「朝活」がいいって聞くけど、なかなか始められない……
デキるビジネスパーソンほど早起きをする。そんなふうに聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 朝早くに起きることで、体内時計が整い夜も熟睡できるようになったり、集中力が高まる時間帯だからこそ趣味や作業に没頭できたり……仕事の連絡がくることのない時間帯だからこそノイズがなく自分の時間を持てるようになったり。心にとっても体にとっても嬉しいことがいっぱいの早起き。
興味がある方も多いことでしょう。
けれど、朝活を始める前につい考えてしまうのが「睡眠時間が減ってしまう」こと。ただでさえ眠気に弱いのに、今の睡眠時間がさらに減ってしまうなんて考えられない…! なんて思っている方もいらっしゃるかもしれません。朝早く起きるようになるということは、当然夜寝る時間を早めることしか方法はありません。しかしそれは自分のライフスタイルを変えるということ。なんとなくハードルが高く感じてしまいますよね。
そこで、まずは朝活初心者の方が「これならできるかも!」と思えるくらいに手軽に始められて「朝活の成果を感じられる方法」をご紹介します。ステップを踏んで、朝型生活をはじめていきましょう。
【STEP1】いつもより10分早起きする(〜2W)
「早起きをしよう!」と思いたった翌日に、いつもの起床時間から、1~2時間早起きしてみたとします。朝から正午の時間帯にかけては頭がスッキリとしていて爽快感があり、心にも余裕がある分気持ちよく過ごせて朝活の良さを実感できることでしょう。けれど、いきなりの早起きは身体が慣れていないので、ずっとその心地よさをキープすることができません。午後過ぎから徐々に眠気や疲れが襲ってきて、結局意味がないと感じてしまうことも。
極端に自分に負荷をかけいることがストレスになり、3日坊主で終わってしまう可能性も高いです。そのため、まずはいつもの起床時間の10分前に起きられるようにはじめてみましょう。始めたばかりは体を慣らすためにも、いつもより少し早めに寝て調節しておくことです。
「朝には弱いけど、夜になると元気になる!」という夜型さんは、寝る前にスマホをいじるのを控えたり、お風呂では湯船に入ること、そしてストレッチをして身体をほぐした状態で寝る体勢に入るのがおすすめ。深部体温をぐっと下げることで眠りに誘導しやすくなります。まずは眠りにつく工夫からはじめて10分早起きしてみましょう。
【STEP2】朝食の時間をとる(2W〜4W)
10分早く起きることに慣れてきたら、ゆっくりと朝食を食べられるくらいの時間を作りましょう。これまでは、時間に余裕がなくて朝ごはんを抜いていた人も、早起きを始めると驚くほどお腹の減りを実感できるようになります。予防医学で用いられているアーユルヴェーダによると、朝10時の時間帯までは、構造を生み出すカパのエネルギーが増加しているので、消化力が控えめとのこと。そのため消化に良いものを取り入れるようにしておくと良いでしょう。
食事は、健康や精神面を安定させるための大事な栄養補給です。朝型のリズムを取り戻し、朝昼晩とご飯をとるようにしましょう。
【STEP3】早めに出社する(4W〜6W)
早起きが日課になってくると、「朝起きてから家を出るまでの時間が余る」という状況になってきます。この段階まで体が慣れてきたら、いつもより早めにオフィスに向かいましょう。
早めに出社すると、いつもとは違ったオフィスの風景に気づくはずです。人数が少ないため、普段の殺伐とした雰囲気や和やかな談笑といった聞こえることがなく、集中して作業を進めることができます。午前中は集中力が高まりやすい時間。今までよりもずっと業務が捗ることに気づくはずです。また残業時間を縮めて夜遅くまで会社に残る、ということがなくなるのでさらに朝を自分の時間として過ごせるようになります。残業をして、就寝時間が遅くなる、結果的に朝ギリギリの時間に起きる…という負の連鎖から抜け出すタイミングです。
【ステップ4】ヨガやジョギングなど、趣味を見つけたり目的をつくてみる(6W〜)
朝食をとって早めに出社ができるようになるには、今までより1時間ほどの早起きが実行できているはずです。それに慣れてきたら、次のステップ。次は朝活の醍醐味である「やりたいことをする時間」をつくりましょう。朝活をする人の中には、朝のジョギングやジム通いなどで新しいコミュニティを見つけている人も。共通の知り合いができることによって、自分の新しい居場所が確立され、継続的に早起きを継続できるようになります。もちろん、人と接することが必要のない方は家で読書をしたりヨガをしたりと趣味の時間に使って。
仕事の忙しさで見えていなかった、本来の自分に出会うことができるようになります。また趣味や運動でストレス発散されることから、さらに気持ちにゆとりが生まれるようになります。
突然の早起きにプラスして、ヨガやジョギングなどの運動を始める方も中にはいますが、早起き(眠気)+疲れは体に対する負荷が強くハードルを感じることでしょう。なので、アクティブな動きは早起きに慣れたタイミングで始めるのが正解です。
効果を実感することで、自然とできるようになる
朝活を続けるうえで大切にしておきたいことは、早起きするメリットを自分自身が実感することです。たとえ朝活をはじめても、そこにメリットを感じられなければ続けられません。朝活続けられない人の多くが、「いきなり負荷をかけさせた」ことによる疲れを感じてしまったことにあります。
また、早起きに慣れていないかたは「早起きをするぞ!」と頑張りすぎないことです。自分でノルマとして考えると楽しく続けることができません。早起きをはじめる目的は「起きること」ではなく、「自分自身のライフスタイルをより良く変えるため」です。目標をすり替えることなく、まずは気軽にはじめてみてください。