いずれは経験をするときがくるであろう介護。働く女性のみなさんは、仕事と介護の両立についてどう考えているのでしょうか?
ディップ株式会社は、自社で運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」において、「はたらこねっとユーザーアンケート –介護と仕事の両立について-」を実施しました。
多くの人が両立をしたいと思っている
Q1.ご家族の介護が必要になった際、仕事との両立をしたいと思いますか?
家族の介護が必要になった際に、仕事との両立をしたいかどうか尋ねたところ、「仕事と両立したい」88%と多くの方が、介護が必要になっても仕事を続けていきたいといった意向となりました。
これまで積み重ねてきたキャリアを介護によって捨てることは勇気がいること。かと言って、自分の親を放置するわけにもいかないので、両立をしたいと思うのでしょう。
もちろん、金銭面の問題もあります。介護にはデイサービスの利用費や、歩きやすいように家の中に、手すりをつけるなどの改修費など、多額の出費が増えることになります。介護のお金は介護を受ける本人の資産から出すといったことも多いようですが、資産にも限界があり、不足分が出てきてしまうことは少なくなりません。金銭面の余裕を考えると働かざる得ないのです。
Q2.介護を理由に転職や離職した経験はありますか?
実際に介護経験がある方に、介護を理由に転職や離職した経験はあるかどうか尋ねたところ、「そのまま仕事を続けた」(39%)が最も多い回答となりました。次いで「介護と両立できる仕事へ転職した」(31%)、「職場は変えず、時短や休業をとった」(15%)、「離職した」(15%)となり、合わせて61%の人が介護と仕事を両立できるように働き方を変えた回答に。
時短勤務が難しい会社で、時間の融通が利く仕事に転職をしたり、実家が遠方なので帰らざる得ない人もいるようで、環境の変化が少なからずあるようです。
フルタイム勤務で介護もしている人が多数
Q3.仕事と介護の時間配分
介護と仕事を両立している人の時間配分についてのアンケートを表に表したものです。仕事「6時間以上~8時間未満」、介護「2時間以上~4時間未満」の組み合わせが最多で、さらに「8時間以上」働きながら介護をする人も22%いることがわかりました。
ほとんどの人はフルタイムまたはそれ以上働いて、帰宅したら介護もするという結果に。体力も精神的にも負担が大きいことは間違いないでしょう。
介護は育児と違い、終わりが見えません。介護休暇を取る頻度が多いと休みにくいという悩みもでてくるようです。そうなると、フルタイムで働く方が良いと思ってしまいます。
ケアマネージャーを上手に使おう
仕事と上手く両立していくにはケアマネージャー、つまり、自分を色々な面でアシストしてくれる人の存在が欠かせません。プロなので介護のことをよく理解していて、良いアドバイスがもらえます。そのため、自分がどんな働き方をしているのかをしっかり伝えてください。夜が遅くなる仕事であれば、夜間預かってもらえる施設などを紹介してくれます。自分が介護しやすい環境を提案してもらえるので、上手に利用しましょう。
他にも、入浴をしてもらえるプロや、トイレのアシストをするプロなど様々なプロが存在します。料金はかかりますが、介護を一人で頑張ろうとしないことも、長く続けるためのコツです。
仕事と介護を両立するためにも、あなたの負担を減らすためにも制度やサービスは積極的に利用していきましょう。
出典「はたらこねっと ユーザーアンケート –介護と仕事の両立について–」http://www.hatarako.net/pr/2017/0919/