相手の嘘を見破ることができるメンタリストが話題になりました。
ということで、今回は「メンタリストが使っている相手のウソを見破る心理的テクニック」を少しばかり紹介。今回は動作ではなく、言葉から嘘を見破る方法についてです。 彼氏の浮気を見抜いたり、詐欺師に騙されないためにも、明日から使えるテクニックを紹介していきたいと思います。
嘘を見抜く前の心構え
言葉というのは唯一、人間にだけ操れる表現方法です。これにより私たちは、他人とコミュニケーションを取ることできます。愛情や喜怒哀楽を、相手に伝えることができる。そしてその会話から、相手の嘘を見破ることもできるのです。ですが、まず嘘を見破る前の注意点を知っておいて欲しいのです。
それは
「複合的に考えなければ痛い目を見る」
ということ。 例えば、心理学の本を開くと“人間は嘘をつくときに腕組みをする”という文字を結構見ます。 あれは半分嘘で、半分は本当。
なぜ半分が嘘なのかというと、中には「腕組みが癖になっている人がいる」からです。つまりは嘘をつくときに出やすい動作が相手の癖であったり、本当にたまたま出てしまった動作かもしれないということ。そんなときにあなたが、
「あ、腕組みした。あなた今、嘘ついたでしょ?」なんてことを言ってしまうと、一気にイメージが下がってしまいます。相手を嫌な気持ちにさせるだけでなく、もしかしたら自分自身も相手のことを期待になってしまう恐れすらあります。
そうならないために大事なのが、「複合的に考える」ことです。 一つの情報に囚われずに二つ、三つの情報から「これが嘘か本当か」を判断するのです。今回はその情報のひとつ。言葉から嘘を見破るコツを伝授します。ただし、これだけで全て嘘と人を判断してはいけません。人間関係の破綻になっても、僕は一切責任を取りませんよ。それだけ“マジ”な嘘を見破る方法です。
嘘をつくと増える言葉
さて、長々と注意を話したところで本題へ入りましょう。
まずは人間が嘘をついているときに増える言葉についてです。
これはアメリカ・テキサス大学のジェームス・ベネベーガーらが、言語分析ソフト「LIWC」というものを用いて、人々が嘘をつくときに使う言葉について分析したものです。 増える言葉は「憎む」「価値がない」などの否定的な感情を表す言葉と、「歩く」「行く」などの動詞です。
まずは「憎む」「価値がない」などの否定的な感情を表す言葉が増える理由。
これは“嘘をつくことへの罪悪感から否定的な言葉が増える”と推測されています。皆さんも嘘をついているときを思い出してみましょう。なんとなく否定的な言葉や態度になっていませんか?
早く会話を終わらせたいという気持ちから、態度がそっけなくなったり、イライラしたり。その態度から、使う言葉にも影響が出て、ついつい否定的な感情の言葉が増えるということです。
そして「歩く」「行く」などの動詞が増える理由は、“嘘をつくことで複雑になりがちな話を単純化しようとするため”です。嘘の情報を話すとつい、話が複雑になりがち。それを無意識に単純化させようという心理が働き、伝わりやすい動詞が増えると分析されているのです。
嘘をつくと減る言葉
逆に、嘘をついているときに減る言葉もあります。
まず一つ目は、「私は」や「僕は」といった一人称を表す言葉です。これらが減る理由は“嘘の話から自分を切り離そうとするため”。嘘の話題と自分をなるべく関連付けないようにするのがその理由です。その心理が、一人称を表す言葉を減らします。
二つ目は「それ以外」「それを除いて」といった排他的な言葉。これらが減る理由は、動詞が増える理由と同じく”話を単純化しようとするため”です。
ただし、一人称に関しては元々日本語はこれらを省くことが多いので、判断が難しい場合があります。
英語だと「I wanna use restroom」という具合に I や We などを使う場面が多いですが、日本語だと「トイレを使いたい」という言葉のように、一人称を省くことが多いのです。
なので、嘘を見破るコツとしては、その人は普段自分の話の中でどれだけ一人称を使うのか、を何となく頭に入れておくこと。いつもより多いか、少ないかで嘘が判断出来るようになります。
終わりに
言語分析ソフトを使った調査なので、相手の嘘を見破りたいと思った時にはきっと、参考になるはずです。でも、それが故に、これだけで全てを判断しないということも覚えておいてくださいね。仕草や言葉など、複合的に判断して相手が嘘をついているのか? どうかを判断してください。
彼氏の浮気を見抜くとき、怪しい話を聞いているとき、コミュニケーションのあらゆる場面で使えます。あなたが損をしないように、そして傷つかないようにメンタリストのスキルを使ってください。これで、あなたは言葉を分析するプロといっても過言ではありません。 また書く機会があれば、次は嘘をつくときの動作なども紹介していきたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Y8WYu1csjqI&feature=youtu.be