入社してばかりの新人にイライラ。温厚に「指導」を進めるには?



[記事内に広告が含まれています]

厳しくしたいわけじゃないのにイライラしちゃう……

新入社員が入ってきて、これまでとは雰囲気のちがう新鮮さを楽しんでいるのも束の間。いざ、仕事を教えるとなると、なにから教えたらいいかわからず、そして右も左もわからない新人の姿になんとなくイライラしてしまう……! と悩んでいる先輩社員さんも多いのではないでしょうか?
部下に嫌われたいわけでもなければ、イライラしていたいわけでもない。なのになぜかイライラがおさまらない……。そんな悩める先輩社員の方に、「温厚に指導を進めていくための方法」をパターン別に紹介します。

ボソボソ話す上に何が伝えたいのか全くわからなくてイライラしちゃう!

人見知りな新人さんは、大きな声で話すことがなくて基本的にはボソボソ。なにを言ってるのかもよく聞き取れなくて、めちゃくちゃイライラします。泣(26歳/営業職)

声の大きさや通る・通らないは人によって違います。
相手が何かを伝えようとしているのであれば、まずは「しっかり聞く」しかありません。もちろん聞こえづらい場合は「よく聞こえないから、もう少し大きな声で言ってもらっても良い?」と優しく声をかけましょう。威圧的に「もっと大きな声で話して!」と伝えると、なおさら先輩に対して怖いという印象がついてしまい、スムーズに話すことができなくなってしまいます。
まずは聞こうとしている姿勢を相手に表しましょう。そして、上に報告する時は「結論から言うこと」を伝えましょう。報告・連絡・相談が大事だということは理解していても、どのように報告をすれば良いのかを新人社員は知らないのです。「ビジネスシーンでは報告は完結に、結論から話すんだよ」と教えてあげた上で、「じゃあ、あなたの結論は?」と聞いてあげると相手も説教ではなく指導だと捉えてくれます。次第に正しい報告や相談ができるようになっていくでしょう。

集中力がなく、すぐに休んでいるのを見てイライラ!

仕事を頼んでも、すぐ休憩。自分から動こうとしない。気づいたら仲の良いの話しかけて雑談ばかり。先が思いやられる部下がいます……(32歳/管理職)

仕事のペースは人それぞれ。頑張っているフリだけがうまくて、実際にはまったく動いていない社員も中にはいるものです。あまりにも目に余るようであれば注意するしかありませんが、見られているという意識をまず本人に自覚してもらった方が良いでしょう。仕事の進みが遅いと感じたときは、自分からコミュニケーションをとって、仕事の進み具合などを確認・わからないことがないかチェックしていきましょう。
雑談も同じく、本人に注意するしかありません。何度伝えてもきかないようであれば、話相手に、その人の話にはあまり乗らないようにとお願いしておきましょう。

確認不足で何度も同じミスを繰り返しイライラしちゃう!

何度教えても同じところでミスをする人が社内にいます。どうすればわかるようになるのでしょうか?(27歳/事務)

ミスを繰り返してしまうのには、何か原因がある可能性が高いです。どうすればミスをしないかを考えるより先に、業務フローについての見直しが必要かもしれません。わからないことがわからないのが新人です。まずは業務フローがしっかりとわかるようにマニュアルのようなものを作成してあげても良いでしょう。一つずつ見直しをすることをクセづけられるよう、根気よく繰り返していきましょう。

言い訳ばっかりでイライラしちゃう!

自分にミスがあったとしても言い訳をする人にイライラします。自分から謝ることがないので、反省もなく、同じようなことがよく起こります。(接客業/28歳)

部下のミスは上司の責任になります。部下のミスであってもクライアントに対しても謝るのは自分なのです。上記にもあるように、ミスを繰り返してしまうのには理由があります。同じようなミスが起こるのであれば、業務フローを見直すかマニュアルを作って「ルール化」を進めましょう。部下からの謝罪は求めてはいけません。
指導係を任されている自分に責任が全て降りかかってくるため、適切な指導を行うことに力を注力していきましょう。

新人指導で「評価」が決まる

新人の指導は、決して簡単なものではありません。関係性の構築と業務の指導が求められ、さらには自分の仕事もしっかりとこなす必要があります。そして、自分の指導によって会社やチームとしてのパフォーマンスが大きく変わります。こう聞くと「なんと責任の重い仕事だ……」と感じるかもしれません。けれど、そんな責任のある仕事だからこそ、自分の評価も見えやすくなります。管理能力を高める仕事は誰にでもできるものではないからです。新人の仕事は、自分の評価を決めるものでもあるのです。

指導によって自分の仕事が進まない……なんてことも多々あるでしょう。
イライラしない、なんてことはできないかもしれません。けれど、新人にも「悪気があってミスを繰り返しているわけではない」ということを理解しておきましょう。根気と粘りを駆使して、しっかりと適切な指導を。少しずつ、自分の評価もチームワークも向上させていきましょう。