お金のプロに聞いた! 特別定額給付金の10万円を使ったかしこい使い方



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新しい感染症が世界規模で広まったおかげで、一時私たちの生活は大きく停滞してしまいました。その補填として、国から特別定額給付金が支給されることになりました。金額はひとり10万円です。
さて、10万円の給付金ですが、みなさんはどのように使いますか?
もしも、みなさんがこの給付金を生活費にまわすことなく、余裕資金として利用できるのなら、この10万円を元手にしてお金の運用を、投資を始めてみませんか。

どうして投資をするの?

私たちの生活には、お金が必要です。だから「もしものため」に貯蓄をするのはとても良いことだと思います。しかし貯蓄だけで良いのでしょうか。今の低金利の時代では、銀行にお金を預けたとしてもお金は増えていきません。そこで、お金を運用して効率的にお金を増やすことが重要になってきます。

10万円でできる投資ってあるの?

たくさんの投資方法があるのですが、10万円で始めるのなら、以下の3つを取り上げます。
・株式投資
・FX
・投資信託
それぞれの内容をみていきましょう。

株式投資とは?

企業が事業資金を得るために発行する株式を売買することで利益を出すものです。株式を買って、高くなったら売ると、差額が利益となります。このほかにも、投資額に応じて配当金が入ってくる、株主優待をもらえることがあります。
10万円で購入できる株は、約2500社(2020年5月現在で)あります。けっこう選択肢が多いですよね。有名な会社もありますので、気になる会社の株価を調べてみると良いでしょう。

FXってなに?

少額から投資できる投資方法として、FXがあります。
FXは①2つの国の通貨を売買することで利益を出す、また②国ごとに違う政策金利の差で利益を出すものです。
①ですが、通貨はそれぞれ価格が上下するので、買ったときの価格よりも上がったときに売却すれば利益が出ます。
②の政策金利の差で利益を出すとは、日本の金利はマイナス0.1%と低くて、他国の金利と差があります。低金利の日本円を売って、高い金利の通貨を買うと、金利差を調整するポイントがもらえます。それをスワップポイントといいます。毎日スワップポイントが付いてくるので、貯まってくるのが楽しみになります。
2020年5月のデータ(※1)において、政策金利の高いと有名なトルコの政策金利は8.25%、南アフリカは3.75%です。日本との金利差が大きくて魅力的ですよね。しかし、これらは通貨自体に不安があるので注意が必要です。価格の暴落などリスクも含んでいますから、リスクバランスを考えて、購入する通貨を選ぶといいですね。

(※1)松井証券サイトより https://www.matsui.co.jp/market/fx/interest/

投資信託とは

投資家が出した資金をあつめて、プロが運用して、その利益が分配されることで利益が得られます。投資する額が少額からでも可能なこと、また投資信託は運用先が分散されているので、投資先を一か所に集中することのリスクを減らす(分散投資)ことができることで、人気です。
投資信託は数千本のメニューがあって、選ぶのが大変です。基本として、日本株、日本債券、外国株、外国債券を4分の1ずつの比率で持つことが推奨されています。

新しい投資方法!ロボアドバイザーを活用

投資信託でメニューを選べないというときには、AIの力を借りてみるのはいかがでしょうか。自分の希望をいくつか入力すると、それに応じてロボアドバイザーが投資を助けてくれます。
大きく2種類あって、ひとつは投資に対するアドバイスをくれるもの。もうひとつは、その人に合った投資信託を選んで、運用してくれる投資一任型のお任せタイプです。専門的な知識がなくてもOKですし、ほったらかしで運用することができるので、人気があります。もちろん少額から始めることができます。

税制優遇策を活用しよう

投資信託、株式投資をするなら、目的に応じてNISA、つみたてNISA、iDeCoの制度を利用したいですね。
比較的短期(5年程度)で運用したいなら、NISA口座を作ってその口座で投資信託や株式投資をしましょう。
長期(10~20年程度)で運用したいならつみたてNISA口座で積み立てつつ、時間をかけて運用していくのもよいでしょう。
老後資金を準備したいなら、iDeCo口座を作って積み立てを始めましょう。
NISA、つみたてNISA、iDeCoはいずれも、通常の投資信託で運用すると徴収されていく運用益に対する税金がかからない、といった税金面で優遇された制度です。国がわざわざ税制優遇をしてくれているのですから、これらの制度を利用すること自体が節税になります。

まとめ

いかがでしょうか。10万円で投資できる方法は、案外多いと思いませんか?どの方法を選ぶかは、人それぞれです。自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
投資を勧める理由はひとつです。銀行に預金を積んでいてもお金は増えないからです。
投資を無理強いするつもりはないですし、いやいや始める必要もありませんが、投資をしている人としていない人には、この先なにか差がついていくのかもしれません。
将来の環境変化に備えて、10万円が国から給付されるということをチャンスと思って、少額からでも投資デビューをするのも良いのではないかと思います。