仕事以外でパソコンを使う機会が減った
気が付いたら部屋のパソコンをほとんど使わなくなった。昔は、パソコンがなきゃ絶対にムリだと思っていた私も、今では仕事以外ではほとんど使うことがなく遠ざかってしまい、主な使い方といえばせいぜいCDを読み込んでiTunesに曲を入れる作業くらいだ。
なぜPCを使わなくなったか? それはやはりスマホの普及だろう。
ガラケー時代、パソコン派な私が魅力を感じた理由は
①PCサイトを開くとデザインが崩れるサイトが多かった
②通信量定額プランに入っていないと、通信量が高くなる
③パソコンならスカイプもできた
④画像の加工がしたかった
であった。
しかしこれらはスマホがあれば全て簡単にできてしまうことでもある。
筆者の場合は、ガラケー時代に流行ったコンテンツよりも、様々なコンテンツが同時に楽しむことのできるパソコンに魅力を感じていた。けれど今は、ネットサーフィンはスマホ対応に作られているのが当たり前になっているし、このサイトのような、情報発信サイトも充実している。自宅で暇つぶしをするために、パソコンを開く必要などない時代だ。
パソコンが苦手な学生も増えている
学生時代に、パソコンに触れる授業は今も変わらず存在する。とはいえ、ワードもエクセルもパワーポイントも、最低限の知識をつけるための授業で、実際には文字を入力する程度でしかない。大学の卒業論文でさえも、スマホまたは手書きで書く人が学科に1人や2人はいるくらいだ。
【LINE】〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2017年上期)https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1819
上記のグラフは、それぞれの利用頻度のデータである。
10代はほとんどパソコンを使っていないことが明らかだ。けれど、20代になると利用者が増加しているのがわかる。社会人になってから、パソコンに触れる人が多くなったのだ。慣れないパソコンをやっと使えるようになるのが、20代でもあるのだ。
「若い人はパソコンが得意」という大人たちの考えは、実は間違いなのである。
“つくる”はパソコンが不可欠
パソコンだからこそできることは何か?
考えてみると、1つの答えが見えた。
それは、クリエイティブだ。画像加工・動画編集・イラストを描く・アプリを作る・・・といったコンテンツ制作にパソコンは欠かせないアイテムであるといったことだ。画像加工や動画編集はスマホでもできるが、それは最低限のものだけにすぎない。仕事でもない限り、必要ないのでは? と思う人もいるだろうが、パソコンを触っているからこそ、「もっとこうしたい」とクオリティをあげる意欲がわいてくるのだ。そして何より、作業効率も良い。
筆者は子供の頃、パソコンに触れていたから、コンテンツ作りに興味を持っていた。スマホが主流の時代に生まれていたら、この意欲は無かったかもしれない。意欲があったとしても、実際にパソコンを開くとなると、「やっぱりいいや」となっていたことだろう。
情報収集もパソコンが便利
スマホは立ち上げる時間もかからないし、すぐに手元で調べることができる。SNSを使えば、リアルタイムの情報もすぐに入ってくる。新鮮な情報はスマホの方が優位なのは事実だ。しかし、何か1つのことをたくさん収集するときは、パソコンの大画面で調べる方が、より多くの情報を入手することができる。ここは、端末ごとに使い分けるといいだろう。
大人はパソコンをどう扱うべきか?
据え置きのデスクトップパソコンを所有している率も、独身を中心に減ってきている。コードも必要ないノートパソコンが人気だ。ノートパソコンであれば、寝転びながらの作業ができるというものの、寝転んでなら、スマホでも問題ない。仕事をするならば、スペックが高くて速いデスクトップが良いのでは? と思うこともある。それなのになぜ、ノートパソコンの方が人気があるのか。
それは働き方の多様化が関係していることにある。例えば、ノマドワーカー・フリーランスの人はカフェで仕事をしたいからだ。会社や自宅といった、場所を選ばない働き方が増えているからこそ、持ち運びできるかできないかが重要になってくるのだ。仕事に必要とするのは、スマホではなくパソコン、そして環境が整っていることだ。
休みの日に、スマホではなくパソコンを開くことで、新しくやりたいことが見えてくることもある。今後もITは、もの凄いスピードで発達していくからこそ、その知識を増やしておく必要があるのだ。アウトプットをする回数を増やすことで、知識が固まる。作り手や、発信者にはパソコンはつきものなのだ。
筆者も休みの日はパソコンに触れていないので、久しぶりにまた触れてみようと思う。みなさんも、これをきっかけに、パソコンとの向き合い方を考え直してほしい。