秘書検定って?
秘書の仕事
「秘書」の主な業務は、上司へのメールや電話の応対、来客の対応、スケジュール管理、書類・原稿作成など上司の身の回りのお世話をすることです。来客対応もあるため、正しい接客マナーを身につけた明るく清潔感のある、印象の良い人が向いています。重要な書類を扱う事も多いので責任感も求められます。
秘書検定とは
公益財団法人実務技能検定協会が運営・実施する検定です。
突然の来客にどう応対するかの判断、上司が何を望んでいるかなどを察し対応する資質などの秘書として必要とされる資質、秘書特有の仕事の仕方などの職務知識、ビジネスの場で必要なビジネス用語や時事知識などの一般知識、言葉遣い、来客応対などのマナー・接遇、文書、ファイリング、事務用品などについての初歩的な知識の技能の5つの能力を問う検定試験です。
合格者には奨励金を支給する企業もあります。
秘書検定2級の難易度と勉強期間
実務経験がある方、ない方にもよりますが、1日1時間、1カ月あれば勉強できる内容だと言われています。しっかり勉強できる方は、3級では無く2級から受験しても問題ありません。
テキストを読むよりも過去問題集を購入し類似問題をチェックするなど、実践的な勉強の方が効率よく勉強できます。
この資格をとるメリット
秘書として働くのに秘書検定の資格は必要ありません。秘書検定は全国で認知度の高い検定試験です。社会人としての基礎的知識を求める試験内容の為、秘書職はもちろん、事務職や営業職など幅広い職への就職や転職に役立つ検定試験です。企業によっては奨励金がでる企業もあります。
秘書検定試験内容
試験内容と試験方法
秘書検定2級の試験内容は
「必要とされる資質」(理論)
「職務知識」(理論)
「一般知識」(理論)
「マナー・接遇」(実務)
「技能」(実務)
の5項目より出題されます。
初歩的な秘書業務の理解、級に準じた知識、技能が発揮できる事が基準となります。試験方法は、筆記試験のみです。90%が五肢択一問題(マークシート方式)、10%が記述式問題となっています。
合格基準と合格率
合格基準は、理論領域(秘書の資質、職務知識、一般知識)、実技領域(マナー・接遇、技能)ともに、それぞれの得点が60%以上の正解率の時合格となります。第112回 (2017年6月18日実施)検定試験の受験者数は、32,472名、合格者数、18,698名、合格率は57.6%でした。
受験資格
制限はありません。学歴・年齢・性別等に関わらず、どなたでも受験できます。
試験実施日と申込期間
原則として2月、6月、11月に実施されます。
試験日のおよそ2ヶ月前から1ヶ月前までが受付期間になります。
2017年の実施予定日は
11月12日(日)
(※受付期間は、9月1日(金)~10月11日(水))
2018年の実施予定日は
2月11日(日)
(※受付期間は、12月8日(金)~1月16日(火))
申込方法
インターネット申込
下記URLよりお申し込みいただけます。お支払いはクレジットカード、コンビニ決済の2つの方法があります。
書店申込
全国の書店で願書を入手できます、願書記入後、書店にて受験料を支払い、書店から渡される「専用封筒」にて郵送で協会に発送します。
検定料
検定料は、3,800円です。
過去参考問題
次の用語の説明の中から不適当と思われるものを一つ選びなさい。
1. 「監査」とは、会社などの業務や会計を監査し検査すること。
2. 「定款」とは、会社の経営方針や服務規定を定めて文書にしたもの。
3. 「登記」とは、身分や不動産の権利を登記所の帳簿に記載すること。
4. 「上場会社」とは、発行株式が証券取引所で売買取引されている会社のこと・
5. 「損益分岐点」とは利益の発生と損失の発生の分けれ目となる売上高のこと。(第92回より)
次は秘書A子が、来客への応対や来客を上司に取り次ぐとき行っていることである。中から不適当と思われるものを一つ選びなさい。
1. 不意の来客は用件を聞いて上司に伝え、上司の指示によって対応している。
2. 初めて会う予約客を迎えるときでも、こちらの方から客の名前を言って応対している。
3. 電話中に来客があったときは軽く会釈をし、手で椅子を指し示して座って待ってもらっている。
4. 紹介状を持った来客のときは「拝見いたします」と行って中を確認してから上司に取り次いでいる。
5. 初めての来客で名刺を出さないときは、頼んで名刺をもらい、名刺を持って行い上司に取り次いでいる。(第91回より)
次は文書の日付の書き方である。中から不適当と思われるものを一つ選びなさい
1. 年賀状に「平成21年元旦」
2. 伝言メモの記入日を「11/10」
3. お歳暮の添え状に「平成20年12月吉日」
4. 部内会議の通知状の発信日を「H20.11.10」
5. 新入社員歓迎会の案内状の発信日を「2008.11.10」(第86回より)
まとめ
検定は知識を証明するだけでなく、就職や転職に対する意欲や向上心などの証明にもなり、就職活動や転職活動において、取得により市場価値が上がります。秘書検定は比較的難易度が低い試験ですので、低コストで、比較的少ない労力で取れる検定です。秘書職に興味がある人はもちろん、社会人基礎力をあげたい方にもオススメの検定試験です。