自分でキャリアを選択し、幸せな道を歩むための「キャリア権」とは?



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キャリア権とは?

「キャリア」という言葉は、現代社会を生きるビジネスパーソンにとって、欠かせないものになっています。キャリアとは仕事を通して様々な経験やスキルを得ていくプロセス(過程)であり、定年まで働くとすると社会のなかで働くことを含めた人生というほどの意味に当たります。生きている中で仕事をする時間は長いですが、その時間を幸せで充実したものに感じてほしい。そんな願いをこめて考えられた「キャリア権」というワードが、個人のキャリア開発および組織のキャリア支援において重要なキーワードとして注目されています。

具体的な意味は「働く人々が意欲と能力に応じて希望する仕事を選択し、職業生活を通じて幸福を追求する権利」というもの。まだ憲法として適応はされていませんが、NPO法人キャリア権推進ネットワークが検討・推進の活動をしています。

憲法とはなっていなくても、ライフプランの変化が大きい女性にとっては、必ず知っておきたい考え方でもあります。

キャリアの行き詰まりに悩む女性たちに向けて


@25________chan

女性は結婚や出産・子育てをする場合、働き方に変化が起き始めます。退職することもあれば、そのまま同じ職場働くとしても時短勤務など、今までとは違う働き方を選ぶ必要があるからです。

後者を自分で望んでいるのであれば問題はないのですが、前者を選ぶ人の多くは仕事や働き方に不満を持っていて、辞めるという決断するケースも多いのです。本来キャリアは、企業から決められた仕事をこなしていくような生活を送るのではなく、自分のやりたい仕事を選び、そのために必要な能力や経験を身に付けていくこと。これがキャリア形成のあるべき姿なのです。

学生時代にキャリア形成について学んだ経験がある人もいるかと思います。しかし、学生時代に考えていたものと、社会人になってからは、自分が望むキャリアは変わっていることがほとんど。職場に縛られず、いつでも自由な選択ができるためにも「キャリア権」の確率は必要なのです。

キャリア権をめぐる課題

徐々に「キャリア権」が浸透されていることもあり、自身について見つめ直す研修を取り入れている企業も増えつつあります。ですが、これには難しい課題も残っています。それは、個人のキャリアがあまりに重視されてしまうと、企業全体として必要な配置転換やマネジメントがしづらくなどの問題があること。

キャリア形成が個人の権利だとしても、その影響によって企業側に負担がかかってしまえば、逆にその会社を希望して入った人にとっては負担が大きく、全体にとってもかなりの損失になってしまいます。

個人と企業が“チーム”として固まることが「キャリア権」として最も大切な要素。メンバーと協力し合いながら、個人のキャリアも尊重し合える働き方が理想です。

自分が幸せになれる働き方を目指して

これからの働き方は、企業のみの意向によって左右されるものではなく、一人ひとりがキャリアに責任を持ち、選択する時代へと変わっていきます。

企業側は「働き方改革」を取り組み働きやすい環境を整えていき、私たち個人は「人生100年時代」と言われている世の中で生き抜くために、どんな働き方をして、そのためには何が必要なのか? を考えていかなければなりません。

どんなキャリアでも人に否定される義理はありません。意欲と能力に応じて希望する仕事を選択して、幸せになれる道を選んでいきたいものです。

【参考】
NPO法人キャリア権推進ネットワーク
http://www.career-ken.org/index.html