極的に名前を呼んであげましょう。

「部下から慕われない!」という人がやってしまっているコミュニケーション

「あの子から好かれていない気がする。尊敬もされてないような……」
部下を持つと、指導しなくてはいけません。
その指導方法が悪いのか何なのか。部下から慕われず距離をとられていると感じる人がやりがちな会話は“問題点ばかり指摘する”ことです。

どうしても「教育しなくては」「あなたが成長してくれないと」という気持ちから、改善してほしくて問題点ばかりを指摘してしまう。これは注意が必要です。
例えば、あなたが上司に会議資料を見せたとします。そこで上司に「ここなんだけど、もっと違うデ ータはないの? 信憑性が薄くて議題に出せないよ。あと全体的に中身がない、やり直して」と言われるとムカッとしませんか?
少なくとも「わかりました! あなたの意見を尊重して一生懸命改善します」と前向きになれる人はいないはずです。あなたがムカッとしているように、このような問題点ばかりを部下に指摘していると、慕われる慕われない以前に嫌われてしまいます。
他人のことと思うことなかれ。意外とこのようなことをやってしまっている人は多いものです。さっきの例のように、確かにもっといいデータがあるのかもしれませんし、全体的に中身が薄く「これを議題には上げられないな」と思うこともあるかもしれません。そんなときは問題点ばかりを指摘するのでは なく、良いところをまず見つけてあげましょう。

「ありがとう、期日に間に合ったね。ここのデータはもっといいのがあると思うけど、よくデータを載せた方がいいって判断したね。あとは全体的にもう少し中身を濃くしていこうか」
言っている内容はさっきとほとんど一 緒です。「データは違う方がいい」「中身が薄い」の2点。しかし、伝わり方が全く違います。 まずは「ありがとう」と言う。そして良いところを指摘しながら改善策を提示する。こうすることで良い点と悪い点が部下に伝わり、改善すべきポイントが明確になります。
部下のやる気も出て、あなたの指摘を心地よく感じ、やがて慕われていくでしょう。 その方があなたも気持ちよく仕事が出来て一石二鳥です。ポイントは、悪いところだけでなく、良いところと悪いところを伝える。そして一生懸命取り組んでいる部下へ、言葉を選んで説明することです。

終わりに

いかがでしたか?
あなたを取り巻く環境はあなたが作り出しています。自分が嫌だと思っている上司を慕っている人もいれば、あなたのことを慕わない部下が同僚を慕っていることだってあります。それは、たまたまではありません。物の伝え方や会話の中であなたが「人間関係に悩むかどうか」が決まります。小さなことを変えていけば、やがて大きな成果になります。ぜひ試してみてくださいね。