キャリアアドバイザーが教える「転職エージェントの賢いえらび方」



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おはようございます。キャリアアドバイザーAです。

Cinqの読者の皆様の職場では、インフルエンザ等は流行していませんか?
「無理して、多少の熱があっても働く私」が美徳だった時代もありましたが、病院に行かずに知らないうちにインフルエンザをまき散らしていた…なんて最悪です。体調管理も仕事の一部。うがい・手洗いという基礎からもう一度見直し、無理をせずに休む時は休んで体調を整えましょう!

転職エージェントの見極め方

さて、今回のテーマは、ずばり「転職活動のパートナー、転職エージェントとの選び方」です。

このコラムではたびたび「【丸腰=何も準備せず無防備な状態で】で転職サービスに頼る危険性」について繰り返しお伝えしてきました。中には「転職エージェントにコントロールされるのは面倒だから、やっぱり転職活動は自力でやるべきだな」と思ってしまった方もいらっしゃると思います。

高校受験や大学受験のための勉強を思い出してください。独学オンリーで合格された方も、大手予備校に通われた方も、地元の小さな塾で勉強された方もいると思います。
転職もそれと似ています。「東大合格人数●名!」という塾は、東大に合格するためのノウハウを蓄積していますし、医学部を目指すなら「医学部特化」の予備校に通ったほうが、医学部に受かるためのメソッドを教えて貰えます。

転職も、「自力でコツコツ、ペースもコントロールしながらやれる」自信がある方は自力で頑張ってみても良いし、「やっぱりエージェントを使ったほうが良さそう」と思うのならエージェントに登録に行ってみたほうが良い。特に、現職中で忙しい方は転職エージェントを「賢く」使ったほうが効率的です。予備校に通うことで、実力に合った学校を知ることができ、独学よりも効率良く合格を手に入れることができるのと同じです。

ただ、転職エージェントはとても数が多く、選びにくいですよね。
CMや中吊り広告をバンバン打ち出している大手が良いのか、中小のエージェントが良いのか。どんなところで見極めるのが良いでしょうか。

スカウトメールの文面で判断する

リクナビやマイナビ、en転職等の転職支援サイトに登録すると、エージェントから「スカウトメール」「オファーメール」が届きます。この「スカウトメール」で転職エージェントのある程度の「質」やそのエージェントとの「相性」が判断できると思います。

きちんと書かれたスカウトメールには、送信してきた転職エージェントの転職者支援の姿勢や考え方が表れます。おおまかに3つのポイントをチェックしてください。

●あなたの経歴をきちんと読み込んでくれているか。
●なぜあなたが転職しようとしているか掴んでいるか。もしくは掴もうとしているか
●具体的な案件の提案がある場合、なぜそれを提案するのか意思が書かれているか

あなたに届いたそのスカウトメール、誰にでもあてはまるような、定型文のようなスカウトメールではありませんか?ということです。
提案がある場合、最初から「ドンピシャ」な案件ではなかったとしても、それはエージェントがかなり限られた転職支援サイト内の情報から類推しての提案ですので、上記3点がしっかり書かれてあれば、面談することによってそのぼんやりした「ピント」は合ってくる可能性が高いです。

「ズレた提案だからこの転職エージェントは優秀じゃないかも」と判断するのは早計ですよ。

転職エージェントのホームページをよく読んでみる

スカウトメールには転職エージェントのホームページも紹介されているので、そのページから受ける印象からも判断しましょう。
大規模な総合型エージェントなのか、中小の「業界特化型」なのか、外資系に強いエージェントなのか…ホームページにはその転職エージェントの「転職支援に対する考え方」がきちんと表現されているはずです。
どのような業界に強みを持っているのか、転職支援上工夫していることは何か、どんなポリシーを持っているのか、どのような実績を持っているのか(合格企業一覧等を掲載している会社もあります。)
所属している担当者の顔写真を掲載している会社も増えました。20代のフレッシュで活動的な転職エージェントが対応してくれるのか、堅実で安心感の持てる担当者のいる会社なのか。相性は意外なところで決まったりするものなので、しっかり確認しましょう。

面談は、その転職エージェントのオフィスにしっかり足を運びましょう

次に、転職エージェントとの面談です。「外で気軽にお茶でもしながら話しましょう」というエージェントや、SkypeやZoom、電話面談等を選択する方も増えてきましたが、私はやはり「実際に転職エージェントのオフィスに足を運ぶ」ことを強くおすすめしたいと思います。

理由は3つです。

外部では、誰が会話を聞いているか分からない

「あるホテルのロビーで面談した時に、すぐ近くで偶然、前回の転職でお世話になった転職エージェントが同じように面談していて、年収等のセンシティブな話がちらちら聞こえてきた。自分も人からそう見えていたんだ…と気付いて急に怖くなった」という体験談を話してくれた方がいました。
そうなんです。転職の面談は年収やこれまでの経歴だけでなく、場合によってはご家庭の事情や悩み等、本当に個人的なお話を深くする必要があるのです。

「時間がないので、お昼休みにうちの会社のオフィスの近くの喫茶店に来てほしい」と希望する転職者もいましたが、同じ会社の誰かがその喫茶店でランチしていて、話を聞かれてしまうというリスクを考えたのでしょうか?オフィスから離れた場所のほうが良いと提案しましたが、あまり落ち着いて話もできず、せっかく外出して面談したのに満足な情報が得られなかった苦い経験があります。

電話やSkype,Zoomは表情が見えづらい/通信状況により話しづらさも

電話やSkypeはプライベートが守られていますので、外での面談よりは深い話ができますが、相手の表情が見えない、もしくは見えづらい状況では、やはり一歩踏み込んだ面談になりづらい。通り一片のことを聞くだけの面談になりがちです。

電話面談希望者が、明らかに帰宅時に歩きながら話していらっしゃるな。という時など、少し心の距離も感じてしまいます。中には「運転中ですけど大丈夫です!」と仰る方もいましたが、安全運転を心掛けていただきたいので日を改めて貰いました。

訪問しての面談は、転職エージェントを完全に味方につけることができる!

外ではできない話を安心して話せますし、面談内容が深まれば、提案予定だった案件以外の求人票をその場で別に用意してもらえることもあります。

そして何より、転職エージェント人の子。お忙しい中、交通費をかけてわざわざ足を運んできて下さった転職者は、より頑張って支援しようという気持ちになるものです。信頼関係を築きやすく、転職エージェントを味方につけることができること。これが最大の「対面面談」のメリットだと思います。

実際に面談してみれば、どの転職エージェントとのお付き合いにすればよいかは大体把握できると思います。
ここで、複数エージェントを使ったほうが良いのか、1つだけで良いか。という問題があります。理想は相性の良いエージェント1つに絞ることだと個人的には思いますが、先述した「大手総合型=百貨店型エージェント」でたくさんの情報を収集し、「中小特化型=ブティック型エージェント」で自分の望む業界に本当に詳しい転職エージェントのアドバイスを受ける。という使い方をしている方が多かったように感じました。ぜひ、参考にしてみてください。

それでは、またお会いしましょう!
キャリアアドバイザーA