副業ではなく、多業という働き方
多業という新しいワークスタイル。
一つの仕事だけではなく複数の仕事をもつ人をさしています。
最近ではお仕事以外にNPOに所属する人も増えていて、ボランティア活動も含めたワークスタイルを多業と呼ぶようです。
これからは多業の時代、と知っていても、どのように仕事を広げ、どうやって年収を上げればいいのか、今一つ見えてきませんよね?
今回は、多業という働き方をご紹介します。
一つ目の仕事を安定させるとハードルが下がる
私自身も多業を意識しながら働いているうちの一人ですが、ライター業を始める際にまったくの社会人経験なしの状態から始まっているため、最初はどうすれば仕事が増えるのかイメージさえつきませんでした。
最初は失敗ばかりで、何度もくじけそうになりました。多業という新たな働き方を目指すのであれば、まずは一つのお仕事を徹底的にこなし、基礎の力を身につけることから始めます。
どんな営業方法が効果的なのか、営業に持っていくものは何なのか。契約書は絶対に結んだ方がいいのかどうか、など、細かいことから重要なことまで、すべて一通り把握できるようになると、二個目、三個目の仕事も基礎が分かっているため、とても広げやすくなるのです。
どんなお仕事も広げたいと思ったなら、営業が必要です。人脈は充てにせず、自力で開拓した方が人間関係のトラブルに巻き込まれず、多業スタイルを完成させられます。
最初のうちは、どんな人も実績がない
何もない状態から、地図を完成させるのは容易ではありません。最初のうちは、おそらく営業をかけても「実績がないから無理です」と、断られるでしょう。
しかし、そこから諦めずにどれだけ粘れるか、自分の信念を押し通せるかが、最終的には分かれ道になります。
何度もアタックしているうちにご縁が結ばれ「うちでよければ」と、働く場を提供していただける機会が必ず訪れます。
1か所さえ活動できる場所が見つかれば、あとはそこで実績を積み重ね(なおかつ一定の成果も出しつつ)、その実績をもとに再度、営業をかければ、また一つ新たなお仕事が完成するのです。
時間管理・体調管理をストイックに
本来であれば一人の人が一つの仕事をするのが当たり前とされてきました。しかし今は、一人で何役も演じられる時代。そこで重要になるのは、時間管理と体調管理の徹底です。
私の場合は、元々持病があって体調を崩しやすく、打ち合わせをしなければいけないときは、その日を照準にしながら、食事に関しても、脂っこいものをとらないようにしたり、予定外にお腹がゆるくなったきたらお粥へ変更したりと、徹底的に体調を管理しています。
それでも、体調がつらくお休みをいただく機会もありますが、多業を目指すなら、かなりストイックに毎日を過ごすだけの精神力と体力が必要です。
時間管理についても、手帳やカレンダーをフル活用して、漏れがないように常に細心の注意を払う必要があります。多業だからこそ、ストイックに過ごさないと、自分自身を保てられません。
ストイックに生きるから、楽しい
多業は、自分自身にストイックだからこそ成り立つ働き方ではないかと、思っています。
仕事と食事関係は関係ないようで実はものすごく重要で、アスリートほどとは言いませんが、あれほどのストイックがなければ、おそらく働き方は完成できても長続きしません。
「楽しそう」「稼げそう」という気持ちだけで始めるのではなく、綿密にプランを立てたうえで、新しい働き方の実現を目指しましょう。