やりたくないことを後回しにしない!計画的に取り組める人の心の持ち方



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「やるべきことはあるんだけど、めんどくさくてやる気になれない」
「つい後回しにする癖がある。計画的に出来る人に憧れる」とお悩みの人は意外に多いはず。そこで今回はやる気が無くなってしまうメカニズムと、後回しにせずに計画的に行動できる人はどういう心を持っているのか? について考えていきたいと思います。

ひょんなことでやる気が無くなってしまう⁈ やる気のメカニズム

そもそもやる気というのはどこから生まれるのか。やる気の言い方を変えれば“集中すること”ですよね。この集中力=やる気は、前頭葉から出ています。人間の前頭葉は、他の動物と比べて大きく進化しています。そのおかげで思考や感情をコントロールできるのです。

そして前頭葉にもスタミナがあります。深く考えたり、感情を大きく揺さぶられたり、我慢したり、行動したりすると、スタミナはどんどん無くなってしまうのです。これが言わば「めんどくさくなってきた」「疲れた」という状態です。
前頭葉のスタミナは意思決定や行動すべてにおいて消耗されてしまうのです。

面白い実験を紹介しましょう。
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授がスーパーの試食コーナーに24種類のジャムと置いた週末と6種類のジャムを置いた週末での売り上げの違いを調べました。
結果を見ると、24種類の週末の方が6種類の週末に比べて多くの客が集まりました。しかし、売り上げはなぜか6種類を置いた週末の方が高かったのです。これは「決定疲れ」といい、多すぎる選択肢を持つことによって、前頭葉が疲れてしまったことにより、結果決断や行動できなくなることを差します。

「どれにしようかなー? これもいい、あれもいい」と考えているうちに、意思決定の時点で疲れてしまい、結果「ジャムを買う」という決定を後回しにしたという結果です。
「太るから間食を止めよう」と思ったり、「企画書を仕上げよう」と仕事をすることは、全く違うことのように見えますが、実はスタミナの出所自体は同じ。ひょんなことでスタミナは減ってしまうのです。

「やる気」は前頭葉が補っていると言っても差し支えありません。そして、その前頭葉にもスタミナがあるというお話しです。つまり、やる気が無くなるメカニズムは「あなたがやるべきことを考えれば考えるほど前頭葉のスタミナが無くなってしまう」ということなのです。

「後回し」はスタミナを無駄使いしている状態

「この家事が終わったらやろう」「この番組を見終わってから」なんて考えていても、やるべきことは無くなりませんし、たとえその一時やるべきことを忘れてたとしても、無意識では頭の中に情報として記憶されている状態。
その状態でも、前頭葉のスタミナは減り続けます。
そしていざやろうとするときにやる気が起きない。これはやるべきことを後回しにしてしまう典型的なタイプです。

前頭葉スタミナ温存計画

さて、先の章でやる気が無くなるメカニズムを教えました。では具体的にどうすればやるべきことを後回しにせずに行動できる自分になれるのでしょうか?

それは前頭葉のスタミナを温存するということ。これをすることでやるべきことがすぐ出来るあなた作りが可能になります。意思決定の場面を減らしたり、行動を習慣化してしまえばいいのです。

意思決定の場面を減らすための「習慣化」

後回しにしてしまう人の特徴として多いのが「あれもしてこれもして、○○もして」と複数のことを同時にやろうとする人です。例えば「ダイエットしたいから、朝はランニングして、間食を無くして……」ということです。

それを一つに絞る。選択肢を徹底的に絞るのです。朝ランニングした方がいいのであれば、まずはそれだけを続けて、その間に新しいことはしない。そうすると意思決定の場面を減らすことができます。

さらに一つに絞る良い点は、習慣化しやすいというところ。
新しい行動や、やるべきことを習慣化してしまえばやる気の問題ではなくなります。逆にやらないと気持ち悪いと思うことでしょう。
あなたは歯磨きを「もう磨くのもめんどくさいから、今後歯磨きしなくていいか」なんて思わないでしょう。これは、もう何年も何十年も繰り返し、習慣化された行動だからです。たまには面倒だと感じることもあるかもしれませんが、今日から一切やらないぞ! なんて思ったことはないはず。これが習慣化の力です。

そしてこの習慣化を取り入れたのがapple社で有名なスティーブ・ジョブズ。彼は公の場に出るとき、いつも黒のタートルネックにリーバイスのジーンズ、グレーのスニーカーでした。
「毎日の服を選ぶ」という意思決定の場面を無くし、最大限のスタミナを仕事に使う。この前頭葉の仕組みを理解しているジョブズだからこその行動と言えるでしょう。
ジョブズほどは難しいかもしれないので、まずはやるべきことを一つに絞る。そしてそれを習慣化してやらなきゃ気持ち悪いと思うくらい続ける。これが出来ればもうやるべきことを後回しにしてしまうあなたとも卒業です。

終わりに

やることはあっても、ついつい後回しにしてしまう気持ちはわかります。
けれど「あなたが後回しにしたことは、明日誰かがやり、そして誰かがWINNERになる」僕はそう思います。
やるべきことを後回しにして良いことはありません。あのときあれをやっていれば……なんて言い訳や後悔はなるべく増やしたきないものです。これを読んだ皆さんは聡明な方々ばかりだと思うので、きっともうやるべきことは後回しにしないでしょう。