なるべく好条件の会社に…! 転職活動時、うまく人材紹介会社を利用するコツ



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Cinq読者の皆さま、おはようございます。キャリアアドバイザーAです。
今朝のご機嫌はいかがですか?
今年の夏は、特別な過ごし方の夏になりますね。帰省する人も自粛する人も、それぞれじっくり考えた上で行動されると思います。
私は甲子園の高校野球大会が好きで、毎年優勝校を職場の同僚と予想しあって楽しんでいました。今年はそれらもコロナ影響で中止。寂しいですね。いろんな部活で頑張ってきていた高校生たちが、インターハイ等の最後の舞台を取り上げられて悔しい思いをしていると思うと切ないです。中には小学生から続けてきた活動の総決算の場であるはずだった大会が中止になってしまった方もいると思います。学生さんたちがこれほどの我慢をしているのですから、私たち大人も、少しずつ我慢しあい譲り合ってコロナ禍を乗り越えていけたらいいなと思います。

転職時に、紹介会社を利用するコツ

さて、今日のこのコラムのテーマは、「転職時に紹介会社を利用するコツ」についてです。
あなたはこんな【もったいない】紹介会社の使い方をしていませんか?

今はリモート面談も増えてきていると思いますが、人材紹介会社に登録すると必ず「面談」というステップが入ります。
そんな時、よくある反応をご紹介します。

1.「え、どうしても行かなくちゃですか?私現職中で時間ないんですけど」
2.「私が希望している案件があるんだったら行きますけど、そうでないなら無駄」
3.「書類だけ見て貰えばいいんで、お宅が持っている案件から私に良い案件紹介してよ」

まず、皆さまに覚えておいていただきたいのは「人材紹介会社」を利用して転職するのであれば、「キャリアコンサルタントを味方に」しないと意味がないですよ!ということです。
皆さまは、友人との会話で1.2.3.のような反応になるでしょうか?味方になってほしい人にこんな態度をとるでしょうか?こんな態度はNGという反応例とその理由について詳しくお伝えします。

「人材紹介会社との面談が面倒…できればやりたくないんですけど」という態度

1.についてですが、現職中で面談に行く時間がないのであれば、たとえ書類選考が通過しても企業に「面接」に行く時間も取れない、ということですか?それでは転職活動のしようがありません。
「人材紹介会社との面談と企業面接は別ですよ。面接は有給休暇を使います。」と仰る方もいると思います。その場合、土日の面談が設定できないか相談してみましょう。
大抵のキャリアコンサルタントは、「数字になりそうな候補者のためなら、土日でも時間外でも出勤する」ひとたちです。
もし、「土日や時間外の面談の調整は難しい」と断られてしまう場合、厳しい現実ですが、「あなたの経歴は数字になりそうもないので、平日のビジネスアワーでないと対応が難しい」と判断された。ということです。

「私が希望している案件があるんだったら行きますけど、そうでないなら無駄」

2.のケースですが、「希望している案件があるかどうか」は、タイミングに依ります。
ホームページ掲載時には募集中であっても、その週末には内定者が出て、案件自体クローズ。というケースは多々あります。求人案件には常に動きがあるのです。
中には応募書類に「どんな希望があるのか記載していない」にも関わらず「希望する案件はありますか?」と聞いて来られる転職者もいます。
「…その希望内容をじっくりお聞きするための面談なんですけど…」と、キャリアコンサルタントがガックリ来るやりとりです。

3.「書類だけ見て貰えばいいんで、お宅が持っている案件から私に良い案件紹介してよ」

3.についても同様です。
「私に良い案件」を紹介してほしい。と一口に言いますが、「良い」案件の定義は人によって千差万別。
たとえば【看護師】という職種に絞っても、転職者によって「ライフワークバランスを整えたい。土日祝休めるクリニックに転職したい」という人もいれば、「技術を磨きたいので急性期病棟で働きたい」という人もいます。「病院勤務ではなく施設で働きたい」という意向は共通していたとしても、「効率よく稼ぎたいから夜勤専従で」という人と、「リハビリに力を入れている施設で働きたい」という人とでは、提案する施設の種類が変わってくるわけです。「良い案件」と一口にいっても希望の中身にはこれだけ差が出ます。

「これだけの情報なら電話のヒアリングで十分じゃない?わざわざ会う必要ある?」という意見もあると思いますが、キャリアコンサルタントは面談時の佇まいや直接話してみた雰囲気から「高級老人ホームでの接遇もできる人なのか」や「一見不愛想に見えるけれどテキパキした身のこなしで、●●病院が採用しそうな人材だ」等の情報収集をするものです。

こういった情報が提供できることこそ、真の「人材紹介会社を使う意義」だと思うのです。
この働きがない人材紹介会社は、ただの書類の受け渡し機能であるというだけ。AIにすぐに代替されるサービスです(キャリアコンサルタント自身もこれは肝に銘じるべきかと思います)。
面談時にはこういった情報収集をされる(商材としての自分の価値を判断される)という意識は、頭の片隅に置いておいたほうが良いと思います。

選考中の案件を隠す・他のコンサルタントとの進捗を隠す

複数の紹介会社を使って転職活動することはごく当たり前のことですが、中にはその進捗を隠す方がいらっしゃいます。一番困るのが、選考が進んで最終面談時、内定条件を引き出した後に「実は他社からも内定が出ていて、そこからは●●万円の提示がされているんです」等の「後出しじゃんけん」がされるケース。
最初から内定時の金額交渉をするつもりがあるのであれば、予め「●●の選考もうけている」ことや「最低●●万円は欲しい」と双方のキャリアコンサルタントに伝えておくべきではないかと思います。

スケジュール調整や金額調整をすることもキャリアコンサルタントの仕事なので、正直に状況を相談していただければ、その転職者にとってよりよい条件を引き出すためにより一層努力するようになると思います。
要は、相談する【タイミング】なのです。年収を最終交渉して、「内定通知書」等の正式書類に起こしていただいた後で「実はもう50万円年収を上げてほしい。他社がその金額を上回ってきているので」と言われたとしても、覆すことは難しいです。
ご自身が今所属している会社を想像して貰えばわかると思いますが、「正式書類」は様々な決裁者の手を経て作られるものです。一度決裁されたものは、簡単には覆らないのは組織としてごく当たり前のことなのです。

年収の交渉にはご注意を

仮に、交渉がうまくいき、入社を決めたとしましょう。あなたは「結構強引な年収交渉をしてきた転職者」としてその会社に中途入社することになるわけです。
より強く、早くに「結果」が求められる状況での入社になることを覚悟したほうが良いでしょう。
入社後の居心地を考えると、「強引な年収交渉」をするより、入社後の成果をじっくりみてもらって評価され、年収を上げていくほうが健全ではないかと思います。

では、今日はこの辺で。またお目にかかりましょう!

キャリアアドバイザーA