自ら発信するだけが“悪口”ではない
人間関係でつきものなのが、「合う」「合わない」など性格の不一致です。とはいえ、完璧な人はいないので、すべてミスなくこなす人も少ないでしょう。自分もミスをするから、相手もミスをして当然。と、お互い様の意識で高め合うことができれば良いのですが、そうもいかずに「〇〇さんって……」「ねえ、聞いた〜?」など悪口混じりの噂が回ってくることもしばしば……。
そんな時に考えたいのが、自分から発信するだけが果たして“悪口”なのだろうか?ということです。同調したり一緒に話を盛り上げたりすることも、“悪口”の一種。そう思うと、ネガティブな話題をもちかけられた時に、どんな反応をするのが一番スマートに流せるのでしょうか。
大人社会をうまく切り抜ける、3つのかわし方
そこで今回は、同調したり一緒に盛り上げたりするのではなく、うまく“悪口”から切り抜ける方法を3つご紹介します。
1. 「なるほど、そう感じたんだね」
人から悪口や噂話が回ってきたら、言っている本人に対して突き放したり即否定をしたりするのは逆効果です。「なんだか、〇〇さんの味方じゃない?」という女性ならではの嫉妬に繋がることもあるので気をつけましょう。
「YES,BUT」の法則でもあるように、まず話題を振られたら「なるほどね」と一度受け止めることが非常に大切です。「私が関わった時は、それを感じなかったけれど、〇〇さんはそう感じたんだね」とケースバイケースで受け止め方が変わることに注目しましょう。
なぜそのように感じたのか?中立な立場でお互いの意見を聞くと、悪口や噂話を言っている本人は気がおさまると思います。
2. 「でも、この前こんなことしてくれたよ」
何があったのか聞いた後は、その人の長所を教えてあげましょう。人は極端なもので、一度ミスをしたり失敗したりすると、ついついその人の「短所」を発見しやすくなります。「そういえばこの前もこうだった」「前からそういうところあるよね」など、まったく関係ないことでも過去の失敗と結びつけて相手を追求してしまう場合もあります。
しかし、人には必ず短所もあれば「長所」もあります。もし、悪口や噂話の話題になっている人の良いところを知っているならば「でも、この前こんなことしてくれたよ」「見えないところでも動いてくれているよね」など、フォローする意見をひとこと添えるだけで場の空気が柔らかくなると思います。
3. 「その、〇〇さが良いのかもね」
最後は、その「短所」となる部分を「長所」に置き換える方法です。人には個性がありますから、「その、〇〇さが仕事の室に繋がっているのかもね」「〇〇さんにしかできないことかも」と、個性や主張を認めてあげましょう。
——いつも悪口や噂話を聞くたびに思うのですが、「じゃあ、自分はどうなの?」と言っている自分自身に矢印を向けてみると答えは自ずと見えてくると思います。自分では完璧にこなしている!と思っていても、見る人が見たら間違いかもしれません。
追求することも大切ですが、「輪」を保つ意識も大人社会では必要だと思います。