維持をするべきか、しないべきか
この連載(#8)でも少し触れた内容ですが、資格の協会によっては更新費用があったり、定期的にテキストの更新があったりします。
一度取得した資格や肩書きを、更新期間を境に無くしてしまうのはもったいですが、資格を維持し続けてメリットが無いと感じるならば、更新期間を目安に資格を無くす選択も視野に入れても良いでしょう。
そこで今回は、私が資格を維持する時に“決め手”になる判断基準についてポイントを3つの角度からまとめてみました。
①仕事に活かすことができる割合が高い
まずは、「仕事の活動が広がる資格」は、更新費や新しいテキストをこなしても維持したいですよね。例えば、更新期間までが3年間だったら、その間にどれだけこの資格が活かせたかを思い出してみましょう。
私の例でお話しすると、「この資格をベースに」と言う指定があったり、複数の美容資格を持っていたりすることがきっかけで、商品LP出演や美容記事の依頼が来たことがあります。まったく業界が違うクライアントから見ても、分かりやすい名前の資格はウケが良い印象。
資格の指定がなかったとしても、打ち合わせの段階やプロフィールを見てくれた時に、「この資格はどんな内容なのですか?」と興味を持ってくれるだけでも仕事に活かしていると思います。
②仕事に直結していなくても学びの場がある
次は、仕事に直結はしないものの、協会のサポート体制が手厚く、セミナーや交流会、求人情報のお知らせが定期的に来ると言う資格も維持がオススメです。資格は取得したら終わりではなく、その後にどんな活かし方をしたら良いのか、または業界の新しい情報を取り入れる窓口として役に立つものです。
「資格取得=仕事に活かす」ことはもちろん大切ですが、自分のアップデート費用だと考えてみるのも有益ではないでしょうか。
③取得者が少なく珍しい
そして最後は、ちょっとマイナーな資格です。アフターフォローが充実していたり、仕事に活かしたりできる資格は人気も高く取得する人が多い一方で、取得者が多いだけ差別化するのは難しくもあります。
そこで、あえて珍しいあまり注目されていないような資格を維持するのは、思わぬ話の流れ道になる可能性があります。「これって、全然仕事に活かせないけど…」「取得者の交流会とかもないし…」と思う資格が、後から役に立つこともあるのです。
一度取得した資格は、「元々持っていたんですが…」と提示することもできますが、現役取得の方が信頼度は上がると思います。また、取得したものの時間が経過してお箱入りになった場合でも、タイミングや形を変えて財産になるかもしれません。
ぜひ、資格維持の際には、一度立ち止まって考えてみてくださいね。