【資格取得にも】効率的に学びを吸収!正しい勉強法が身に付く心理効果まとめ



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自宅で過ごす時間が増えた今、皆さんは今後のキャリアをどう考えていますか?
新型コロナウイルスで経済的・心理的な影響を受けた方は多いもの。

「今のうちに何かできること」を探している方や「副業を始めたい」と考えている人は増加傾向にあります。資格取得や新しい知識を身につけたいと、学びに意欲が増している方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、効率よく学びを吸収したいという人におすすめの心理効果をご紹介。

学びを決意したもののやる気が出ない日や、学んだことを効率よく記憶に残す方法について知っておきましょう!

【作業興奮】やる気が出ない時も「とりあえず」ではじめてみるとやる気がでる

なんだかやる気が出ないな…。
そんな消極的な日でも、とりあえずイスに座って本を開くなど、「とりあえず」ではじめる癖をつけましょう。

最初はやる気がなかったことでも、少し始めると次第にやる気が増していくはずです。これは「作業興奮」という心理効果で、ドイツの心理学者エミール・クレペリンが名付けたものです。

作業をしているうちに“やる気ホルモン”とも呼ばれる甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)やドーパミンが分泌されることで、「キリの良いところまで学びたい」というように意欲がわいてくるのだとか。なんとなくでも、はじめることができれば自然と学びが習得できていくはずです。

【間隔練習】テスト前に「詰め込む」より間隔をあけて「繰り返す」が正解!

学生時代、テスト前は一夜漬けで勉強していた…という人も多いかもしれません。けれど、一夜漬けのように短期間で集中して覚えた内容(集中学習)は記憶に残りづらいもの。

間隔練習とは、集中学習の逆で、勉強と勉強の間を一定時間空けて複数回勉強することをいいます。
また、この間隔練習では「忘れたころにもう一度学ぶ」というのが効果的だという論文も発表されています。

つまり、勉強は短期的に行うのではなく長期的に振り返り復習しながら学ぶことで記憶に定着するということ。時間をたくさんかけるより、続けることが効果的だということがわかっています。

集中学習よりも分散学習の方が長期的な記憶保持を促進することが示されている。http://www.kansai-u.ac.jp/fl/publication/pdf_department/19/35nakata.pdf

【交互練習】2種類以上の科目や技術を交互に学ぶことで効率良い学びが手に入る

一つ覚えたら、また次のものを覚える…。このように一つ一つの教科に分けて勉強を進めている方もいるかもしれません。
けれど、交互練習(インターリーブ)という心理効果が勉強には効果的だと言われています。これは簡単にいうと、2種類以上の科目や技術を交互に学ぶことです。

カルフォルニア大学の心理学者ロバート・ビョークは「テニスをするなら、サーブを1時間練習するのではなく、バックハンドやボレー、オーバーヘッド・スマッシュ、フットワークなど幅広い技能を混ぜて練習することが大事だ」という発言も残しています。

ひとつずつ順番に終わらせて次のことに取り組むのではなく、集中力が途切れたところで違う教科や違う範囲の勉強を交互に盛り込むことで、効率の良い学びができるのだとか。

【精緻化】テキストを丸暗記するより、自分で説明した方が記憶に残る

テキストや問題を丸暗記で覚えるのではなく、自分の言葉で説明したり、べつの何かに例えてみたり、すでに知っている知識と関連づけること。これを精緻化と呼びます。

学んだ内容を丸ごと覚えるだけでは、本当の意味でその問題が理解できたとはいえませんが、テキストを噛み砕いて自分の言葉で置き換えられるようになると、より深い理解ができ記憶に残るというものです。

勉強する時は、ひたすらインプットをするのではなく、適度にアウトプットを意識しながらより理解を深め記憶に残るようにしていきましょう。

受け皿を整えて効率よく学んで!

いかがでしたか?
どれだけ勉強したいと思って教材を増やしても、記憶に残らなければ意味がありませんし、やる気を失って中断してしまっては無駄な出費を重ねるだけ。このような心理効果を理解しながら、吸収できる自分をまずは作っておきましょう! 受け皿が整っていればきっと効率よく記憶に残るはず。学生のころに知りたかった……と思うような記憶の作り方に基づいた勉強法がいくつもありますが、学びはいつ始めても遅すぎることはありません。さらなるスキルアップを目指して頑張りましょう!