500年に1人しか出ないといわれる女優、マリリン・モンロー。
『7年目の浮気』での、白いドレスの裾が風でふわっと浮かび上がり、魅惑的な足が映っているシーンは誰もが見覚えがあるはず。
セックスシンボルとして世界中の人々に今も尚愛され続けている彼女は、実は「劣等感」のかたまりだったといいます。しかし、劣等感から逃げず、前向きに努力を重ね、劣等感を魅力へ変容させていきました。
今回はマリリン・モンローから学ぶ劣等感の大切さについてご紹介します。
学ぶことは自分を豊かにする
自分を変えたかった。自分を豊かにしたかったの。
マリリン・モンローは、生涯に渡って「自分は教養に欠けた人間だ」という劣等感をもっていました。それは、高校中退という学歴に関するコンプレックス。「教養」に対する憧れは、彼女を生涯支配していたのだそう。本もよく読み、女優駆け出しのころはアメリカの大学で熱心に授業を受けていたのだとか。このような、劣等感を克服するための努力が彼女の人生のキーワードなのです。
お金に興味はなく、素晴らしい人に。つまり、人間的に深みのある豊かな人になりたかったのです。ときには、「頭の悪いセクシーなブロンド」扱いされることもありましたが、それでも諦めることなく、ひたすら努力を続けた人なのです。
きたるべきチャンスは自分で掴む
いつの日かチャンスが訪れたとき、準備万端でいたいの
演技はもちろんのこと、歌にダンスにフェンシングに乗馬、と様々なレッスンを受けていたモンロー。「なぜ、そんなに頑張るの?」と聞かれると、上記の言葉が返ってきたのだとか。これは今では彼女が発信した名言のひとつ。
ただチャンスを待つのではなく、準備もしておく。逆をいえば、準備万端にしたらチャンスが訪れまるということ。おそらく彼女は自身の努力のおかげで、仕事を引き付けていたのでしょう。
彼女が唯一欲しかったもの、それは「演技力」。
そのため、映画に関することならばなんでも知りたいと、ジャンルに問わず様々な映画を片っ端から観ていたとか。興味・関心・欲求これらが全て「演技力」にいっていたその姿は、軸がブレておらず、とてもかっこよく見えます。
現状に満足しない、完璧を求め続ける
私に必要なのは本物になることだけ
モンローの手帳には「努力をしなければ、以下を行う精神力を持たなければ」と書いてあったのだとか。そしてその下には、ぎっしりと『やることリスト』もメモされていたそう。
レッスンに行くこと以外にも、「自分のまわりを視察する」「いつも必ず時間通りに行く。遅れても良い理由なんてない」など、とてもたくさんのことを書き記しているのだとか。本物の女優になるべく、やるべきことを着々とこなす。こういった、ひたむきな努力を重ねていたのです。
ただ、本物を目指す中にも「自分らしさ」を忘れていません。今の自分は本当に自分が望むものなのか? 自分には未知部分があるのでは? と、当時まだメジャーになっていなかった「自己探求」を本気で行おうとしていました。本物になるための追求と分析も忘れていないのです。
劣等感は美に通ずる
教養でも演技でも劣等感を持ち続け、涙ぐるしい努力をしたモンロー。普通なら、劣等感と一緒に優越感をもっているものですが、彼女にはこれは無縁の感覚でもあったのだといえます。これもまた、他には持っていない魅力の一つだとは言えないでしょうか。
劣等感と聞くと、なぜか悪いイメージがあり「もっとポジティブになろう!」と言われることも多いですが、彼女の場合は劣等感があったからこそ、今日まで愛され続ける存在になったのだと考えられます。そう考えると、劣等感は悪いことではなく、美に通ずるものなのかも知れません。
みなさんには何か劣等感がありますか?
それはあなたを今よりもっと素晴らしい人に変身させる原石でもあります。決して放置するのではなく、自分磨きをして他の人にはない本物の輝きを放っていきましょう。