営業は大切だからこそ効率を重視するべき
個人事業主になったり自営業を始めたりすると、自分が好きなことや得意とすることを仕事にすることができますし、嫌な上司などもいないので、自由に仕事ができるというメリットがあります。
その反面、全ての業務を自分で行わなければならないので、本業にかける時間が少なくなるというデメリットも多いです。
本業の他にしなければならないことと言ったら、経理や総務的な雑務もありますが、個人事業主や自営業者にとって一番の負担となるのが、営業でしょう。
好きな仕事をしたくても、仕事を受注できなければ何も始まりません。
サラリーマン時代に営業経験があれば、それほど苦もなく営業活動を行うことができるでしょうが、営業経験が全くない人であれば、何から手をつけたら良いかわからないものです。
営業活動がスムーズに行くことで安定した受注を実現できるわけですから、営業活動を疎かにすることはできません。
しかし、営業活動ばかりに時間をかけていたら、本業にかける時間がなくなってしまいますから、効率的な営業活動をするように心がけていかなければなりません。
フリーランスの効率的な営業方法とは?
HPやSNSで情報発信
フリーランスになって、まず一番抵抗なく行える営業活動と言えば、自社のホームページやSNSを使った営業活動でしょう。
SNSの代表的なものを挙げると、FacebookやInstagram、twitterなどがあります。
自社のホームページと併せて、これらのSNSを使用することで、自分の作品や自分の仕事に対する考え方、自社の情報などを毎日更新していきます。
すぐにファンができるわけではないですが、毎日コツコツ行うことで、最初は少しずつかもしれませんが、自社の商品やサービスに興味を持ってもらうことができます。
ただ毎日コンテンツをアップしていくだけではファンを増やすことはできません。
多くの人が興味を持って自分のページに来てもらえるように、SEO対策など戦略を練らなければ、それこそ訪問者0の毎日が続くでしょう。
ホームページやSNSでの情報発信はハードルが低く、誰でもできる営業活動ですが、ネットでの営業方法を勉強した上で行わなければ努力が無駄になってしまうので、注意が必要です。
広告を出す(Web広告、SNS広告など)
自社の商品やサービスをもっと多くの人に知ってもらうために、Web上に広告を出してみましょう。
GoogleやYahooでは、広告の知識が乏しいフリーランスの人でも使いやすいようなWeb広告のサービスを行っています。
Googleの広告では、オンラインで自社の商品やサービスに近い内容を検索しているユーザーに、自社の広告を出してくれます。
Googleのサービスを使えば、面倒な広告予算管理も簡単にできますし、エンゲージメントが発生した時にだけ費用が発生するようになっていますので、安心して始めることができます。
Yahooの広告の場合は、難しい広告の設定を無料で行ってくれます。
具体的には、キーワードの設定や広告の文章、入札の価格、広告の運用・管理などを全て無料で代行してくれるので、手間がかかりません。
しかも、その後もサポートを受けることができるので、本業が忙しく、営業活動まで手が回らないフリーランスの人におすすめと言えるでしょう。
メール・電話でアプローチ
従来の営業と同じ方法ですが、メールや電話でアプローチをするのも、フリーランスの営業活動として有効な方法です。
ただし、メールや電話でのアプローチは相手の顔が見えませんので、対面の時よりももっと丁寧で誠実な対応をするように、心がけなくてはなりません。
また、メールや電話でのアプローチは時として、相手が不快に思う可能性も高いので、アピールのタイミングや内容などは十分に吟味してから行うようにしてください。
クラウドソーシングを利用する
営業活動をどうしてもしたくないという場合は、クラウドワークスやランサーズなどのようなクラウドソーシングのサイトを使うと良いでしょう。
仕事を検索して受注をしていく方式なので、営業活動はあまりしなくても良いです。また、自分のページ上にポートフォリオも出来上がりますので、簡単に自分の作品を紹介することができます。
営業活動をしなくても良いですし、仕事を探しやすいというメリットがありますが、手数料を差し引かれてしまいますから、実績を積む間は利用して、その後は自分で営業していくことをおすすめします。
お客様や知人に紹介してもらう
フリーランスで仕事をしている人の約8割が人脈で仕事を受注しているというデータがあるほど、この方法は一番固い案件ゲット方法となっています。
確かに、人脈で仕事をゲットしていくのは、すでに信頼関係が成り立っているので、安心して仕事ができるというメリットがあります。
しかし、人脈に広がりがなくなると、新しい業界の仕事をゲットできる確率が下がってしましますから、常に人脈を広げていくという努力は必要でしょう。
営業代行依頼する
営業はどうしても苦手だと言う人には、営業のプロにお願いするという方法もあります。
テレアポやマーケットリサーチなども行ってくれるので、安心して営業を依頼できます。
営業代行への支払いは固定報酬型と成果報酬型がありますが、どちらにせよ大きな利益が上がらなければ、フリーランスにとってかなり大きな負担となることは事実です。
自社の利益をよく考えて利用するようにしてください。
営業をする前に準備しておくことリスト
自己分析とアピールポイント
自社の商品やサービスを売り込む場合は、まず自分の強みは何かなど、自己分析をしておくことが大切です。
自分は他人と比べてどのような仕事ができるのか、アピールできることを把握しておきましょう。
ポートフォリオ作成
自分の過去の実績や作品をまとめたポートフォリオを作成しておきましょう。
webポートフォリオを作成しておいて、そのURLを名刺に掲載しておけば、立派な営業活動となります。
説明資料作りやコンテンツ作り
ポートフォリオと同じく、自社の商品やサービスを説明したチラシやパンフレットを作ったり、webサイトを作ったりすることも営業活動として有効です。
営業先リストの作成
全く自社の商品とは関係のない会社に営業をしてみても、ほとんど興味を持ってもらえないでしょう。
もちろん、意外な会社に興味を持ってもらうこともありますから、全く無意味だとは言えませんが、効率よく営業をしていくために、営業先リストを作っておいて、営業活動をした方が良いでしょう。
営業の会話シミュレーション
営業の仕事をした経験がある人ならお分かりだと思いますが、営業の初心者の場合、よく営業の会話のシミュレーションを社内で行ってから、現場に出ることがほとんどです。
どんなに会話を覚えても、実際にお客様の前に立つと頭が真っ白になることが多いので、営業を行う場合は何度も会話の練習をしておきましょう。
うまくいくコツ
早く受注したいからといって、一方的な売り込みをするのは厳禁です。
お客様のご要望を聞き、不安や悩みを解決できるような提案をしていくことが大切です。
営業活動はすぐに結果が出ないことが多いですから、諦めずに続けていきましょう。
そして、うまく行かなかった時は反省しつつ、営業活動を改善していくことも忘れないでください。
効率的に営業をして、安定して稼げるように
フリーランスは自分の時間を自由に使える反面、すべての業務を自分で行わなけてはなりません。
その中でも営業は仕事の稼ぎともなる基盤ですから効率よく営業活動をして他の業務の時間を確保してどんどん稼いでいきましょう。