「別に、誰かのせいじゃないでしょ?」感情抜きで仕事ができない女性たち。

「別に、誰かのせいじゃないでしょ?」感情抜きで仕事ができない女性たち。

女性が多い職場は一見華やかに見えて、実は悩み事が絶えない。一緒に働く仲間としての不満、一女性としての葛藤と嫉妬。感情を抜きにして、付き合いができない女性たちについて。


理解できる同性だからこそ、生まれる不調和

同性だからこそ、言えないことがある。

女性が集まる職場は、実は多くの悩み事が集まるブラックホール。一見、華やかににこやかに見えるその裏側で渦巻く不満・嫉妬・欲望。感情を抜きにして、接することができない女性たちについて。

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

疲労と不安による不満・愚痴

仕事量が多すぎて、帰りが22時を越してしまった…。そんな経験、社会人になれば誰だって一度くらいは経験したことがあるはず。だけど、やっぱり体力的にも精神的にも疲労は私たちに悪影響をもたらす。

誰かのせいで、私がこんなにも頑張らなくちゃいけなくなった…。というように、誰かのせいにしたり、ちょっとしたトラブルだって、サッとスライドするように責任転嫁(だって自分のせいだって言われたくないもん)。誤魔化せるようにちょっとした計算だって、脳が勝手にしてくれる。女性はいつだって、準備がいいし頭もいい。

いつまでこうして仕事を頑張り続ければいいかわからない、これが本当に幸せなのか、わからない。不透明なモヤモヤをずっと抱えている(しかもそれってなくならないのもわかってる)からこそ、自分でなく"誰か"を盾に、自分らしさを保つもの。

自己保身がつくる、表と裏の顔

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

"悪者"がいると安定する。

みんな誰だって、攻められると逃げたくなる。だけど、そこに圧倒的な悪者が居るだけで、自分が逃げない理由ができる。ひとりで戦えないなら、誰かと一緒にその悪者を倒せばいい。ズルじゃなくて戦略のひとつだ。そんな作戦会議はいつだって、影のある場所で。

悪者に仕立て上げたその人の前では、下剋上の素振りだって一切見せず、口角を上げるのが女性の特技。当たり障りのない態度、苦手な人とうまくやり過ごす処世術? 本なんて読まなくても、今までの経験で自然と培われてきた。

表で見せる顔と、裏の顔は違う――。モナリザのモデルになった女性だって、非対称な自分をずっと持ってたはずだ。異性が含まれると、"悪口ばかり言ってる人"になるリスクを恐れて、無意識に抑制してしまう愚痴と悪口。だけど女の園では、そんなもの存在しない。

否定も肯定も必ず誰かを傷つける、恋愛・結婚観

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

女性が集まると、必ず付き纏う恋愛や結婚の話題。
お互いにべったりはしない、だけど気軽にプライベートの会話ができるくらいの仲良し度合いで長く付き合っていこうとすると、同じ女性として共通に絡んでくる"恋愛"や"結婚観"の話題がちょうどいいからかもしれない。

やはり女性にとって結婚や出産といえば大きいライフステージの変化。会社としても、急すぎる長期休暇の取得に計画が狂うことも恐れ、同じ女性同士であればと、管理職を含めた女性同士のコミュニケーションを増やす機会をつくることも多い。

年齢も様々に違う女性たちが集まった時に、注意しなければいけないことって実はたくさんある。「彼氏なんていらない、結婚なんてしない」と言ってる女性のすぐ隣には「今付き合っている彼と早く結婚したい!」という後輩が居て、そのまた向かいには「結婚なんてそんなにいいものじゃないよ~」と笑いをこぼす先輩が居る。どれも人それぞれの価値観だから、ウンウン。と頷くことはできても、否定も肯定もできないもの。

だけどそんな曖昧な返事が会話になるわけもなくて、いつもアリかナシか、のはっきりとした選択を迫られる。「いつかは結婚できたらいいな、と思うよ」なんて答えじゃ、逃がしてなんてくれない。

「彼氏とはどうなの?」「そういう話にはならないの?」
恋愛・結婚観に関しての自分の意志は、人が集まると非常に話しづらい。数人で話すならまだしも、人数が多く集まる場では、女性にとってセンシティブな"恋愛観""結婚観"は、否定も肯定も誰かを傷つけることになるから。

知らないうちに上と下で判断する、マウンティング思考

女性は笑顔で、互いを攻撃しあう。
男性が24色で分ける色の区別も、女性は36種類なのが当たり前。身に付けている小物や洋服、タグやブランドだって自然に目についてしまう。そうした視野から入る情報だけでもカテゴリ分けをしてしまう私たちはまるで当たり前かのように、上と下を区別し、それぞれに境界線をつくる。

「この人は自分とは違う」

海を渡ってしまえば当たり前なその考えが、日本では受け入れられないことはすごく多くあって、みんな自分の言葉を飲み込んで、ありきたりなそれを毎日こなしていく。心を動かされた瞬間をSNSにでもシェアしようものなら「承認欲求の塊」だと批判され、女子会を企画すれば「女子といえる年齢じゃない」と足止めされ、流行を追えば「量産型」と罵られる。

海外じゃ当たり前な「セルフィー」も日本じゃ、自撮りは恰好のいじりネタ。
量産型だと言われたその中にもこだわりや芯は存在するのに、そんなものを見ようとはしてくれない。境界線の外側に分類分けされた人は、そこでただ立ち尽くすだけだ。

