嫉妬する・嫉妬される。職場の同僚女性に対して生まれる悔しさと解決法



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何かと、気になる存在のあの子

毎日顔を合わせる職場だからこそ、好きも嫌いも生まれてしまうことってあります。
何かと行動に目がついてしまう可愛いあの子、自分より優秀だと思われている職場の同僚、身近な存在の人に「羨ましい」と思った経験は誰にだってあることでしょう。嫉妬することによって、悔しいと苦しいが入り混じったモヤモヤを感じることもあれば、逆に嫉妬されたことによる面倒臭さを実感したこともあるはず。

こんな人間ならではの嫉妬という感情に、どうやって向き合えばいいのでしょう。

面倒だとわかっていても嫉妬してしまう

あるときに、相談されたことがあります。
「そこまで仕事ができるわけでもないのに、職場メンバーからちやほやされている女性に、なぜか嫉妬してしまう。なんであの子があんなに可愛がられるの?」

同じ女性としてこんな感情を持つのは普通のことなのかもしれません。だけど嫉妬心を持ち続けるのは自分自身にとっても苦しいこと。嫉妬する女の顔は醜い、と聞いたこともあるでしょう。これは、嫉妬心を持つこと自体を醜いと言っているワケではないのです。
けれど、人を妬んでいるときの自分は、自分自身の魅力や自信、努力に一切目をやらず、人の粗を探すことに一生懸命になってしまっています。その時の目の鋭さと冷たさを他の人に見られたら……? きっと恐ろしい表情をしているに違いありません。その表情が醜いと表現されてしまうのです。

嫉妬心に自覚したときこそ、人を斜めから見るのではなく、自己成長のタイミングだと前向きに捉えましょう。

嫉妬を認め、行動を変えることが自己成長へと繋がる

自分より人に好かれる才能がある人、単純に自分よりスキルが上の人など、つい嫉妬の対象となってしまう人は次々に現れます。それは、嫉妬する対象の人が自分の同僚だったり、また年齢が近いなどの共通点があるから。
自分とかけ離れた芸能人や、経営者に嫉妬をすることなんてそうはありませんよね。私たちが嫉妬心を抱く対象は、「自分もああなれるかもしれない」といった対象だと認識しているから。その気付きこそが、自己成長のカギといえるのです。

何かと目についてしまう人、嫉妬心を抱いていしまう人の持つ「羨ましい要因」を分析しましょう。

(例)
人から好かれているのはどうして?→物腰が柔らかく、人当たりがいいから。
なぜあの子ばかり優遇されるの?→積極的に行動・発言しているから。

要因を理解したところで、「私にはあんなことできない」と感じることもあるでしょう。そんな時は、嫉妬の対象となる人がもっていない自分の強みを見つけ、そこを伸ばせば良いのです。

嫉妬の対象である人に目をやってしまう分、自分の良さを消してしまうことはとてももったいないこと。また嫉妬という感情と付き合いながらの仕事や行動は、自分にとってストレスとなってしまいます。誰もが「同じ」になる必要はないのです。自分自身の考えや価値観を押し付ける必要もありません。目立つ存在や評価される人にはそれなりの理由が存在していることを知りながら、自分との違いを理解し、その違いこそを伸ばせる努力に費やしましょう。

嫉妬が及ぼすNG行動

嫉妬が原因でついやってしまいがちなNG行動が、相手を陥れようと愚痴を言える仲間を増やしたり、悪口を言いふらすことです。女性にありがちなチーム行動は、自分を保つための武器になり得ると思ってしまいがちですが、職場においては自分自身の評価を落とす危険性の方が高いのです。他者に気を取られて、自分の仕事と向き合わずに人間関係ばかりを気にしている……。これでは自分自身に評価がついてくるワケがありません。

一つ覚えておいてほしいのは“人の評価を覆すより、自分の評価を伸ばすことの方が圧倒的に簡単”だということです。

「そこまで仕事ができるわけでもないのに、職場メンバーからちやほやされている女性に、なんだか嫉妬してしまう。なんであの子があんなに可愛がられるの?」こう話しかけてきた彼女も、もしかしたら私を、一緒に愚痴を言い合う仲間にしたかったのかもしれません。だけど、私は、正直その人のことを「裏でコソコソ言ってばかりの面倒な人だ」と感じてしまいました。

どんな感情も、持ち合わせてしまったのならば、良く活かしたいものです。

嫉妬された場合には「逃げるが勝ち」の考えを

では逆に、人から嫉妬を受けてしまった時はどうすればいいのでしょうか?
正直に言うと、筆者の周りには嫉妬を受けやすいタイプの女性が多く集まっていると思います。もちろん、私自身が嫉妬を受けた経験もありますが、実際に「上司と親密な関係があるに違いない」、「あの子はきっと夜のお仕事をしているから、色気があるんだ」などとあまりにも理不尽な言われようをしている友人をたくさん見てきました。

嫉妬される人には嫉妬されるなりの理由があるのです。ただ単に目立つ、というだけではなくその雰囲気や行動がそうさせている部分もあるでしょう。そして、自分が目立つということや嫉妬されやすい人間だと、自分自身も認識している人がほとんどです。

だけど、自分自身が嫉妬されやすい人間だと気づいている人は、あまりそこを気にすることをしません。それは一種の“慣れ”でもあるでしょう。自分の行動を説明づける理由も明確に持っているからこそ、評価されるのは当たり前だと自信を持っている人も多いです。だけどそこで、注意するべきなのは、傲慢になりすぎてはいないか? ということ。

羨ましい、でなく嫌われる存在になる前に注意すべきこと

自分に自信を持っているからこそ、つい自己中心的に押し付けてしまう性質は、ときに支配者となってしまうこともあります。

「妬まれることが多い人」が覚えるべきは“逃げるが勝ち、という精神を取り入れる”ことです。自分を理解してもらおうと、説明づけや理由を述べ、相手を打ち負かすといった支配的な欲を持つのではなく、「そう考える人も居るんだ」と理解した上で、落ち着きを持って逃げるが勝ちの精神を利用していきましょう。

無理に自分を理解させることは簡単ではありません。また万人から好かれる努力だと思って謙虚さをアピールしたところで、きっとそれが崩れる時がやってきてしまいます。面倒くささやストレスを持つよりは、ずっと楽になるはずです。

分かり合えないことは普通にある

同性として、または仕事相手として、分かり合えないことはどうしてもあります。どちらの感情にも理由があり、どちらか一方が悪いわけでもありません。もちろん、コミュニケーションをとっていないことや、認識の違いが負の感情を成長させる栄養素となってしまっている可能性もありますが、住む場所から家族構成、育ってきた環境が違う人たちが集まる環境で、全てがそううまくいくはずもないのです。

自分との近さや、違いを実感したときこそ、嫉妬は生まれやすい感情ともいえます。だからこそ、いかにその感情をコントロールし、上手に付き合っていくかを考えるべきなのではないでしょうか。