女性の活躍が進んでいる今ですが、まだまだ数多くの社会課題があります。その背景にあるのがライフステージの変化。柔軟な働き方が選べず「仕事と妊活の両立の難しさ」を痛感している方も多くいます。
不妊の可能性に悩み、検査や治療に取り組んでいるカップルは約3組に1組いる（国立社会保障・人口問題研究所「第 15 回出生動向基本調査」(2015年6月）より）というデータもあるほどなのに、働きながらの妊活や不妊治療が難しく、会社を辞めるしかない……と追い詰められてしまう女性もいるのが実情なのです。
子どもが欲しいのに、なかなかできない……。
そう悩み始めたら妊活のはじめどきかも。妊活中はお金がかかることや、会社勤めの場合は両立が難しいことなど、悩みもたくさんあります。そんなリアルな妊活実情を知るため、Cinqでは株式会社ファミワン協力の元「仕事と妊活」についての連載をスタート！
今回は、妊娠しやすい体質かを確認する方法と体質改善について教えて頂きます。
まずは妊娠しずらい体質になっていないかチェック！
思い当たるチェック項目はありましたか？ どれも働く女性なら当てはまりやすい内容ばかりだと思いますが、1つでもあった場合、それが妊娠しずらくなる原因になっている可能性もあります。
当てはまるものばかり……どこから対策を取っていけば良いの？
1つずつできることから始めましょう。
急に完璧な対策をとると、長続きしないことがあります。また、誰かの対策が自分にとってベストな対策とは限りません。それぞれ生活する中で取り入れることができる対策は異なりますから、自分の今の生活の中で無理のない範囲で対策を考えると良いでしょう。
例えば「甘いものを取りすぎている」「太りすぎている」という項目が当てはまる場合、減量したり生活習慣を見直す必要があります。だからと言って、極端に食べない、ということでは逆に健康を害してしまいます。
炭水化物に偏りすぎずバランスよく食事を取る。間食をしていい日、しない日を決める。など小さなステップから始めることがポイントです。結果が出てくると、また次のステップに進めたくもなりモチベ―ジョンアップにもつながります。
対策と合わせて、積極的に摂取しておきたい栄養素もチェック
葉酸サプリメントは、妊娠を意識された時から必要なものになります。現在の日本人の食生活では葉酸を必要量取ることは難しいと言われています。そのためサプリメントの摂取が推奨されています。
そのほかにも、鉄、ミネラル、ビタミンD、亜鉛、カルシウムなどが必要な栄養素として言われています。食事から摂取できることが吸収率から考えても望ましいですが、不足しがちな栄養素に関してはサプリメントを上手に取り入れてあげると良いでしょう。
婦人科でより精密な検査も可能
セルフチェックで当てはまるものが多くて不安な人や、より精密な検査を受けたい場合は婦人科でブライダルチェックという名目で受けることができます。
妊娠、出産の妨げになるような病気がないか専門家に調べてもらうことで、安心して妊娠・出産に臨むことができます。
検査の内容としては「採血」、「超音波検査」の２つをすることが多いです。
採血では、感染症の有無、ホルモンバランス、またA M H（アンチミュラー管ホルモン）などを測ります。また、超音波検査では子宮や卵巣の形、大きさ、また子宮筋腫や卵巣嚢腫などがないかなどの確認をします。
費用は3〜5万円程度です。また、最近ではカップルで受けられるブライダルチェックもあり、男性の性感染症検査や精液検査などが含まれているプランもあるようです。
このブライダルチェックのほかに必要なのは卵管の検査と精液検査です。もし、すぐにでも妊娠を希望の場合は、不妊検査として進めていくことが良いかと思います。
教えてくれたのはこの人！
西岡有可（にしおか ゆか）
株式会社ファミワン 代表看護師
不妊症看護認定看護師
看護学修士
大学院にて「不妊治療を受ける女性の思いとかかわり」の研究に取り組みつつ、国立成育医療研究センター生殖医療外来にて勤務。その後、生殖医療専門クリニックにて10年勤務。第16回生殖看護学会優秀賞受賞。某IT企業「妊活コンシェルジュ」として企業内妊活相談担当。ファミワンのアドバイザーとして、LINEサービス「famione」のアドバイスを担当。フジテレビドラマ「隣の家族は青く見える」医療監修、企業・ホテルにて社員様向け、ご夫婦様向けに妊活に関するセミナーを担当。
多様な働き方をつなぐ「ファミワンキャリア」
仕事をしていると、忙しくて妊活の情報を得ることが難しいこともあります。また、「どの情報を選んで良いのか分からない」といった声も。
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