その音、不快に思われています!
大勢の人が過ごすオフィスは公共の場。みんなが快適に過ごせる空間でいたいものですが、人の話し声や、咳払い、機械の操作音など、多少の雑音はあるものです。ですが中には、多少の雑音……ではなく騒音レベルで相手を不快にしてしまう音があります。「なんだか機嫌悪い?」と顔色を確認してしまったり、つい距離を置きたくなってしまいますが、音を立てている張本人に当たるほとんどが無意識なのです。
しかし、自分は気がつかなくても他人はとても気になっていまうもの。形に残らないだけに、後腐れはありませんが、一度きになると集中力が削がれてしまう厄介なもの。
そんな行為だからこそ、自分もやっていないか、今この機会に見直してみましょう。
タイピング音
PCを使用しているとどうしても出てしまうタイピング音ですが、過剰なまでに音を立てていませんか? 特に「Enter」を押すときに異様に音を立てている人も多いです。そういった騒音は一度気になりだしたらどうしようもなくなり、その人がタイピングしている最中は仕事に集中できなくなってしまいます。
強く力を入れなくても文字を入力することはできます。ただほとんどの場合、癖がついているので最初のうちは優しくタイピングするように意識をしましょう。「Enter」でいつも強く叩きすぎている人は薬指を使うのではなく、小指を使うようにすると力がかかりにくく音が出にくいのでおすすめです。
ボールペンのカチカチ音
手持ち無沙汰なのか、ボールペンを無意味にカチカチする人です。特に多いのが、何か考え事をしながらカチカチをしている場合。本人は集中しているからこそ、周囲の人は声も掛けづらいものです。タイピング音同様に、繰り返し同じ音を聞かされると集中できず気になって仕方ありません。
「私もやっているかも?」と身に覚えがあるならノック式ではなく、キャップ式のボールペンに替えるなどを対策を考えるのがおすすめです。
靴の音
女性が気を付けたい音と言えば、ヒールのカツカツ音です。
あまりに音が大きいと下品なイメージがついてしまうことも。オトナのおしゃれな女性は心地よいコツコツ音は鳴らせど人が気になるほどに大きな音を立てて歩きません。特にヒールにはかかと部分にクッション材が付いているので、そもそも音が鳴らないようになっています。時々、ヒールのゴムが取れて、甲高い「カン」という音を鳴らしている人が居ますが、その場合はすぐにお直しを。
靴は消耗品ですし、高いものは履けない! という人は余計な音を抑える「消音ヒール」いうものもあります。気になる人は靴の修理屋さんを頼ってみてください。また歩き方にも問題がある場合もあるので、正しい歩き方もマスターしましょう。
扉を閉める音
ドアの締める音が大きいと、仕事で集中している人々を脅かせてしまいます。人によっては、大きな音がトラウマになってしまうことも。特に打ち合わせや会議をしている部屋に入る場合は、乱暴なドアの開け閉めでその場の雰囲気まで壊してしまいかねません。
力任せに扉を閉めるのではなく、ゆっくりとドアノブをもって閉めるようにしましょう。
音を立てずに扉を閉めるコツは、気に閉めるのではなく3分の2くらいまで閉めて一呼吸おいてから、そっと閉め終えること。そのときに、「カチャ」というように静かに優しい音が出れば正しく閉じることができた証です。エレガントな見え方にも良い影響があります。
指摘しにくい事だからこそ、気を付けるべし
「音」のマナーは、平たく言えば常識。大人にこそ指摘がしにくいものなので、なるべく自分で意識してみると良いでしょう。もし周りの人に、音マナーが良くないようであれば「タイピング音すごいけど何かあったの?」と相談に乗るような伝え方をすれば「そんなにうるさかった!?」と自覚してくれるハズ。
身だしなみや言葉使い、立ち居振る舞いを完璧にしていても、「音」がうるさければその人は乱暴で雑な人だと見られてしまうデメリットになります。今一度、癖やしぐさを客観的に見直してみましょう。