今年の漢字は“災”。自然災害が注目された一年
毎年、日本漢字能力検定協会が、その年の世相を表す漢字一字を『今年の漢字』として発表しています。2018年は自然災害や人災が注目され、“災”という文字が選ばれました。
本来ならば平成最後の年は、明るい漢字を選びたかったものでしたが、今年は地震や、集中豪雨など……実際に災害が多い1年となってしまいました。
災害が発生した場合、命の次に大切なのが『情報収集』ではないでしょうか?
いつ、何が起こってもおかしくない自然災害。最近ではTVやSNSのみならず、ネット上でのストリーミング配信を敢行したり、安否情報を確認するためのサービスを開設するといった動きがおおくあります。
これらの「情報」を確認&共有するための端末として、スマホはなくてはならない存在だと言えるでしょう。いつも持ち歩くスマホに入れておくと便利なサービスを紹介していきます。
00000JAPAN(無料Wi-Fiスポット)
『00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)』は、無線LANビジネス推進連絡会が運用する災害用の統一ネットワークです。災害発生時に開放され、契約している通信会社に関係なく誰もが無料で使うことのできるWi-Fiスポットで、熊本地震から運用がスタートしました。
お店や、公衆無線LANが設置されているエリア(駅などの人が多い場所だと大体あります)に行き、Wi-Fi設定画面で「00000JAPAN」を選ぶとインターネットに接続できるようになっているので、災害時に圏外になっている場合やネットワークが重くで繋がらない場合などに活用すると良いでしょう。
避難所を探すときに圏外でも使えるアプリ『ポケットシェルター』
自宅から避難をするときは、土地勘があるからとスムーズな移動ができるかもしれません。けれど、もし仕事先などで外出をしていてタイミングで、緊急避難をしなければいけない場合は、どこに避難所があるのか分かりませんよね。そんなときに活用したいのが『ポケットシェルター』です。
全国の避難関連施設や登録されていて、地震や津波の警報・注意報などの通知に加え、現在いる建物が地震に強い建物なのかどうかや、近隣の避難所もすぐに確認できる非常に便利なアプリです。
また、トイレや駐車場など、避難場所以外にも、情報が電波が通じない場所でも利用できるのが魅力です。
安否確認には『171』を覚えておいて
災害用伝言ダイアル『171』をダイアルに入力をすると、被災地の電話を使ってメッセージを録音・再生することができます。
被災地外にある伝言センターに接続するので、たとえ被災地への電話が混み合っていても、つながりやすいという特徴があります。安否確認はもちろん、被災地からそのほかの地域の人にメッセージを伝えることもできます。音声ガイドにしたがって操作するので、スマホが得意ではない年配の人でも簡単にできます。緊急時は『171』で連絡をするということを、家族内のルールとして共有しておくと良いでしょう。
「SNS」はやっぱり強い
リアルタイムに情報を即座に入手できる、SNSもやはりアカウントを登録していると心強いです。
特に、Twitterは災害時には情報収集ができるマストツール。有益なアカウントはリストを作成し、すぐに簡単に確認できるよう、予め準備をしておきましょう。
また、近くの情報を入手したい場合は、その周辺のエリアの名前を検索するか、「#(ハッシュタグ)」をつけて検索すると一覧で情報を入手することができます。
正確な情報はラジオで収集をしよう
SNSの情報は素早さがメリット。けれど、口コミがベースになっているため、正確でない情報も多く含まれています。公共の電波で流れるテレビなどで状態収集をするのが手っ取り早くもありますが、スマホのバッテリーの消費が激しいのが難点です。
一方でラジオは、画面をオフにしても音は聴こえる状態。停電をしてしまい充電ができない場合などは、ラジオで正確な情報を入手するのがおすすめです。
たくさんのアプリが提供されていますので、ダウンロードしておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
いつそういった自然災害に自分が巻き込まれてもおかしくない近頃。
「もし、自分の周りで災害が起こったら?」とイメージを膨らましておいて、緊急時にすぐに「あれを使おう!」と即座に動けるような対策をしておくことが大切です。
また家族との待ち合わせ場所や連絡の取り方など、「もしも」のときの対処についても話しておくと安心です。ぜひ、今回ご紹介したものも一緒に活用してみてくださいね。