持続可能な社会を創るために。10年後も残っているサスティナブルな企業とは



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サスティナブルとは一体なに?

“サスティナブル”という言葉を最近耳にしませんか?
サスティナブルというキーワードは、2020年ファッショントレンドのテーマにもなっていて、ファッションジャンルでは環境に良い素材が使われていることや、カーキやベージュなど、自然をイメージしたアースカラーが取り入れているものが例に挙がっています。オシャレに敏感な女性には、なんとなく意味が理解しやすいかもしれません。

サスティナブルとはもともと、「持続可能な」「維持できる」という意味合いを持っています。近年では、地球環境を壊すことなく、環境資源を使い切ることのないよう配慮し、現在の地球環境を未来に向けて継続・発展していこうという意味で広く用いられるようになりました。

サスティナブルが注目されたきっかけ

なぜ、サスティナブルが地球環境と関係し注目されているのか。そのきっかけとしては、2015年の国連サミットにてSDGs(エス・ディー・ジーズ)が採択されたことにあります。

SDGsとは、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で、よりよい世界を目指すための国際目標を指します。具体的に、17個の目標が決められました。ランキングの対象になった166カ国のうち、日本は17位にランクイン。上位にはデンマークやスウェーデンといった北欧が中心となりました。

日本で課題になっているのが「ジェンダー平等」、「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」、「陸の豊かさも守ろう」、「パートナーシップで目標を達成しよう」で、最後2つに関してはここ数年で少しずつ取り組みが進み、状況も良くなってきています。反対に「ジェンダー平等」は女性管理職の少なさなど、男女格差が根強く大きな課題に挙げられます。

サスティナブルを取り組む企業の例

17の目標を達成するためには企業の取り組みが必要です。
企業側にとっても、これに取り組むことにより顧客・消費者からのイメージアップ、従業員のモチベーションアップ、投資家たちの評価など企業価値の向上が期待できるため、大きなビジネスチャンスを掴む可能性も秘めています。企業の持続可能な成長も、実現できるようになるのです。こうした背景から、大手企業を中心に取り組みが進み、最初のファッションのトレンドテーマにもなっているということです。

企業の一例として、化粧品会社のロレアルをご紹介します。ロレアルでは、より良い環境のために空き容器を回収するリサイクルボックスの全店舗設置やオフィス・工場・研究所の100%グリーン電力化、さらには2025年までに全製品のプラスチック容器を、詰替可能、リサイクル可能、堆肥化可能なものにするために動いています。

また、女性支援にも力を入れており、出産や子育て、介護などライフステージに応じたキャリアの財政支援や、在宅勤務などの柔軟な勤務体制を整えています。

コロナ禍で加速していくサスティナブル

今は、新型コロナウイルスによって世界中の人たちのライフスタイルに変化が起きています。もちろん、その影響で人々の価値観も常に変わってきています。収束に向け、企業経営も変革を迫られている時期。短期的な業績の拡大よりも、長期目線による企業のあり方、事業の継続性が問われ、サスティナブルな経営が必要不可欠となります。

経営というと「自分には関係ない」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一従業員の発想で想像もしていなかった転機がやってくることもあります。5年後、10年後と生き残れる企業を目指して、何も考えずに歩き始めるのではなく、状況をよく把握してどう進むのが良いのかをじっくり考える必要がある時だからです。みなさんの考えが、企業のため、日本のため、世界のために貢献できるかもしれません。日本だけ出なく、世界の動きもしっかりチェックしておきましょう。