健康な舌はどんな状態？
舌で今の体の状態が分かるというのにびっくりした方も多いかもしれませんね。中医学ではその方の体質を見て暮らし方、食事のアドバイスをしていきますが、その判断の一つに舌を見るというものがあります。舌は身体の変化が表れやすい場所といわれているので中医学では特に重要視しているもの。
ちょっとした知識があるとご自身でも舌のチェックができるので、ぜひお化粧をするタイミングなどでお肌のチェックをしたついでに舌の様子も見てみましょう。
まず、観察する前に健康な舌とはどういうものかを知る必要がありますよね。
健康な舌というのは舌の色全体がほんのりピンク色で、舌の苔がうっすらある程度。形は口角からはみださない大きさが理想的な状態です。
舌全体が青白かったり赤みが強い場合は、身体のなかのバランスが崩れているかもしれません。
あなたの舌全体の色は何色？
舌全体の色がピンク色ではなく青白い場合は身体が冷えている可能性が高いです。
ビールやお水、生野菜サラダ、フルーツなど冷たいものや加熱していないものを食べていませんか？これらは冷える大きな原因となります。冷たいものを口にすることは極力避け、生姜、たまねぎ、ニラなど体に熱をうみだすものを食べましょう。
逆に、舌の色全体が赤みが強い場合は身体に熱がこもっているサイン。寝不足だったりオーバーワーク気味の時によく見られます。また、舌の先だけが赤かったり赤いポツポツが出ている場合はストレスが溜まっていることを表しています。
舌の苔の色でも不調がわかる？黄色い苔は食べすぎ飲み過ぎのサイン！？
次は苔の色もチェックしていきましょう。
冒頭でもお話ししたように、ほんのり白い苔がある程度がいい状態です。
しかし、バランスが崩れている時はこの苔の色や苔の厚さが変わってきます。
例えば舌の真ん中に黄色い苔がある場合は食べ過ぎ飲み過ぎのサイン。お酒や辛い物、お肉など熱がこもりやすいものを控え、この場合は熱を生み出すお酒やお肉、辛いものを控え、クールダウン食材のトマトやセロリ、大根を食べると良いでしょう。
また、白い苔がべたっとついていたり、歯のふちに歯形がついている場合は身体に余分な水分が溜まっています。もしかすると今の水分量があっていないかもしれませんので少し摂取する水分を減らしてみましょう。また運動もして余分な水分を汗として流すことも必要です。
もし、ところどころ苔が剥げている場合は疲れがたまっていたり、潤いが足りていない可能性が高いです。しっかり睡眠をとってお米やイモ類などのエネルギーを補う食材をとり、豆腐や山芋など潤す食材も一緒に頂きましょう。
今の自分ときちんと向き合うために漢方薬局という選択
舌で今の状態が分かると今現在地点が分かり食生活の指針がたてやすくなりますよね。
ですが、これがあくまでもセルフチェック。できれば漢方薬局などで専門の方に一度見てもらうことをオススメします。今の自分の状態をしっかり見つめてあげないといつまでも情報に振り回されてなんだか不調…という状態から抜け出すには時間がかかってしまうもの。専門の方にアドバイスを頂けば自身でセルフチェックするときの指針にもなります。
今はオシャレで入りやすい漢方薬局も多くありますし、自分の力だけでなくプロの力に頼りながら今よりもっとすこやかな自分を育むという選択を持ってみてはいかがでしょうか。
