悩んだときこそ、書こう
紙に書く。スマートフォンやパソコン作業が多くなった分、紙に書くという行為そのものが減ってきているように思えます。
最近、手紙を書きましたか?「いつだったかな?」と思い出せない人も多いのではないでしょうか。紙に書くということは、自分の願いや祈りを改めて再認識する時間です。豊かな人生が長く続いていくように、紙に書き出す時間を多めにとりましょう。
夢を叶えたいときは、本の一文を何度も書く
夢を叶えたいときは、本の一文を何度も書きましょう。読書をしていると、今の自分に必要なメッセージが何度も目に入ってきます。ただページの端を折るだけではなく、できればその一文を書き出してみてください。何度も書いているうちに、心の疲れが解消されていくはずです。
本を書き写したからとはいえ、すぐに夢や目標を達成できるわけではありません。道半ばで諦めそうになったときも、本の一文を写経することで、自力で乗り越えられるようになるのです。
悔しい・悲しいときは、今の気持ちをそのまま書き出す
最近は、悔しさや悲しさなど負の感情をSNSに書き込む人も増えてきました。
筆者の友人も長いこと、友達から遠回しにSNSに悪口を書き込まれ「これって私のことだよね?」と確認をしても、相手がなかなか認めず、ずっと狭い人間関係に苦しんでいました。あきらかに自分のことを書いているのに、それを認めない、悪口を言っていないフリをされるのは、大人になっても意外とよくあることですね。
もし悔しい、あるいは悲しい気持ちになっても、他人と共有するのではなく、自分の中だけに落とし込みましょう。大勢の人が見ているところでストレスを発散させても、その瞬間だけは気持ちいいかもしれませんが、すぐに「あ~言っちゃった」と後悔することになります。そんなときは「書く魔法」の力を借りて、紙に書き出すのが一番です。
先日、とある雑貨屋さんで「ストレスを書いてトイレに流せる紙」と出会いました。最近は便利な文房具も多く、書く時間をより楽しめるようになっています。
心が安定しているときは、小さな幸せを貯金しておく(書いておく)
精神的に不安定なときだけ書いていればいいというわけではありません。心が安定しているときも、できれば紙に書き出す時間をつくり、今の自分の立ち位置を確認しましょう。仕事が軌道にのりはじめると、どうしても自分に自信をもてるようになり、周囲に対しても威圧的な態度をとりがちになります。
心が安定しているときこそ「座れないと思っていたら、電車で座れた」「ランチをご馳走していただいた」など、小さな幸せを手帳やノート、メモ帳に書き留め、ポジティブな流れを貯金しておくことが大切なのです。
「書く」という行為は、人の心を豊かにする
紙に書き出したから、今すぐに夢が叶うわけではない。紙に書き出したから、今すぐストレスから解放されるわけでもない。
けれど間違いなく言えるのは、何度も書き出しているうちに人の心は確実に豊かになっていくということ。心の筋力もつきはじめ、泣きたくなっても暗い夜を乗り越えるだけでの筋肉が、書く魔法によって、ついているのです。
パソコンやスマートフォンの時間が長くなっているからこそ、たまには美味しいコーヒーでも飲みながら、自分の思いの丈を綴りましょう。