引っ込み思案を直したい! 自分のことを話すのが苦手な人の心理と克服方法



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自分のことを話すのが苦手。そんな引っ込み思案な人の心理って?

自分のことを話すのが苦手な人に多いのが「自分に自信が無いタイプ」。
これが大部分を占めています。周囲にいる人を見てみると、自信がある人はバンバン自分の想いや意見を口に出していることに気が付くでしょう。自分の意見に自信があり、正解だと思えるからこそズバッと言える。

そこで意見の食い違いがあったとしても話し合いで、お互いの意見を擦り合わせればいい」と考えることができるのが自分の意見を口に出せる人の特徴です。
「自分の意見を言うことで、相手の意見をもらう」、このスタンスがあれば自分のことや考えも話すことができますが、自分に自信がないと「意見を言ったら相手がどう思うかな?」と考えすぎてしまい、発言出来なくなってしまう傾向にあります。
プライベートで自分のことを話すときでも同じ。自信が無い人は「自分の話に興味があるのかな?」と相手の表情を読むのにいっぱいいっぱいになり、なかなか自ら発言が出来ません。

意外と自分の意見を言うのには「自信」が大切なのです。
イメージしてもらうとわかりますが、皆さんと同世代の女性に料理を作ってもらい、意見を求められました。「味が薄いかも…」であれば、発言しやすいと思います。素直に「味が少し薄いかな? もう少し醤油を入れて」というように。一方、日本食で有名な料理人に「どう? 美味しいだろ?」と言われたら、たとえ味が薄くても、「もうちょっと醤油を入れた方が美味しくなるのに」と思っても、中々口に出せませんよね。それは自分のスキル(=自信)に対しての自己評価が低いから

「的外れな意見なのではないか」などと考えて、発言が出来なくなってしまう。ただ料理に自信があったり、自分に自信がある人だと「美味しいけど、もう少し味が濃い方が好みです」と素直に言えるのです。

自信の無さは意思決定をも左右する?

自分のこと、意見や考えを言うのには自信が必要だとお伝えしました。
それを証明する心理学の実験をご紹介します。

ブリティッシュ・コロンビア大学のジェニファー・キャンベル博士が被験者に性格テストを行い、その結果に応じて自信がある人と自信が無い人に分けました。そして2つのグループにそれぞれ、25問の質問を行うというものです。すると自信が無い人たちのグループは「イエス」と「ノー」がはっきりしない、どっちつかずな答えを割合が高いという結果が得られました。

例えば「あなたは明るい性格ですか?」という質問に対して、イエスかノーを聞かれたら、あなたはなんと答えますか? この実験では「うーん……わかりません」というような曖昧な答えが多かったのです。それだけではありません。自信がある人たちのグループでは、回答に3.7秒しかかからなかったのに対して、自信が無い人たちのグループは平均4.5秒かかりました。

つまり、自信のある・ないが「答えの明確さ」を表し、さらに返答までの時間にも影響を及ぼすことがわかったということです。
試しに、皆さんの身の回りの人にも質問してみてください。自信のある人たちと、自信の無い人にはどのように差があるのか。ハッキリと答えるのか、それとも答えないのか、返答までの時間はどのくらいか、その差はどれくらいあるのか。きっと実感できるはずです。

自分の意見が言えない……その克服方法は?

さて、実験でも証明されたように自信のある・ないが答えの明確さとスピードに影響を及ぼすことがわかりました。つまり克服方法は「質問に対しての答えを明確にし、スピードも意識する」ことです。そうすることによって、自身がある人と同じことが自分にもできるという自信がつきます。周囲からも、自信のある人だと認められるようになるはずです。

これに慣れてくると、今までは言えなかった自分の意見を話せるようになります。簡単な質問でも、イエスなのかノーなのかをハッキリと分け、答えるまでの時間は短く収めること。

「ご飯は何が食べたい?」、「映画は何がみたい?」、「趣味は?」などの簡単な質問に、これらを意識して答えるようにしてみてください。簡単なことのように思えますが、これが難しい人もいるのです。相手の話を聞く一方ではなく、会話の基礎を意識しましょう。
仕事や恋愛、その他プライベートの大切な場面で自分の意見を言うということは大切なことです。そして、簡単な質問に対して自分の意見を言う。これらはシチュエーションは違えど、やっていることは全く同じ。簡単な質問に対して自分の意見を言えないようでは、もっと大事なシチュエーションの時に自分の意見を口に出せるはずもありません。

「自信を持つこと」を難しく考えすぎないで

いかがでしたか?
自信のある・ないが自分のことを話せるかどうかに関わる。
これに対して「自信が無いから……」と落ち込む必要はありません。なぜなら「自信」というものは科学的に証明されている数値やデータではなく、あくまで「楽観的な勘違い」なのですから。

立ち振る舞いや会話のスピードによって変わるものなのです。自信を持つことを難しく考えすぎずに、「小さなことから、出来ることからやってみよう」と前向きに捉え、トライしてみてください。