#自分らしくはたらく 【アイシングクッキー講師 「森下 優花」】

#自分らしくはたらく 【アイシングクッキー講師 「森下 優花」】

製菓学校で勉強をしながら、アイシングクッキーの講師やオーダーメイドのクッキーなどの制作、さらにパティシエとして結婚式場でお仕事をこなす、森下優花さん。Cinq取材班は、アイシングクッキーのレッスンにお邪魔し、彼女が目指したいキャリアについてお話を伺いました。


製菓学校に通いながら、アイシングクッキーの講師と制作、さらには土日の空き時間を使って結婚式のデセールを作るなど、パラレルキャリアとして精力的に活動を続けている森下優花さん。5月からはパリに留学中ですが、Cinq取材班は出発直前であるアイシングクッキー教室にお邪魔をしてきました。

今回レッスンが行われたのは、中目黒にあるお花カフェ「Chou de ruban (シュー ドゥ リュバン)」。たくさんのお花に囲まれながら、アイシングクッキーの制作が始まりました。
アイシングクリームをクッキーの上に乗せていくだけ…と思いきや、実はこれがなかなか難しい作業。森下さんお手製のワークシートをつかって、皆さん慎重にアイシングクリームを乗せる練習を重ねます。

このワークシートを使って、直線やフリルを練習したあとは、実際にクッキーの上に直接クリームを乗せる工程に。参加者の皆さんが、とても集中しているのがわかります。
「難しいー!」と言うので出来栄えを見せてもらいましたが、その言葉を感じさせないほどに上手に、可愛らしいデザインを完成させていました。

デザインが完成したら、専用の機械を使ってクリームを固める作業に移ります。皆さんとても満足そうに、アイシングクッキーの制作を楽しんでいました。レッスンが終わった後にはたくさんの写真を撮って、記念にお持ち帰り。その様子を森下さんも暖かく見守っていました。

森下優花さんインタビュー

アイシングクッキーレッスンの終了後、インタビューにご協力くださった森下さん。自分自身も学びと経験をアップデートしつつ、人に教え伝えることを続けている彼女の、これまでとこれからについて聞いてみました。

アイシングクッキーの講師になった理由を教えてください。

アイシングクッキーを始めたのは、4年前の体験教室にいったことがきっかけです。もともとかわいいものとか料理が大好きなんですけど、ファッション誌の後ろに乗っている広告を見て、かわいいデザインのクッキーを作ることに興味を持ちました。実際にレッスンを受けに行ったら楽しくて、それをきっかけに他の教室にもレッスンを受けに行ったり、独学で勉強もしました。

アイシングクッキーには技法がたくさんあるので、「これはどうやって作っていくんだろう」と思うことも多くて、実は奥が深いんです。上手くできるようになるまでは1年くらいかかりました。

「日本サロネーゼ協会」という資格を取得できるサービスがあるのですが、ここで2年前に資格を取得して、今は定期的にレッスンを開催しています。

もちろん資格を取ったあとすぐは、教室を開くにも家族の理解が必要なので、なかなか踏み出せませんでした。だけど、名古屋から東京へ引っ越したことをきっかけに、今も時々お手伝いをさせてもらっているこのカフェ「シュー ドゥ リュバン」で、ワークショップを開きたいとオーナーに相談をしてから、実際に教室が開けるように。フルオーダーでの受け付けもしているので、似顔絵などのオリジナルクッキーを自分で作ることもします。

レッスンとなると集客が必要になりますが、参加者のみなさんはどこから集まったんでしょうか?

気になったものや作りたいデザインを見つけたら、家で実際に作って、完成した作品をインスタグラムに載せています。

そんな自分の作品をインスタグラムやブログを通じて気に入ってくださった方が、レッスンに足を運んでくれるんです。普段はお菓子を作っていないけど「ちょっと興味ある」という方や、わたしのように、「これから教室を開きたい」と思っている人からも連絡がきます。

なるほど。SNSを通してファンを増やして集客をしているのですね。発信するうえで気を付けていることはありますか?

instagram
アイシングクッキー作品 instagram

統一感だったり雰囲気だったり、撮る時間帯や明るさや小物の置き方、時間の使い方を工夫しています。構図は他の画像を探して、良いなと思ったものをスクショして保存。それを手本にして作品を投稿しています。あとは、アイシングクッキー以外のお菓子も作ったりしているので、クッキー以外にも写真映えをするものを中心に乗せていて差別化を心がけています。アイシングクッキーの先生は年々増えていて、何万人もの人数がいるので、集客するには差別化が必要だと思うんです。

例えば、サロネーゼの資格を取っている人は30代の方が中心なんですが、わたしは23歳。20代で資格を取っている人は少ないんです。なので、その特徴を活かして20代のSNS時代の人を集めて、口コミで広がるように意識しています。

確かに、何万人もの講師がいると差別化は大事ですよね。レッスンでも他との違いはありますか?

