自由って、実は大変
フリーランス、という自由な働き方。
実際に自由業として働いている身としては、この「自由業」という呼び方を今すぐにでも変えてほしいほど、決して自由ではないことを日々、実感しています。
むしろ、会社という組織がないからこそ、すべては自分次第。毎月、どこまで仕事を進めるかで一年間の収入も決まります。
今回は、誤解されがちなフリーランスという働き方をご紹介します。
自宅で働いていても、お風呂に入れないときがある
最初にお伝えしておきますが、フリーランスは決して自由な日々を送れているわけではありません。
たしかにカフェで仕事をしているときもありますが、オシャレな場面はその一瞬で、あとはほとんど自宅や仕事部屋、オフィスでただ黙々とパソコンに向かっている時間がほとんどなのです。(業種・職種にもよりますが)
Webライターといえど、仕事のかき入れどきにはお風呂にさえ入れない状況が何度もありました。朝から深夜まで、ただひたすら書き進めているのです。
実績が積み重なってきた今でも、お風呂に浸かるだけで、髪を洗う時間さえも仕事に回しているときがあります。
フリーランスはオシャレな働き方ではなく、どちらかというと地味。誰かがみているわけではないし、すべて自分次第なのです。お風呂に入れなくても、香水でごまかしているときだってあるんです!(さすがに最近は入るようになりましたが)
旅行に行っていても、旅先では仕事をしている
SNSでは旅行中の写真をアップしていても、実は旅先でも仕事をしているのがフリーランスです。
会社に入っていれば「この期間はお休みです」と遮断できても、フリーランスの場合は、そういうわけにはいきません。
もちろん、年末年始のように「この期間はお休みします。返信も遅れます。」と言える雰囲気がある場合も。しかし、自宅で働いている以上、すべての返信を停滞させているのも、落ち着かなくなってしまうのです。
仮に彼と旅行へ行っていても、彼がお風呂に入っている間にメールを返信。そして彼が寝静まった後に、もう一度、起きて小さい作業を進めているものなんです。
そもそも、インスタ映えしそうな写真を撮るのも仕事だったりしますから……。
「週に〇日間しか働かない」は夢のまた夢
自己啓発書やビジネス書を眺めていると「週に〇日間しか働いていません」と、明るい笑顔を振りまきながら話している人がいますが、それはほんの一部の人の話。
実際にフリーランスになると分かりますが、自由業だからこそ、誰よりもスピーディーにしかも、より多くの仕事量をこなしていかなければ、競争を勝ち抜くことはできません。
Webライターの世界に限らず、どの業界も常に椅子取りゲームのような状態です。席が空いた瞬間には、もう次の人が決まっている。それがフリーランスの世界です。
たとえ、お仕事の単価的に「週に〇日間だけ働けば大丈夫」という状況に達していたとしても、その環境に甘んじてはいけないのです。
「好きな仕事で生きていく」ためには、相当な覚悟が必要
フリーランス、起業、副業、複業……。かつてはなかったワークスタイルが少しずつ登場しています。
そこで、どうしても目立ってしまうフレーズが「好きな仕事で生きていく」というこのお言葉。実際に筆者も好きな仕事で生きていますが、やはり相当な覚悟が必要です。
本当に今のお仕事で生きていく、あるいは、たとえ0になったとしても、何が何でももう一度、復活させてみるという強い精神力がなければ続けられません。
また、フリーランス同士で交流している場面もみると華やかに映っているとは思いますが、実際はシビアな世界でもあります。フリーランスへの憧れがあるなら、まずは本当に自分の性格上、向いているのかどうかを見極めた方がいいかも。
誤解しないでください、自由業は自由じゃないんです。
フリーランスは自由に放たれている分、すべて自分次第なのです。
フリーランスと名乗りながらも、自分の可能性を小さく設定し、その中でバタバタしているだけの人もいます。
夢や目標を上に設定すればするほど、毎日もハードになります。しかし、支えてくれるのも自分自身。
「自宅で働ける」「家庭や育児と両立できる」というプラスなイメージだけでフリーランス人生をスタートさせないように気をつけましょう。
必ずデメリットもみてから、自由な世界に羽ばたいてください♡