こんな仕事やりたくない……
「面倒くさい仕事だな……」
「なんでこんな事、私がやらなきゃいけないんだろう」
社会人になると面倒くさい仕事って、どうしても出てきますよね。締め切りを設けられたわけではないから、やらなきゃやらなきゃとは思いつつも、ついつい「後でいいか」と先延ばしにしてしまう。だけどそんな、気の向かない仕事こそ早めに処理をするべきなんだって、知っていますか?
『エメットの法則』を知っている?
これは、タイムマネジメントの専門家、リタ・エメットが説いた言葉です。
仕事を先延ばしにすることは、片付けることより倍の時間とエネルギーを要する
面倒くさいこと、やりたくない仕事をついつい先延ばしすればするほど、その解決には時間がかかるということを意味しています。「やりたくない」の気持ちが先行してしまうことで、取り組むまでにどんどん時間が経過してしまいます。それによって、こういったことをやる必要がある、といった仕事の輪郭が徐々にぼやけていってしまうのです。そんなぼやけた視界を持って取り組んだ仕事に、自分の力が全力で発揮されることはあるでしょうか? 成果がついてくるのでしょうか?
仕事を先延ばしにすることで、その問題解決に余計な手間とエネルギーを使ってしまうのです。
仕事とは、人と人とが信頼関係を結び、取り組むものでもあります。仕事を先延ばしにしてしまうことによって大切な人間関係が失われてしまう可能性もあるのです。
クレーム処理対応がそのわかりやすい一例。直接的な問題に向き合わずにいることで、いつの間にかそのクレームが拡散されてしまい、大炎上……。なんてことも最近は少なくはありませんよね。
小さなアクシデントが、いつの間にか取返しのつかないような大問題になってしまう前に、私たちは問題と向き合う必要があるのです。
やりたくない仕事こそ、早めに処理を
「やろうと思ってた」の一言から卒業!
やりたくないことを増やしてしまうことで、あなたのストレスはどんどん溜まっていく一方。
「あとでやろうと思ってた」
「今やらやるつもりだった」というような言い訳とはおさらばしましょう。
後々自分に返ってくるリスクを考えて、やりたくない仕事こそ早めに処理する姿勢を忘れずに。
やりたいことをするためには、またそれに喜びを感じるためには、やりたくないことを乗り越える強さも必要になると覚えておいてください。
どうしてそれがやりたくないのか? どうしたら少しでも自分の心理抵抗を小さくすることができるのか? と業務プロセスを分解して、なるべく早めにその業務を処理する方向を考えるクセをつけましょう。やりたくないことを処理して、先延ばしする時間を減らすことで、あなたの時間はもっと豊かなものになりますよ。
やりたくないことに出会った時こそ、あなたが成長するチャンス。
エメットの法則を、ぜひ覚えておいてくださいね。