写真を意識した「女子」ならではのレッスンですかね。若い人って、有名な料理教室ならいると思いますけど、個人でやっているところには来るイメージがあまりなくて。だからこそ敷居が高くて勇気がでないという人が多いと思います。なので、SNSを使った写真映えを意識して、若い人でも参加したいと思ってもらえるような、入り口を作っています。

講師としては、どんなことに気を付けていますか?

たくさんの人と実際に会うことが多いから、見た目や話し方などを意識しています。あとは、ブランディング面で、長年のプロである「シェフ」じゃなく、若くてキラキラしたイメージの「先生!」っていうのを大事にして行こうと思っています。

第一は、やっぱり技術ではありますが、教え方も大切。こういった教室は人数が多いので、参加者全員とできるだけたくさんのコミュニケーションを取るように心がけています。アイシング(作品)を通じて、その人たちの性格も見ますね。実際に教室に来る人も、写真のイメージからか、「可愛い!」っていうイメージの人が多いんです。

会話を通じて、身近なブランド価値を高めているのですね。

やっぱり直接人と会えること、コミュニケーションを取れることってすごく貴重ですよね。レッスンに1人で来た人同士が、ここを通じて仲良くなってSNSで繋がったりすることもあります。そんな、新しい出会いが楽しいですね。

色々な人に一度に会えるので、レッスンだけではなく、たくさんの人と会えるイベントもやっていきたいです。上達するまでは、正直難しく感じることも多くて、嫌になったりすることもあります。だからこそ、レッスンに来てみて「楽しかった!」って言ってもらえたらすごく嬉しいです。そのためにも、初心者の方でも楽しめるようなレッスンを作ることを気にかけています。お客様の声を直接生で聞けるのが教室の魅力でもあると思います。

私自身も、レッスンに行って素敵な講師の方に会って、その人の雰囲気や振る舞いに魅力を感じたので、そういった理想の先生像は追い続けています。

パリに留学されるということですが、留学へ行こうと思ったのはどうしてですか?

やっぱり本場のお菓子を知りたいと思ったのが一番です。自分の力にもなるし、自信を持って自分のキャリアを説明できるように。

アイシングクッキーだけでなく、自分が好きな世界観で、自分が好きなスイーツをたくさん作れるようになりたいんです。そのためにも、海外の本場のお菓子を学びたいと思って決意しました。

自分自身の学びにも積極的なんですね。留学するのに不安はなかったんでしょうか?

うーん…不安は特になかったですね。やりたいと思ったら実践しないと気がすまないタイプなので、今回も行く! と決めた以上、不安はなかったです。

作ることが嫌になることは時々ありますけど、自分自身がアイシングクッキーの教室に行ってハマった経験があるから、その気持ちを忘れないでいるだけです。煮詰まった時も、めげずに作っています。

日本にいるときも、おやすみの日はカフェ巡りだったり、アフタヌーンティーをしたり。自然がいっぱいになったカフェや和カフェとか。色々回って実際にあるものを見て参考にしていました。それって、勉強にもなるし、気分転換にもなるんです。たくさんの仕事を掛け持ちしているので、それぞれの仕事からいろんな情報をインプットし続けています。モチベーションを保つ秘訣というか…好きなことだから続いているし、興味もなくならないですね。

学びは今後も続けていくと思いますが、森下さんは将来、どんな人物像になっていたいと思いますか?

自分が憧れている人は、結婚をして子供もできてて、英語もできる。そして、自分の世界観を持ったケーキを作っています。さらには、仕事の合間にランニングをして走る、みたいな。そんな生き生きしてて格好良い大人になりたいって思っています。お菓子というジャンルで、色々なお菓子を通じて自分の好きな世界観を作って行きたいです。

あとは、アイシングクッキーだけじゃなくケータリングスイーツだったりとか、お店を出したりとか。幅広くやって行きたいと思っているよくばり女子の一人です(笑)
お仕事を通じて、さらに技術をあげていきたいです。

パリ留学も応援しています!インタビューにご協力頂きありがとうございました。

終わりに

働きながら勉強ができる環境を選んでいる森下さん。たくさんのことを同時に進行しているように見えて、実は一つの目標にまっすぐ進んでいる姿がとても魅力的でした。

パラレルキャリアときくと、全く異なる業種を掛け持ちをするイメージが強いですが、森下さんのように、お菓子というジャンルで活動を決めて、自分活動を増やす方法もある。「やりたいことがわからない」という人も、今自分がやっている仕事を振り返ってよく見てみると、新たな可能性に気づくことができるかもしれませんね。

(Cinq編集部)

この記事のライター

Cinq(サンク)-よくばり女子のはたらきかた-

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