愛の形は人それぞれ。何が正解で不正解か、それは決して他人が推し量れるようなものではありません。しかし、それでも時々不安になることはありませんか?人を好きになることがどういうものなのか。果たして自分は本当にパートナーを愛していると言えるのか。
今回はパートナーに対する愛について疑問を感じたときに振り返ってみていただきたいことをご紹介します。
彼のために、あなたは何ができますか?
人を愛するというのは、相手に自分の心を差し出すようなものだと捉えています。たった1つしかない心を「さぁ、どうぞ。お好きになさって」と相手に渡す。でも、だからといってお相手から同じように心をもらえるとは限らない。それどころか、大切な大切なあなたの心を無残に扱われる可能性だってあるのです。
その高いリスクを負ってまで、あなたは好きな彼に自分の全てを差し出すことはできますか?たとえ傷ついても、たとえ辛くても相手を信じて、受け入れて、気持ちを素直に伝え続けていくことはできますか?
私は誰かを愛することを知るまでは、こんな気持ちを何一つ理解することができませんでした。それどころかクサイ台詞を吐く三流の恋愛映画のような馴れ合いは嫌いとさえ思っていました。だって傷つくことは嫌だし、自分が常に相手より優位に立っていたい。そうした恋愛ばかりしてきたのです。人を本気で好きになるって、なんか自分が見えていない人みたいでダサいと……。
愛する豊かさを実感できていますか?
しかし本当の意味で愛するというのは、我を忘れて情熱的に愛するというのとはまた違うものなのだと理解することができました。むしろ、自我をコントロールすることが大切です。お相手の気持ちを優先し、感情的にならずにお相手を信じること。もし自分が与えた分だけの愛情を貰えなくても、それでも良いと思える強い心を持つこと。
誰かを愛するというのは、傷つくリスクはあるのですが、それ以上に自分の愛に対する自信と強い精神性を身につけることができるのです。あくまで私個人の意見ではありますが、傷つくのを覚悟で人を好きになると、なんとも言えない内側からみなぎる豊かさが手に入るような気分になります。
おそらく、誰かから与えてもらわずとも既に自分の中に豊かな愛情があることを深く実感できるからかもしれません。愛されることを強く望む方ほど、愛する喜びを学ぶことで本当に欲していた愛情が手に入るのではないでしょうか。
彼が生きている。それだけで幸せと思えますか?
人を愛するようになると、当然ですが幸せな気持ちに満たされるようになります。それはたとえお相手とお付き合いをしていなくても……です。心から好きだと思える人に出会えるというのは滅多にありません。だからこそ、全身全霊で好きだなと思えるお相手ができた時、そのお相手の存在に感謝をし、幸せな気分になれます。
極論ではありますが、彼が生きているというだけで充分幸せになれるのですね。好きな人がいるだけで多幸感に包まれるというのは、彼がいなくならない限り永遠に消えることはない幸福を手に入れたと同じこと。
そしてそんな幸福に満ち溢れている人になれたら自然と家族や友人、知人、見知らぬ人にも優しさを与えられるようになっていくのです。
人を好きになる=人間力が高まる
愛情に本物も偽物もないと思っています。だからこそ、本当の愛……と表現するのはいささか陳腐ではありますが、それでも心から人を好きになると今回ご紹介したような心の変化が生まれます。
そして人を好きになって、その人とわかり合おうと努力をする過程で、自分に自信が生まれ、結果として人間力がどんどん高まるようになっていくのです。もしあなたが今している恋愛で、そのような実感があれば間違いなく、あなたはお相手を愛しているしその愛情に自信を持って良いのではないでしょうか。
もし、ご自身のお相手に対する愛がそれほどのものではないと、どこかで思う場合は今一度彼のどのようなところが好きなのか、なぜお付き合いをしているのかなどを含めてパートナーを見つける時間を作ってみてくださいね。