肩書きを増やす「スラッシュキャリア」で、自分に付加価値を付けよう



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スラッシュキャリアとは?

スラッシュキャリアとは、複数の分野に及ぶ自身のスキルや経歴、肩書きを「/(スラッシュ)」で区切り、一つに限定せずに多方面で仕事をしていくキャリア形成の考え方です。本業以外に異なるジャンルの副業をしている人や、自分が所属している組織(会社)外でプロボノなどのボランティアに参加をしている人、フリラーンスとして多分野の仕事を手掛けている人など、複数の仕事・肩書きを持っている人は徐々に増えつつあります。

そんなスラッシュキャリアを持っている人のことを「スラッシャー」と呼びます。
海外の有名人でもスラッシャーとして活躍している人は多く、
・ジェシカ・アルバ(女優/アントプレナー)
・ビヨンセ(歌手/プロデューサー業)
・セレーナゴメス(女優/歌手/ドラマ制作/ユニセフ親善大使)
などが話題になりました。

スラッシュの数はいくつあっても良いので、たくさんの肩書きを手にしている人もいます。海外だけでなく、日本でも同様に、名刺・SNSのプロフィール欄などに、こういったスラッシュが記載されている方も見かけられるようになりました。自分のキャリアを一つの企業内の役職だけに制限するのではなく、肩書きと活躍の幅を増やしていく。これからの時代には、このスラッシュを増やして、自分の価値を高めていくことが必要になるのです。

スラッシュキャリアの増やし方

スラッシュキャリアを見つけたい、増やしたいという願望はあっても、実際には「何も増やすものがない…」なんて悩む人も多いはず。ですが、どんな仕事をしていても、必ず何かしらの専門性は自然と身についているものです。

例えば、化粧品の営業をしていて、商品をうまく説明するために美容の資格を取ったのなら「営業/スキンケアアドバイザー」になりますし、仕事に限らず「営業/2児のママ」といったプライベートの役割を入れている人も。

スラッシュキャリアを増やすことは、SNSで例えると「#(ハッシュタグ)」を増やすことと似ています。そう考えると、一見難しく感じるスラッシュキャリアが身近に、色々と思い浮かんできませんか? スラッシュキャリアは、それくらいに気軽に考えられるのが魅力の一つです。自分につけられるタグを増やしていく。それこそが、スラッシュキャリアの醍醐味なのです。

「名刺に載せるほどの技術なんてない」と、自分でストップをかけてしまうと、これからもずっとスラッシュキャリアを増やすことはできません。思い切って増やしてみると、周りから声がかかることもあり、「知識を増やさなきゃ」と自然と学ぶ姿勢と専門性が身についてきます。人は、環境が変わることで、変化を受けやすいのです。逆にいうと、変化を起こしやすい環境を選ぶことが大切だともいえます。

パラレルキャリアの入口として考えてみよう

パラレルキャリアに興味があったとしても、「今一歩踏み出すことができない……」と悩む人はまず、スラッシュキャリアの構成から始めてみると良いでしょう。①自分の強みを分析する、②将来はどんな姿になっていたいかを想像していくと、答えが見えてきます。

まだ経験はなくても「今は勉強中です!」と宣言しておくことも必要です。将来の仕事に繋げていくための、コネクションを早いうちから作ることもできます。
もちろん、お仕事として引き受けた場合は責任をもって引き受けなければなりません。複数の業務を掛け持ちすることで、全ての仕事が中途半端になってしまわないように、タイムマネジメントをしっかり取り組みましょう。

お金を頂いている以上は、それ相応、それ以上の価値を提供するそうした覚悟と責任のある行動を心がけてください。

できることを掛け合わせて、自分にしかないキャリア形成を

仕事として考えすぎずに、プライベートでの経験や趣味など、自分が持っているスキルと組み合わせれば、新たな可能性が広がります。そのふり幅が大きいほど、市場価値の高い人材に近づくことができるのです。自分の付加価値を高められる掛け合わせを見つけて、オリジナルなキャリアを作り上げていきましょう。