人の価値観の違いを認められない嫉妬とも似た横向きな感情が始まりにあって、弱点を発見した人がここぞとばかりにそれを持論と懐に入れる。仕事とプライべートの境目も曖昧になって、いまやSNSの投稿にすら自由はない。

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

女性の話題の中心は、女性

昔の人は、本当に素晴らしい言葉をたくさん生み出したと思う。こんなに発展した今でも、いつだって出てくるのは過去の名言や格言だ。そして女性の集団社会の中に居ると、特に使いたくなるのが「出る杭は打たれる」ということわざ。とても日本らしい響きだ。

自分らしさを追求して世界観をつくりたいと考えている一方で、自分らしさをつくることが社会的にいかに難しいことなのかを私たちは否が応にも理解していく。同性同士が集まれば、揉め事や争いはつきもの。争いを求めない、おとなしい日本人だなんて誰が言ったんだろう。

同性だからこそ理解できる、共感できる箇所が多い分、細分化されていく私たちの村社会がいつかもっと細かく散り散りになって、ひとりひとりの"個"を出せるときが来てほしい。甘っちょろいかもしれないけど、傷つけたくないし傷つきたくもない。自ら内に秘めた争いを望んでいる人が居たのなら、だれかがそっと添えてくれる花を、その優しさを感じ取れる「余裕」という最大の武器を、まずは取り戻して欲しい。

Getty logo 25b7f2c61b43cc8578dbdb4391bff44f15fecbfdcfd25ce56be1fa24f6dc74a2

この記事のライター

UNI

コラムニスト。自分みがきのための要素や日常の一コマを切り取って文字にしています。

関連するキーワード


人間関係 同性 職場

関連する投稿


【振り回されない女になる!】大人女子だからこそ知っておきたい、LINEとの上手な付き合い方

【振り回されない女になる!】大人女子だからこそ知っておきたい、LINEとの上手な付き合い方

今や連絡の手段といえば「LINE」。気軽に使うようになったからこそ、LINEで毎日振り回されないように、今一度上手な付き合い方を学んでみて♩


あなたはあなたのままで。他人と比較して落ち込んでしまうときの対処法

あなたはあなたのままで。他人と比較して落ち込んでしまうときの対処法

他人は他人。周りに流されていると、ますますつらくなる!今回は、他人と比較して落ち込んでしまうときの対処法をご紹介いたします。


嫌いな人こそ仲良くするべき? 苦手な上司との付き合いを見直したい

嫌いな人こそ仲良くするべき? 苦手な上司との付き合いを見直したい

あなたの近くにいる嫌いな上司。ほんとは絡みたくないけれど、仕事をしている以上は関わらないわけにはいきません。大人ならではの対処法ってないのでしょうか。


周りから距離を置かれていない? きつい女の特徴

周りから距離を置かれていない? きつい女の特徴

あなたの周りに、言い方や態度に棘があり、思わず距離を置きたくなるような人はいませんか? 他人のことにはすぐ気が付くけれど、自分のことは意外とわからないもの。きつい女と思われる特徴に当てはまっていないかチェックしてみましょう。


SNSがすべてじゃない♡ デジタルから離れて、自分らしさを取り戻す方法

SNSがすべてじゃない♡ デジタルから離れて、自分らしさを取り戻す方法

SNSの世界がすべてじゃない…そう分かっていても、実際に他人の幸せな近況をみると、心が揺れ動く。今回は、自分らしさを取り戻す方法をご紹介します。


最新の投稿


無駄な会議・打ち合わせばかり重ねてない? ファシリテーション能力の鍛え方

無駄な会議・打ち合わせばかり重ねてない? ファシリテーション能力の鍛え方

人数を集めて大掛かりな会議や打ち合わせを重ねているけれど、結局なんの意見もまとまらずにダラダラと時間だけを使ってしまった…。なんてことはありませんか? それぞれのファシリテーション能力というものは違っています。では、どうすればその能力は身に付くのでしょうか?


自信がないのは、過去のトラウマ。未来記憶をたくさん吸収しよう|MY WORK ヒント#15

自信がないのは、過去のトラウマ。未来記憶をたくさん吸収しよう|MY WORK ヒント#15

ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第15回目は、新しいことを始めようとした時に、自信が出ない理由について考えます。


正直きつい!20代を捧げた彼と別れた後の立ち直り方

正直きつい!20代を捧げた彼と別れた後の立ち直り方

20代の一番大事な時期を奪われてしまった…。今は怒りでいっぱいでしょう?でも、大丈夫。きっといつかは、彼以上の人と出会えます。今回は、20代を捧げた彼と別れた後の立ち直り方をご紹介いたします。


お薬手帳は常に所持している? 持ち歩く必要のないアプリがとっても便利!

お薬手帳は常に所持している? 持ち歩く必要のないアプリがとっても便利!

薬を貰うために調剤薬局へ行くときに掲示を求められる「お薬手帳」ですが、つい忘れてしまうことありますよね。常に持ち歩くのは意外とめんどくさいもの。そんな人にオススメなアプリあったのでお教えします。


おうちが一番!おこもり休日を充実させるためのお休みプラン

おうちが一番!おこもり休日を充実させるためのお休みプラン

いつもより、ちょっと元気がないときは、お部屋でゆっくりしましょう。今回は、おこもり休日を充実させるためのお休みプランをご紹介いたします。